脳梗塞後遺症で知っておくこと (高次脳機能障害について)
こんばんわタカボーです。本日は脳梗塞後遺症の1つで高次脳機能障害について進めていきます。
人間の脳には様々な情報を処理するコンピューター機能が備わっていて哺乳類で高等種族として君臨するのも高次的な機能があるからこそである。逆に脳梗塞などで脳の一部分が損傷してしまうとこの機能が侵され日常生活がとても大変になります、、、、
優位半球と劣位半球
右脳と左脳では役割が変わります。左脳(左半球)は発話などの言語、計算などの処理をしており、右脳(右半球)は空間的な把握、手足を認知するといった処理を行います。左脳が損傷すれば右半身に麻痺、右脳が損傷すれば左半身に麻痺が生じます。これは運動障害なので別で取り扱います。つまり、右麻痺の方は言語障害や意思疎通が取れず行動がおかしくなってしまいます。左麻痺の方は空間が認識できない半側空間無視や体の認識が低下してしまう失認という状態になります。これらの障害は脳梗塞などの後遺症であり決して本人がわざと行動をおかしくしたりしているわけではないことを身内の方は理解してあげてください。
高次脳機能障害の種類
特に青で囲んだものを解説していきますね。
構音障害について
言葉を発声するためには呼吸器系と口の中の器官が働かないといけません。脳梗塞で舌の機能低下や発生に必要な呼吸器系が障害されると音を出すことができない状態になります。口を大きく開け発声練習や言語聴覚士のリハビリなど行い回復に努めます。
失語症について
言葉の中枢は言語中枢と呼ばれ上記の赤字のブローカ野、ウェルニッケ野がつかさどります。ブローカ野は言葉を発すること、ウェルニッケ野は言葉の理解の処理を行います。つまりブローカ野が障害されると会話は理解できるのに自分の言葉を言うことが難しくなります。とてももどかしい思いをするためこちら側が病態を理解することで本人が伝えたいことをゆっくりでも聞く構えをしてあげることが重要です。ウェルニッケ野が障害されると言葉の理解が難しくなるのでコミュニケーションをとることが大変になります。伝えたいことを動作を用いて理解させることが重要になります。
失行について
特に失行の中で知っておくことは観念運動失行や観念失行といった病態です。
ほかにも日常生活において大変になるのが、、、、、
失認症について
特に左半身麻痺の中で身体失認を患って半側空間無視という左側の空間が認識できないという病態が厄介です。麻痺の程度は軽いがこの半側空間無視がでると日常生活で座ったままを保持することや立ち上がり動作や歩行といった動作が難しくなります。別記事で半側空間無視についての関わり方を更新していきます。
半側空間無視について
このような姿勢をとります。左側に注意が向かないので日々の中で(食事など)左側への意識づけを繰り返し刺激として入力することが大切です。僕も臨床現場では治療、アプローチには悩ませられましたが改善するための見解は別記事で!
まとめ
高次脳機能障害と言っても様々な種類があり脳のどこに障害があるかで変わっていきます。ただ、身内の方がどのように接していいか説明されてもわからないまま在宅に戻り苦労している声をよく聞きます。悩みがある方はコメントしてもらえれば僕の見解やアドバイスを提供できます。ぜひ活用してください。
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