水知らず風が呼ぶ火よ駆けよ地を

はじまりはいつも……

愛、それが気まぐれでも、ただ碧く煌めいて、嘘の欠片もなく──

溢れ来る歔欷に吾、拭う事能わず、何者を想い馳すや

人人の情、吾心震わせ、生まれ出る感謝、刹那は永遠と覚ゆ

人は自らに欠けたる処知り、何を求めん

ただ、想い想わゆ、その幸が在らば、力湧き、愛を発す

而るに、想い報われず、傷つき生きること三度も経ば、何時しか、愛を恐れ、心閉ざし、他者を受容れる事非ざるは多し

其の心澄み、純なる事大いなれば大いなる程、人其の者に好意を抱き、心開き、夢を見ゆ

命短し、恋せよ、乙女、朱き唇、褪せぬ間に

世に恋愛なる言の葉あり

然るに、外國語を鑑みるに、ラヴ、リーベ、アモール、ヨネ、フッブ、アロハ、ラックなど一語のみ見ゆ

愛と恋の違い奈辺に在りぬ

恋の喜びは愛の厳しさへの架け橋に過ぎないと

否、厳しさのみにては、人は挫け、生きる能わず

喜びのあらばこそ、皆、希望の内に笑いつつ、他者に温かき心向け、自他共に幸齎し、機智の言の葉なども涌き、想い合い麗しき生を営めむ