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地球が丸くみえる

「8月16日、開陽台で満月を見よう」
バイク仲間がたむろする喫茶店に張り紙があった

「東の空に月が浮かんでいた 全くの真円 満月だった
約束の夜の、フルムーンだった

満月の照り輝く空の下に、根釧台地がひろがっていた・・・
息をひそめた大平原があった・・・

開陽台より      知床連山を遠くに望む                                   2014

フェリーで知り合った男2人と女1人が
北海道をツーリングする青春バイク小説
『振り返れば地平線』

作者は舞台となった道東の中標津に仕事場をかまえる
直木賞作家・佐々木譲

10年ほどまえの晩秋
小高い丘にたつ中標津・開陽台の展望台から見わたした

ぐるりと360度  なだらかな大草原
牛が草をはむ牧草地がどこまでもひろがっている
カラマツの防風林
それを割って一直線にどこまでものびるミルクロード
北には知床の山並みが遠くつらなっていた

これぞ、北海道  いや、でっかいどう
譲のバイク小説が世に出て
ライダーの集う聖地となった開陽台

開陽台より        牛の群れ けし粒のごとく                             2014 


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