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監査法人で働いていた頃の自分に伝えたい「7つ」の教訓②~こうすれば良かった

こんにちは、TAKです。

今の僕が「監査法人で働いていた頃の自分に伝えたいこと」を7つの教訓としてお伝えすることを目的とした2回目の記事です。

1回目の概要記事は以下になります。

2回目の今回は、監査法人で働いている時に「こうしていれば良かった」教訓を4つ、エピソードなどを交えつつ紹介していきます。

1. こうしていれば良かった4つの教訓

僕が監査法人で働き始めたのは、今から約8年程前のことです。

大学を留年しつつも公認会計士試験に合格し、念願の監査法人で働くことが出来た僕でしたが、結果的には3年ほど働いた後、海外に行くという道を選ぶことになりました。

そんな僕が、時間を戻して今も監査法人で働いていたならきっとやっていたことを4つお伝えしていきます。

概要記事でも紹介しましたが、公認会計士や監査法人とまったく関係のない業種の方にも通じる点はあると思うので、使えそうな内容は是非試してみてください。

【こうしておけば良かった教訓4つ】
①:大量の読書と思考訓練の習慣を作る
②:インチャージ(≒プロジェクトマネージャー)を経験してから転職
③:企業分析を通じて業界やサービスを知る
④:副業やSNSをする

それでは、1つずつ紹介していきます。

2. 教訓その①|大量の読書と思考訓練の習慣を作る

最初の教訓は、「大量の読書と思考訓練の習慣づくり」です。

読書が大切とか考えることが大切ということは今でも言われていることですが、当時の僕はその重要性があまりわかっていなかったような気がしています。

なぜわかっていなかったのかというと、それよりも夢中になっていたことがあったからです。

それは、新しい職場・プロジェクトの仕事を覚え、専門性を磨くことでした。

言葉を変えれば、本を読んだり考えることは大事ってわかっていたけど、そういった時間を意図的に作り出すことが出来なかったのです。

「本は専門書読んでるし、将来のことだって(その時なりに)考えているつもりだから問題ないでしょ」

当時の僕はこんな感覚を持っていたような気がします。

ただ今振り返ると、これはあまりよろしくない状態だったと思います。

読書というのは、いろんな人の人生に触れ、自分の知見を広げたり知的好奇心を向上させる手段です。にも関わらず、当時の僕は会計などの本ばかりを読んでいて、視野が狭くなっていました。

また、考えるという行為も、答えがない中でも自分なりの答えを導き出すための人間だけに認められた最強のツールです。にも関わらず、当時の僕は頭の中でグルグル思いを巡らせたり、「なんとなく」考えている気になっているだけでした。

そもそも、監査法人に入れば将来安泰だと思っていたのかもしれません。

自分が選んだ道は真っすぐなものだと思い込んでいたのかもしれません。

でも、現実は違いました。
実際に僕は3年して海外へ転職してますし、海外経験も3年半積んだら日本に戻ってきています。その上、公認会計士とは関係ないことも始めています。

「人生って真っすぐなものじゃないんだな」

そう気付いたのは、日本に本帰国してからでした。
そこから、自分に足りないことがたくさんあることに気づき、色々と苦労しました。

もし、監査法人にいる時から、色んな本を読んで視野を広めていたり、思考訓練によって答えのない時代でもベクトルを定める考えを導き出せていたら、今の自分はもっと楽に過ごせていたような気がします。

なので、読書や考える時間を毎日数分でもいいので、意図的に日々の習慣に組み込んでみてください。

3. 教訓その②|マネージャーを経験してから転職

2つ目の教訓は「転職のタイミング」です。

働いている人みんなが転職するとは思っていませんが、終身雇用が崩壊している今、いつ何がキッカケで転職することになるかわかりません。

僕の場合、監査法人で働き始めてから3年3ヶ月ほどで退職しました。

辞めたいと思った時や、ステップアップしたい時に転職すればいいと思っていますが、可能であればマネージャーっぽいことを経験してから転職した方が良いです。

職種や仕事内容によってブレはありますが、マネージャーをすれば
・ プロジェクトの進め方
・ チームメンバーの使い方
・ 顧客へのプレゼン方法
・ 仕事の取り方

などがざっくりでもわかるようになるからです。

僕も新卒枠で働き始めましたが、マネージャー職になるためには平均6年以上はかかると言われていました。正直そこまで待てなかった僕は、右も左もよくわからないまま海外に行き、そこでゼロからマネージャー経験を積むことにしました。

結果的には良かったと言えますが、海外でかなり苦労したのも事実です。

そのため、「今すぐにでも転職したい」という思いがない限りは、何かしらのプロジェクトを通じてマネージャー的な経験を積むことをオススメします。

監査法人の場合、インチャージという役割があるはずなので、そこを目指すといいのかなと思います。

大事なのは「役職」ではなく「仕事内容」です。
簡単ではないですが、行動を起こすと色々任せてもらえるかもしれません。

4. 教訓その③|企業分析をして業界やサービスを知る

3つ目の教訓は、「業界やサービスを知る」です。

新人の頃は、どうしても目の前の仕事だけしか見えなくなりがちです。
仕事を覚えて会社に貢献する観点から言えば別に問題はないのですが、その会社でしか通用しないスキルをひたすら覚えるのはちょっとリスクが高いです。

ひと昔までは「どこの会社で働いているのか」が重視される傾向にありましたが、これから先は「個人として何ができるのか」が重視される傾向が強まるためです。

要は、何をするにしても今後に活かせる「汎用スキル」を意識して磨いていくことが将来のために大事になります。

僕の場合、監査法人で働いている頃から「汎用スキル」を常に意識してはいたのですが、今思えば「業界分析やサービス分析」をもっとしておけば良かったなと思います。

業界を知ることで、ビジネスマンとして一歩先に進むことが出来ます。
どこかの業界を知っている人は単純にカッコいいですし、そこで得た知識を自社の事業やサービス開発に活かせる可能性が高まるからです。

自分が今いる会社の事業やクラインアントの事業など、自分が興味のある分野を見つけてぜひ「深掘り」してみてください。

いつか役に立つ日が来るはずです。

5. 教訓その④|副業やSNSをする

4つ目の教訓は、「副業やSNSに取り組む」です。

これはそのままの意味なのですが、僕は監査法人にいる頃は副業もSNSにも取り組んでいませんでした。

途中お話したように、僕は「監査法人に入れば安泰」みたいな危険な思考に陥っていたので、取り組む必要性も感じていなかったのでしょう。

絶対に転職しない、絶対に潰れないことが保証されている会社に就職している限り、副業やSNSへの取り組みは不要かもしれませんが、そんな絶対はないです。

SNSは好みもあるので「手放しにオススメします!」とは言えませんが、
何かしら副業をする意識は持っておいた方がいいと思います。

会社によっては(意外と)副業NGのところもありますが、今後そういった会社は減っていくはずです。

副業をすることで「資産形成」を考えることにもつながります。
資産形成を考えることで、フロー収入やストック収入にも意識が向くようになり、最終的には「自分の働き方や稼ぎ方」について考えるようになります。

僕の場合、監査法人で働き続ける意識しかなかったので、自分の時間を使ってお金に変えるフロー的な働き方しか考えていませんでした。海外でコンサルの仕事をしている時も、忙し過ぎて同じような状況でした。

日本に帰国し、自分の時間をしっかり持てるようになってからはじめて、自分の時間や労力以外にお金を稼いでもらう「ストック収入」について考えるようになった気がします。

もし、新人の頃からこういった意識を持って様々なことに興味を持ち、資産形成に取り組んでいれば、今の自分もだいぶ違ったように思えます。


働き始めた頃は、ここで紹介した内容の必要性や時間的余裕もないかとは思いますが、今回紹介した4つの教訓を少しでも意識してみてください。

今回はこのくらいにしておきます。

#公認会計士 #仕事 #転職


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