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何度も叱っているのに問題行動をやめてくれません

「また散らかして!片づけなさい!」
「また宿題やらないでゲームして!いい加減にしなさい!」
「弟(妹)に優しくしてって言ってるでしょ!」

来る日も来る日も子どもを叱らなければならず、気が滅入ってきますね。
叱っても効果がなければ、さらにきつく叱ればよいのでしょうか。

以前の記事でまずい叱り方と
上手な叱り方についてまとめましたが、
今回は「叱らない子育て」を提唱する
アドラー心理学の観点から、タイトルにある
「何度も叱っても問題行動をやめない」
ということについて考えてみたいと思います。

叱っているのに問題行動をやめないのではなく、叱っているからこそ問題行動をやめない

叱ることで子どもは問題行動をやめるので、
即効性があるように見えます。

しかし、
「怖いから言うことを聞く」という体験を
積み重ねていくと、
叱られることを恐れるあまり、
消極的な子になります。


何をするにも指示待ちで、
積極性のない子に育った原因が自分だった、
なんて考えたくもありません。

また、
適切な行動をしていても
何もレスポンスがなかったら、
叱られてでも親の注目を自分に向けたい
と考えるようになります。

「宿題をしても見てくれない」
「いい点数をとっても喜んでもらえない」

という見捨てられ不安から、
子どもは親が一番困ることをすることで
注目を引こうとするようになります。

「勉強しないほうが自分のこと見てくれる」
「悪い点数を取ったら構ってもらえる」

という誤学習が、
叱っても問題行動を改めないことに
つながります。

目的は親の注目を自分に向けることですから、
何も善い行いである必要はありません。
「無視されるより叱られた方がマシ」なのです。



アドラー心理学ではほめることも叱ることも
否定しています。

ほめることも叱ることも
上から下へのアプローチであり、
子どもを対等な一人の人間として信頼していない
ということになるからです。

子どもを対等に見ていないのですから、
子どもとの関係はよくなりません。
叱ってばかりの親を
子どもは真に好きになれないのです。


以前紹介した記事とは
また違った切り口でのアプローチですが、
この視点もまた、
子どもの自立のために重要な視点なのではないか
と感じています。

子育ての方法は星の数ほどあり、
どれが正解かというのは難しいですが、
親も子も幸せな対応を試していくという意味で、
ほめたり叱ったりするのとは
違うアプローチをしてみるというのも
いいかもしれませんね。

この本は
「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」で有名な
岸見一郎さんの本です。

子育てだけでなく、
自身の育ちやこれからの生き方にも
たくさんの気付きを与えられる本です。
ぜひ一度手に取ってみることをおすすめします。



最後までお読みいただきありがとうございました!

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また、コメントも本当にありがたいです。あなたのコメントから私も気付きを得て、また次の学びにつなげていきます。

それではまた!


今回参考にした本はこちら

(「叱らない子育て」とこの記事では書きましたが)
まずい叱り方・上手な叱り方についてまとめた過去記事はこちらから⇩


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