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(4/4)【「甘えさせる」とは具体的にどうすること?】子育てハッピーアドバイス(明橋大二)

先の記事では、「甘え」を十分に味わい、そこから出る安心感をエネルギーに意欲を燃やし、自立に向かっていくということについてまとめました。
子どもの自立のためには「甘え」を満たしてあげることが重要なのです。


「甘えさせる」とはどのようなことか

「甘やかす」と「甘えさせる」の
決定的な違いは、
表面的ではなく、
本質的・根本的なアプローチをすること

にあります。

  • 金やもので満たすのではなく、愛情で満たす

  • 大人の都合で先回りするのではなく、子どものペースを守り、チャレンジの機会を尊重したうえで手を貸す

ということが大切です。

情緒的な要求を受け入れる(抱っこや膝の上に乗ってくる)

弟妹が産まれたときの兄姉は
「僕のことも見てよ」と
甘え行動が増え、
赤ちゃん返りをする子がいます。

そうしたスキンシップを求めたり
赤ちゃん返りをしたときにこそ、
機会を逃さず触れ合うことが大事です。

とはいえ、
時間がなくて大変な時もありますよね。

・頭をなでてあげる
・ちょっとした遊びをする など、
できる範囲で応えてあげることで、
その分親への信頼と自分への信頼を
高めることになります。

「忙しいから、あとでね」
「もう○年生なんだから」
と冷めた対応をしていると、
親が自分を愛しているのかどうか確信がもてず、
自分に価値があるかどうかわからないまま
成長してしまいます。

甘えが満たされていけば
「もうベタベタしなくても
親が自分を愛してくれているのは
わかってるから平気」
という状態になっていきます。
甘えを求めてくる今のうちが花。
子どもとのコミュニケーションを
楽しみましょう。

子どもが取り組んでみて、できなかったことを手伝う

子どもが「やってみよう」と思い立って
取り組んでみたものの、できない
ということはたくさんありますね。
その失敗をも見守るという行動が、
子どものペースを尊重することにつながります。

大人が先回り指導をすると
失敗から学ぶ機会を失うことにつながります。

逆に言えば、
先回り指導をしさえしなければ、
子どもの学びや意欲向上の機会を
保証することになるのです。

失敗をしたときは
①「ナイスチャレンジ!」と認める
②「じゃあここは手伝うね」と嫌味なく手を貸す
③その失敗から学ぶために「次はどうしたらいいかな」と投げかける

これだけでOKです。
手伝ってくれる親への信頼と、
ヘルプに対応してもらえる自分への価値を高め、
自己肯定感が高まります。

どうしようもないことは助けてあげる

子どもが生活するなかで
どうしようもないことは助けてあげましょう。

体調不良や能力がまだ追いつかないことは、
子どもにとってはどうしようもありません。

ちょっぴり背伸びすれば取り組めるようなことは
チャレンジを見守り、
それ以外は助けてあげるくらいでいいんです。


まとめ:表面的な体裁よりも、子どもの心に愛情を届けることが最優先

「甘やかす」より「甘えさせる」の方が
安心感や意欲が育ち、
自立につながっていくことは
わかっていただけたでしょうか。

しかし、
目の前の子どもの特性や受け取り方によって、
甘やかしたのか甘えさせたのかの判断は
難しいこともあります。
明確に区別できないことも多いので、
あまり神経質にならずに、
まずは子どもとの会話を楽しみましょう。

ただ、どこかで
「表面的な解決になっていないかな?」
「大人の都合を優先していないかな?」
と立ち止まって振り返る視点は
持ち続けたほうがいいのではないかな、
と思います。



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余談
娘とお風呂に入って体を流していたら、突然「お風呂じゃなくて歯磨きがいい~~!」と泣き叫び始めました。
「どうしたの」と聞くと、「虫歯になっちゃった~~泣」

虫歯?なってないけど?
とりあえず「お風呂より歯磨きしたくなっちゃったの?(ギャーギャー泣きながら「うん」)いったんタオルで拭いて出ようか?」

濡れた体を拭いて、お風呂から出て口をよく見ると、夕食の紫がかった雑穀ご飯の粒が歯と歯の間に挟まって、それを鏡で見て虫歯と勘違いしたようです。
なに、そのおもろい勘違い笑

「これは虫歯じゃないからパパがシャカシャカして取ったげる!」
「ほら、全部取れたでしょ」
と明るく仕上げ磨きをすると、
「Sちゃん、虫歯かと思って怖くなっちゃったの~~」
と甘えてきました。

ユーモラスに対応はしましたが、その「怖さ」は娘にとっては本物で、今までに味わったことのないレベルのものだったのだな、と感じました。
私たちはある程度世界を解像度高く認識できますが、その分麻痺してきた部分も随分あるのだと思います。
娘、息子がこれから味わうフレッシュでみずみずしい感性が表れる瞬間を邪魔しないようにしたいな、と思いました。

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