見出し画像

「パパきらい」と言われて凹んでしまいます

「パパきらい」と娘に言われました。つい2時間前。

「ああ、嫌われちゃったかなあ」
「今の対応はまずかったのかなあ」
「今からでもごめんごめん、と要求を叶えた方がいいだろうか、それとも・・・」

大好きな娘、息子に嫌われたくない気持ち、
みなさんにもありますよね。
言われたら正直、心に来ますよね。

今日はそんな「パパきらい」という
ハートブレイク案件との向き合い方について、
心が軽くなるような本に出会えたので
ご紹介します。

・「パパ(ママ)きらい」と言われたことがある人
・子どもの言動にイライラしたり、右往左往したりしてしまう人
・「しつけ」と「甘えさせ」のバランスに悩む人

はぜひお手に取ってみてください。

それではいきましょう!


「しつけない」しつけとは

しつけストレス、感じていませんか?

現代において子育ては誰にとっても難しい。
それは、
親だけが子育てを担うことが多い時代だから
です。

核家族化
近所付き合いの希薄化
共働き世帯の増加
情報過多の「正しい親」像・・・

原因は様々ありますが、
そうした子育ての中でも特に親を悩ませるのは
「しつけ」です。

電車やスーパーでギャン泣きしたり、
すべり台を逆走したり・・・
そうすると周囲から
「しつけができていない」と思われそうだ
と感じます。

現代の親はいつも
そうした周囲の視線に
ピリピリしなければならず、
「しつけストレス」は
誠実な人ほど大きいのかもしれません。

「強制型しつけ」と「共有型しつけ」

「強制型しつけ」は、子どもに考える余地を与えず、すぐに答えを教えてしまう、子どもに対して指示的で、命令もしくは禁止するようなかかわりです。
それに対して「共有型しつけ」とは、子どもをひとりの人格を持つ存在として尊重しながら、子どもとのふれあいや会話を大事にしつつ、楽しい経験を子どもと共有しようとするかかわりです。

非認知能力を育てる「しつけのない」しつけのレシピ(大豆生田啓友・大豆生田千夏)
第1部 非認知能力を育てる「しつけない」しつけとは? より

指示や命令、禁止で
子どもをコントロールする先に待っているのは、

意欲のない子ども
自分で考えようとしない子ども
自己肯定感の低い子ども
親の顔色を伺う子ども
ストレスを自分より弱いものにぶつける子ども

一方で、「共有型しつけ」に見られる
共感や見守り、選択を促す手立ては、
子ども自身が自分で気持ちをコントロール
することにつながります。

また、子どもの育ちの基盤となる
アタッチメント
(=確かな安心感とその中で形成される情緒的な絆・信頼関係)
を形成することになり、
それが心や社会性の成長にもつながります。

型を大人が厳しく教え込むことを
「しつけ」と信じている人にとっては、
共感や見守り、選択を促すということは
「しつけていない」ように見えます。

しかし、
子どもの気持ちに共感的にかかわることの方が
実は安心感や自己肯定感、社会性を育てており、

結果的に
子どもが自分をコントロールできるようになる
のです。
こちらの方がより確実で
子どもにとってよい「しつけ」なのです。


「パパ(ママ)きらい」と言われたら

「パパ(ママ)きらい」と言われることへのさみしさ

そりゃ、愛する子どもから「きらい」なんて
言われてうれしいわけがありません。
ハートブレイクです。
泣いちゃう。

では、「そんなこと言っちゃダメ」と
指示で発言をなくしますか?

命令や禁止で
「パパ(ママ)大好き」と言わせることが
本物の愛やアタッチメントでしょうか?

そんなことはないですよね。

ここでは、「パパ(ママ)きらい」と言われても
ハートブレイクしなくて済むマインドセットを
まとめていきます。


パパきらいと言われるということについての分析

この本では、

親に「きらい」と言えるのは幸せな子どもです。

非認知能力を育てる「しつけのない」しつけのレシピ(大豆生田啓友・大豆生田千夏)
第2部 非認知能力を育てる「しつけのない」しつけのレシピ
「しつけない」しつけ②「人とのかかわり」編 より

と書いてあります。え?どういうこと?


こうしたことを言える子は、
親が怒るようなことを言っても

  • 嫌われない

  • 仕返しをされるわけでもない

  • 自分の身に危険が及ばない

  • 責任を取る必要もない

からこそ「パパ(ママ)きらい」と言える
ということです。

確かに、
これを言ってしまったら本当に嫌われてしまう
という見通しをもっていたら、
言わないですよね。

まだまだ子どもは
見通しをもつことが難しい上に、
感情を適切な言葉で表現できるような
語彙も形成されていません。

様々なタイプの不安感情を
単に処理しきれなくなって、
「パパ(ママ)きらい」という言葉を
使っているだけです。

それに、
言いにくいことを言えるのは
自己主張をする力が育ってきている証
でもあります。

ここからわかるのは、
親との関わりにある程度安心感を感じつつ、
自分の深い感情を伝えようと試みている
と、行為の価値を捉え直し、
成長を感じることが大切ということです。

2時間前のことです。娘は、
「パパきらい。パパなんか知ーらない」
と言い放ち、ソファを降りていきました。
去っていく背中に、
「パパは大好きだけどね」と
ボソッと声をかけました。

すると、ばつが悪かったのか、
言ってしまったことには触れずに、
おもちゃを持ってきてソファで遊び、
結局なんやかんやあって
スキンシップを取りながら絵本を読むことになりました。

結果的に溝を深めることもなく、
娘も気持ちをコントロールすることに
成功しました。

ああ、よかった。


一番よくないのは言葉通りに受け取ること

言葉通りに受け取り、
「この子は私がきらいなんだ」と
親が自ら離れてしまったり、
パートナーに対応を丸投げしてしまうのが
一番よくありません。

パパが子育てに積極的だと
ママの生活のQOLが上がる上に、
子どものコミュニケーション能力や
社会性の発達にもいい影響があります。

また、家族の中のパパの存在感が上がり、
信頼度が増します。
もちろん、パパに限らず
ママの愛情も重要なのは言うまでもありません。

ご機嫌取りに走り、ママが我慢させたものを
パパが買ってくるようなことがあれば、
ママとの対立は避けられません。

また、
金・もので愛情を埋めるような
表面的な対応では、
もっと高いもので愛情を測りに来たり、
条件付きの愛情を正当化してしまったりと
デメリットが多くなります。

表面的な
大人のコントロールによる解決ではなく、
共感や見守りを軸に
子どもの自己コントロールを促しながら
子どもと共に解決を目指すことが
「しつけない」しつけにつながります。

結果的に親子の信頼関係や
子どもの自己肯定感の基盤の安心感を
育てることができる
のです。

まとめ:「パパ(ママ)きらい」に深刻にならず、共感や見守りを軸に非認知能力を育てよう

以上、ハートブレイク案件の中にも
子どもの成長や発達を垣間見ることができる
ことについて書きました。

この本には、
「パパきらい」のような
何気ない日常の中の困りや不安について
一つ一つ解説があります。

厚さも1㎝ちょっととそれほど厚くないので、
お手に取りやすいかと思います。

表紙がうちの娘と息子にそっくりなのもポイントです笑

【私が取り組む具体アクション】
言いにくいことも言える関係性をつくれている証拠として、自分をほめる
語彙や表現力が未熟ゆえの表現であると分析する
「パパきらい」と言われたら「パパは大好きだけどね」と返す



最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事が少しでも「よかった」「役に立った」という方は、「スキ」や「フォロー」をしてくださるととてもうれしいです!

また、コメントも本当にありがたいです。あなたのコメントから私も気付きを得て、また次の学びにつなげていきます。

次回は大ベストセラー「ケーキが切れない非行少年たち」を読んで考えたことをまとめたいと思います。

関連記事はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?