就活って……なに??【解決編①】


さて、ここでは前回のノート「就活って……なに??【問題編】」でお話した、就活の大事なポイントである「就活について意識して捉えること」そして「就活をするという行動」を選択したことを自覚することについて解説しています。

というわけで、今日のノートテーマはこちら。

(※ページの下の方に【答え】がありますので、時間がない方は最後から読んでもらって結構ですよ!)

✎✎✎✎✎✎✎✎✎✎✎

いきなりですが、この【「就活をするという行動」を選択したことを自覚すること】という思考プロセス…

これを体験しているだけで、思考がとてもクリアになり、就活をグンと楽に進めることができるようになります。

一体どういうことか、順を追って見ていきたいと思います。

まずは就活がどういう状態だったかというと……

① 世間で言われている就活のシーズンに、いろんな会社が提供する就職向けプラットフォームを使って、なんかそれっぽいことをしている状態。


② 生活の手段として「民間企業ではたらく」ことを、意識的にしろ無意識的にしろ選んでいる状態。

 では、今度はこれを、就活によって自分が何をすることになるのか、という【行動】にフォーカスを当てて考え直してみます。



すると、次のようになります。

① 就活のシーズンに、
  就活用の媒体を使って、
  企業から就職の約束をもらうための活動をする、
 ということ。


② 自分の進みたい人生に向かう手段として、
 「民間企業ではたらく」ということを、
  自ら選択すること。

どうでしょう、かなり違った形に見えてきますね。

では、まずはこのうちの①について、さらに具体的に見ていきましょう。

①-2 「就活のシーズン」って実際どうなってる?

 先に答えを言ってしまいますが、就活のシーズンとはおおよそ次のようなスケジューリングのことです。

▶ 6/1〜    夏のインターンシップがスタート

▶ 10/1〜     秋冬のインターンシップがスタート

▶ 翌3/1〜   会社説明会がスタート

▶ 以降は企業により採用選考が順次スタート

👇インターンシップという用語と意味合いについては別のノートに解説を載せました。(一般的な解説とは異なり、企業側の目線で書いていますので、少し長めです。)

 【解説】インターンシップについて

また、上記のような年間スケジュールと並行して、スポットでこんなイベントなんかもあります。

▶ 大体7•8月〜翌5月くらい 
 リクナビやマイナビ主催の合同業界研究会や合同企業説明会
(※ 東京ビッグサイトなどの大型会場からホテルやビルなどの多目的ホールで開催される)


▶ 大体10月中旬〜5月くらい
 大学構内での合同業界研究会や合同企業説明会

※ 業界研究会というのも、インターンシップと同じ考え方で、中身的にはほぼ合同企業説明会です。

①-2 就活用の媒体ってなに?

 これは「リクナビ」や「マイナビ」、「あさがく」などのように、たくさんの企業が自社の事業内容や労働条件、採用の条件を掲載しているプラットフォームになります。

※ 基本的にはどの媒体を使用しても問題ありませんが、まずは最大手のリクナビかマイナビには登録しておくのがよいと思います。

 これらの媒体の特徴は、多くの企業が自社情報を掲載し、学生がそこに自由に見に行くことができ、応募までできる、いわばワンストップ就活システム、とでもいうべきところにあります。

 つまり、そこに掲載されている企業に限り、自分でいくらでも好きなだけ情報をチェックしたり、説明会や選考に応募し、内定までその媒体を使って完結することができるというわけです。

 こういったWEBサイト型、あるいは募集型と呼ばれる採用方法に対し、紹介型と呼ばれる採用形式や媒体もあります。

 紹介型の媒体についても就活の攻め手としてはなかなか有効ですので、改めて別の機会に具体的に紹介したいと思います。

 ちなみに、新卒採用のための企業情報は、これらのほかに、とある場所にも掲載されています。

それは……就職の最後の砦
ハローワーク!


 これについても紹介型の就活媒体と併せて改めてちゃんとお話しますね。

①-3 企業から就職の約束をもらうための活動とは

まさにこれこそが就活の本質です。

つまり、この問いの前提として、当面の就活における目的設定は、【企業から就職の約束をもらう】ことになります。

(※人生に対して仕事が果たす役割は何であるか、とか、就業が本当に人を幸せにするのかといった本質的な問いはここでは触れません。機会があればまたいずれ……)

そうすると、だいたい次のような考え方ができます。

【Goal.企業から就職の約束をもらう】

||

【G.約一年後にその企業ではたらかせてもらうことを企業に約束してもらう】



【Q.そのために何をする必要があるのか?】



【A.企業への応募 (採用申込の意思表明) & 企業が出す課題のクリア (選考への合格)】



【Q.課題をクリアするために何をする必要があるのか?】



どうでしょう?

就活の目的と手段について、かなりクリアになりませんか?

では、かなり長文になってしまったので、ここまでを一気にまとめてしまいます。

★まとめ★

「就活をするという行動」を選択したことを自覚する】とは?
 ▶ 就活の目的と、そのためにやるべき行動を明らかにして、自分の意識に植え付けることである!

    ⬇⬇⬇

就活の目的は?
 ▶ 就活とは、一年後に希望する企業ではたらくことを企業に約束してもらうための行動である。


具体的な行動プランは?
 ☑ 5月頃  リクナビ、マイナビに登録する。

 ☑ 6月頃〜 いろんな会社の記事を見てみる。
         インターンシップに参加する。

 ☑ 10月〜   企業の合同業界研究会に参加する。
            学内合同業界研究会に参加する。

  〜ここまで就活フェイズ1 (後日別載)〜

 ☑ 3月〜  企業の会社説明会に参加する。
 ☑ 以降    希望する企業の選考に応募する。
           選考合格のための学習をする。
           選考に合格する。

以上より、就活とは何か?という問いのうち、

① 就活のシーズンに、
  就活用の媒体を使って、
  企業から就職の約束をもらうための活動をする、
 ということ。

という定義について意識的に考える(再定義する)ことで、最終的に具体的な行動プラン(リスト)にまで展開することができました。

ただ、ちょっと長くなりすぎてしまったので、就活とは何か?というテーマのもう一つである……

② 自分の進みたい人生に向かう手段として、
 「民間企業ではたらく」ということを、
  自ら選択すること。

についてはまた次回詳しくお話したいと思います。

今回は就活についての考え方をクリアにすることによって「具体的な行動」をアウトプットしてみましたが、次にアウトプットするのは「就活を楽にするための考え方」になります。

「考え方」ということで、就活時の具体的なテクニックの紹介ではありませんが、小手先の技を積み上げるよりもまずは地固め、ということで、もう少しお付き合いください。

それでは、また。