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音楽業界に就職したい若者のためのマガジン

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2021年、日本の音楽業界はアナログレコードからCDに切り替わった40年前よりも大きな転換期を迎えています。Apple Music、Spotifyに代表されるサブスクリプションサ… もっと読む
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記事一覧

儲け過ぎたらいけない?〜会話が噛み合わない音楽業界とIT業界の話〜

ITなんだか、ギョーカイなんだかいつも立ち位置がわからなくなるたじまるです。 前の2つの記事があまりにも、セミナーみたいな内容だったので(講演資料作るみたいに時間が結構かかっちゃいました)ここからは、ゆるーい感じでやっていきたいと思います。 音楽業界のDXが急速に進んでいる話は、前の記事でも、先日のclubhouseでもお話しましたが、今回は、DXとは切っても切れない、IT業界と音楽業界・芸能界との文化の違いについてです。 よくIT会社の方と、取引先のギョーカイの方がイ

レコード会社の面接試験攻略法 Part2

アンドレ元部長です。 前回のレコード会社面接試験に引き続き、今回は具体的な攻略ポイントをまとめておきます。既に合同説明会や、来年の新卒募集はスタートしているかもしれませんが、まだまだ本番はこれから!少しでも参考にしてください。 ちなみに、レコード会社は新卒採用や第二新卒採用ばかりが入社手段ではありません。その他の方法で会社に入って仕事する方法は、別途取り上げてみます。 アンドレ元部長が、最終面接や役員面接の場で、就活生の方々と向き合って感じたことは一つ。本当に一緒に仕事

レコード会社の面接試験、本当の攻略法は? Part1

アンドレ元部長です。 前回書いた記事「音楽の価値が変わったのか!?」からの流れで、今回はレコード会社の面接時のポイントや、興味を持たれるポイントについて触れてみたいと思います。音楽業界を目指して就活中の方はぜひ!! 20世紀、レコード会社ディレクターは憧れの職業だった。自分が知っている限り、現在もレコード会社は多かれ少なかれ新卒、第二新卒を採用しています。今から話す内容はレコード会社を前提にしますが、プロダクション、その周辺ビジネスにも応用できると思います。 ここ15年

音楽の価値が変わったのか!?

アンドレ元部長です。 最近の音楽業界がどんなコンディションであるのか?このマガジンに‘’たじまる”社長が2回に分けてまとめているので、音楽業界を目指す人達はぜひご一読を。↓↓↓ インターネット・スマホで数千万曲を手に入れた!? 大学を卒業してレコード会社に入り、1980年代、1990年代、2000年代、2010年代と過ごしてきた中で、一番大きな革命はインターネットの進化に間違いないです。音楽はレコード・CDを購入して所有し、それを聴いたり楽しんだりする概念が、途中iTun

【音楽業界に就職したい若者のための基礎講座】第2回「日本の音楽市場はガラパゴス?」

たじまるです。 前回は、世界の音楽原盤ビジネス市場について解説しました。 今回は、日本の音楽市場について解説します。前回のグローバルの音楽市場同様、音楽原盤ビジネス市場に限定してお話します。 日本市場のピークは1998年日本の音楽原盤ビジネス市場は、グローバルの音楽市場がピークを迎える1年前、CD全盛時代の1998年に一足早くピークを迎えました。オリコンチャートの年間上位は軒並み100万枚を超えていて、年間シングルチャートでいえば、14位までが100万枚超え。20位でも

宣伝プロモーターのお仕事(あるライブ取材日の1日)

アンドレ元部長です。 レコード会社の宣伝プロモーターという肩書きを持つスタッフの1日をアンドレ元部長の経験でまとめてみます。以前書いたように、宣伝プロモーターには、プロモーションのプランを立てるアーティスト担当(アー担)と、メディアを攻略するメディア担当がいます。今回は某人気バンドが日本武道館でライブを行ったとき、アー担であるアンドレ元部長の1日です。 ライブ当日、アー担の仕事新曲を披露したり、アルバムをひっさげてのツアー初日だったりすると、ライブ取材が入ります。担当アー

【音楽業界に就職したい若者のための基礎講座】第1回「絶好調!?世界の音楽市場は好景気?」

裏方の方、たじまるです。 アンドレ元部長がレコード会社目線の音楽業界について、詳しく解説してくれているので、僕も、音楽業界に就職を考える若者達に向けて、【音楽業界に就職したい若者のための基礎講座】をやっていきたいと思います。 第1回目は、DX(デジタルトランスフォーメーション)化が進む音楽業界を少しマクロ視点で、グローバルマーケットという観点から解説していきたいと思います。 音楽ビジネスと一言でくくってしまうのはかなり乱暴で、音楽市場の中心となってきたCDや音楽配信に代

レコード会社3人の侍とは!?

こんにちは、アンドレ元部長です。 音楽業界に就職を考える若者達に向けて、まずはレコード会社という存在について、わかりやすく説明していきますね。業界人向けではなく基礎編です(笑) 制作・宣伝・営業部門の大まかな役割プロローグでも触れましたが、レコード会社には大きな3つの部門があります。この3つの部門(機能)がうまく連携してアーティストを育成し、ヒット曲を作りあげていくのが基本です。 ①制作部門・・・A&Rディレクターという制作業務を行うスタッフが所属。CDをリリースするに

音楽業界を目指す若者達へ〜プロローグ(後編)〜

アンドレ元部長です。 プロローグ(前編)に続き、今回はこのマガジンで、音楽業界への就職を目指す皆さんにわかりやすく説明できるように、解説の中心になる部分をレコード会社中心のイメージ図で表しました。このイメージ図をまず頭に入れてから周辺ビジネスを考えていくと音楽業界全体が見えてくるはずです。 就職活動で、面接スタッフのハートをがっちりつかみましょう(笑) 自分は、レコード会社のビクターエンタテインメントから現在ポニーキャニオンに移籍しているので、この2社からイメージを想定

音楽業界を目指す若者達へ〜プロローグ(前編)〜

このマガジンは、新卒や第2新卒で、音楽業界を目指す若者に向けて、2021年の今の業界の現状と求められる人材について、業界の内側から解説していくことを目的に立ち上げました。 音楽アーティストのデジタルファンクラブや大手レコード会社のEC、音楽ライブのオンライン配信など、ITサイドで音楽業界を支える裏方の会社の社長をやっている“たじまる”社長と、ビクターエンタテインメントで、サザンオールスターズのチーフプロモーターからデジタル部門の統括を経て、取締役やら、グループ会社代表取締役

「音楽業界に就職したい若者のためのマガジン」をはじめました

このマガジンは、新卒や第2新卒で、音楽業界を目指す若者に向けて、2021年の今の業界の現状と求められる人材について、業界の内側から解説していくことを目的に立ち上げました。 ビクターエンタテインメントで、サザンオールスターズのチーフプロモーターからデジタル部門の統括を経て、取締役、グループ会社代表取締役を歴任し、現在は、ポニーキャニオンでデジタル戦略担当のエグゼクティブ・プロデューサーをやっている表側のアンドレ元部長と、音楽アーティストのデジタルファンクラブや大手レコード会社