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お蔵入り記事:バンコク – 気分は引っ越しだー(フアヒンでアパート探し)

この話の前編はこちらに。

さて、引っ越すアパートを探しにフアヒンにやってきた。

バンコク、フアランポン駅から列車で5時間半の場所にある高級ビーチリゾートらしい。バンコクなどの富裕層がここにコンドミニアムを所有しているらしい。初めての訪問でほとんど何も知らない。

各停列車に揺られながら車窓から外を見ていると、バンコク郊外はまだまだ未開発で、沼地や草木が一面に茂っている、いわば緑あふれる荒野なのであった。大気汚染マップでタイ南部方面を見ると空気がとてもきれいなのだが、その理由は明快だった。建物もなければ工場もない手付かずの大地がタイにはまだまだ残っている。

たまには出かけて固まったお脳をリフレッシュしてみるものだ。

第一日目:初めてのフアヒン 

グーグルマップとグーグルアースを使って、だいたいのイメージは描けていたのだが、引っ越し予定先調査のためにやってきたフアヒンのホテルに着いて驚いた。

北向きの部屋をお願いしたら、引っ越しにドンピシャの7階の北東向きの角部屋に通されたのだ。

・乾季(11月〜5月)は日が当たらず比較的涼しい

・部屋は廊下の端になり、一方の部屋からしか音はせず静か(だろう)

・北面には小さい岩山と祠があり峻厳な雰囲気(上記写真を参照のこと)

なんとなく予感はしていたが、来るべきして来た感じがある。半分呼ばれたような。

ここにしよう。特にこの7階か下の6階あたりが良いだろう。

来る前に4箇所の候補アパート(ホテルもある)にメイルしたが、返事が返ってきたのはここだけだった。これも予兆の一つではある。

フアヒンもコロナ不景気で、このホテルも価格を多少さげプロモーションを始めた矢先だった。アゴダでも一泊400バーツと破格の値段で出ていたので、まずここに泊まって、その他の候補アパートも見学に行こうと思っていたところだった。

ホテルについて、フロントの女性にいろいろ質問したら、嫌な顔もせず、スイスイと答えてくれた。

あと二日ほど滞在して先行きに影を落とすようなオーメンが現れなければここに決めたい、と思った。

なんと、フアヒンに着いて3時間で引っ越し先が決まった。ブラボー。

第二日目

なんか朝4時半の目覚め。しかもスッキリ感をともなって。

曇り空でちょっと薄暗いが、朝の買い出しを兼ね散歩に出かけた。

住むためにチェックしておくことは住みやすいかどうかだ。ここに滞在しているうちに、なるべく住みやすさ、住みづらさのポイントを知っておきたい。

・まず、ウオーターサーバー(有料浄水器)と洗濯機(有料)がアパートの中とかアパートの近くにあるかをチェック。歩くと、アパート近くに数カ所あった。

・つぎに、野犬がフレンドリーか。(バンコクアパートのまわりにいるやつは餌をあげていないせいか、朝方歩くとよく吠えられる。もう5年も住んで顔見知りなはずなのに。涙)ここでは数匹の犬に出会ったが、まずこちらを見ている犬がほとんどいない。しかも、二匹寄ってきたが匂いを嗅いでいるだけ。無事にチェックポイントを通過。獰猛さがない。良かった。

・そして、コンビニが2軒、アパートの近くにあった。これはポイント高い。国民の休日で露天商が休みの日や雨季の雨の多い日はとても重宝する。実際、帰りにホットラテを買うためにセブンに入ったが店員が丁寧。なんか心にゆとりのある対応をしてくれるのが嬉しい。

・最後に食糧調達のための露天商の有無。ホテルから建築中の鉄道路線脇まで20分ほど歩いた。すると、驚くほどたくさんの朝食売りの露天商が出ていた。すばらしい。ここで、毎朝その日一日分の食糧を確保できる。

今日の朝は、しめて105バーツだった。

・朝食:揚げパン(パートンコー)と豆乳

・昼食:魚フライランチボックスと春雨ソテー

・おやつ:寒天とモチのデザート

ホテルに帰ってくるとちょうど1時間経っていた。朝のお散歩にはちょうど良い距離だ。

ぼくの食生活はシンプルだ。午後5時以降翌朝7時までの食事は控えている。というか食べたくない。その間はお茶か水のみ。この夜間の14時間断食で胃腸をリフレッシュ。肉体労働しているわけでもないのでカロリーはそれほど必要ないということもある。

第三日目

7階北東向きの角部屋。午前中、東から登る日がアパート壁面にさすとかなり暑いことがわかった。それであと2日延泊して、その隣の北向きの部屋の居心地を確かめることにした。

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朝は、今日もまた食料調達に電車通り近くまで歩いた。そして、次のようなことをチェック。長く住むには重要な項目だ。

・外人(ぼく)に対する人あたり ー 良い

・お弁当や惣菜のバリエーション ー まあまあ

・露店商や買い物にくる人々の雰囲気 ー良い

・ホテルから露店までの距離 ー 良い(片道1.6km)

バンコクよりも心なしか人々の心にゆとりがあるように感じられる。

さて、ホテルのレセプションの接客クオリティも今回の訪問のポイントだ。

・話したこと(英語)が理解できる。

・お願いしたことに対応してくれる。(もしくはダメな理由を伝えてくれる。)

・嘘をついたり、有耶無耶にしない。

レセプションには2人女性がいて、一人はかなりしっかりしている。もう一人はちょっと感情的で難あり。

気づくと1階には小さなプールとジムがあって、これはちょっとポイント高いかも。

第四日目

鉄道通りへの入り口付近にたくさんのお店が集まっている。ホテルから1.6キロの距離。毎朝の散歩にはちょうど良い。

買い物帰り、朝6時半ごろに散歩と朝食を兼ねて歩いている白人を数人みた。

タイではよくあるパターンだが、ホテル前の通り沿いに、お寺があり、学校がある。社会をノーマルにするという意味で、お寺や子どもたちの通う学校があるのはいいことだと思う。ホテルの近くにもあった。

数日ホテルに滞在してわかったことがある。これはこのホテルの短所に当たるだろう。

・トイレバスが廊下側に設置されていて、その排水音が、特に夜中、寝ていると気にかかる。

・ホテルは、通りからは二十メートルほど奥まっているが、7階の部屋は、通り流れる車の音を全部拾って、昼間は些か小うるさい。

・午後2、3時ごろホテルの清掃が終わると、どうも消臭スプレーをまいていて臭い。

・毎日のホテル清掃が終わった後なのに、廊下にはゴミや長い髪の毛があちこちに落ちている。清掃員のホテルに対する嫌がらせだろうか。

なんと昨日夜、内見を打診していた別のホテルからやっと案内メイルが届いた。ちょっと心が動いたが、このホテルの緑滴る岩山を望む眺望は得られないだろう。

滞在4日目にして、このホテルに11月からお世話になろうと決心し、部屋の手付け金を2000バーツ入れた。

これでフアヒンに居住することはほぼ確定である。

第五日目:アパート探しを終えてバンコクに帰ることに

フアヒンに滞在中は結構雨降りの日が多かった。


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