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音楽について

初投稿で何を書こうかと迷っていたが、まずは自分の生きがいである音楽について書くことにした。

私が働く居酒屋には8個上の先輩がいる。その先輩は私が知る中でみのミュージックと同じくらいに音楽を知っている。正直引くくらいだ。私が新しくバンドを見つけ「これ知ってます?」って言えば全部に「あーそれね。」と言いながらそのバンドの詳細を語ってくる。歩くwikipediaかよ。まぁ皆さんもこんな経験はあるだろうが、今回書くことは、自分がどれだけ音楽を知らないかについてだ。

 先日その先輩と古着屋へ行った。店には衣類だけでなくレコードも売っていてかなりいい雰囲気だった。店の店主はUKロックを中心に音楽が好きなようだったので、私はクラプトンのLPを手に取りながら「クラプトンいいですよねぇ」と言ってみた。これがことの発端だった。私の発言を皮切りに先輩と店主がお互いの音楽の知識を永遠と語り始めたのだ。それはそれは永遠に。言葉のキャッチボールという例えがあるが、あれは完全にドッヂボールだった。私は二人の会話に全くと言っていいほど入れなかった。ビートルズの話をしているのはわかるが、メンバーの人格の話、ストーンズとの関係、知っている人からするとなんだそんなことかと思うかもしれないが、私に取っては未知の領域だった。それがとても悔しかった。あんなに悔しかったのは高校のとき部活で大会のメンバー漏れをしたとき以来かもしれない。二人の会話について行っているかのような表情を作るのに必死だった。自尊心が傷つけられその場に立っているのがやっとだった。何より今までそこらへんのやつよりは音楽を聴いていると思っていた自分が恥ずかしい。同世代(今は20歳です)の友達に最近知っただけのアーティストのwikiに載っていた情報我が物顔で語っていた自分を殴り殺したい。sgt.pepper'sを聴いてる俺かっけえと思っていたつい最近までの私を殺したい。なんてだっっさいことやってんだって。

 話はかなり逸れてしまったが、結局先輩と店主は3時間にわたって話込んだ。まるで私が今まで犯してきた罪への罰を与えるように。で、店を出たあと先輩が最初に言ったのが「あの店主話長すぎ。」。いや、お前だよ。お前がwikipediaなせいで3時間も俺たちは突っ立ってたんだよ。「先輩ほんと良く知ってますよね、それ以上知ったら仏になっちゃいますよ」と私がいうと、「いや、俺より知ってる人はこの県にもたくさんおるよ。俺のしりあいの○○さんなんかーーーーー。」また私の知らない知識を語り始めた。この人はいつもそうだ。でもそんな彼に憧れる自分がいる。人は自分にないものを持っている人に憧れるのだから仕方ないのかもしれない。彼に追いつきたい。音楽好きを公言するのならもっと知っていたい。もっと勉強しよう。そんなふうに思い改めた1日だった。

 まずは、自分の好きなアーティストを1から勉強し直そう。sgt.pepper'sを聴くのはその後にしよう。


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