見出し画像

沖縄県|公立高校入試確率問題2022

 右の図1のように,袋の中に白玉3個と赤玉3個が入っている。それぞれの色の王に1,2,3の数字が1つずつ書かれている。また,図2のように数直線上を動く点があり,最初,点Pは原点(0が対応する点)にある。

 袋の中の玉をよくかきまぜて1個を取り出し,下の規則にしたがって点Pを操作したあと,玉を袋に戻す。さらに,もう一度袋の中の玉をよくかきまぜて1個を取り出し,下の規則にしたがって点Pを1回目に動かした位置から操作し,その位置を最後の位置とする。

[規則]
・白玉を取り出した場合,正の方向へ玉に書かれている数字と同じ数だけ動かす。赤玉を取り出した場合,負の方向へ玉に書かれている数字と同じ数だけ動かす。
・2回目に取り出した玉の色と数字がどちらも1回目と同じ場合1回目に動かした位置から動かさない。

 このとき,次の各問いに答えなさい。
 ただし,どの玉を取り出すことも同様に確からしいとする。
問1 点Pの最後の位置が原点である玉の取り出し方は何通りあるか求めなさい。
問2 点Pの最後の位置が2に対応する点である確率を求めなさい。
問3 点Pの最後の位置が-4以上の数に対応する点である確率を求めなさい。

分類:応用❶動かす① すごろく型

分母は?

 偶然は2回発生。表をかいて考えましょう。取り出したものを「戻す」ので、X型の表をかきましょう。

 表をかいてみましょう。1回目が終わったあとの結果を表の横に書いて,そこから2回目の結果を考えるときでしょう。規則の2つめに気をつけて(表では□でかこってあります)

(1)は数える

 点Pの最後の位置が原点である,ということは、表では「0」になるところ、ということだから、全部で6通り

(2)も数える

 点Pの最後の位置が2に対応する点なのは,表から3通り。すべての場合の数は36通りなので、求める確率は$${\dfrac{3}{36}=\bm{\dfrac{1}{12}}}$$
 ちなみに、同じ玉が出て2に止まるのは(白1,白1)ではなく(白2,白2)になることは注意しましょう。

(3)は”じゃない方”を数えた方が

 これは表を見て気づいてもらいたい。-4以上の数に対応する点・・・だらけじゃないか! むしろ「-4以上の数に対応する点”じゃない”」のは-5のときだけ。こちらを数えた方が早いです。2通り。だから残りは34通り。
 求める確率は$${\dfrac{34}{36}=\bm{\dfrac{17}{18}}}$$ということになります。

(1)6通り (2)$${\bm{\dfrac{1}{12}}}$$ (3)$${\bm{\dfrac{17}{18}}}$$


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?