神奈川県|公立高校入試確率問題2023
分類 応用❻ 並べる
…ということは? で条件から迎えに行く
(ア)
「ブロックの個数が3か所とも同じになる」ということは、PにもQにもRにも「ブロックが2個ずつ」ということです。Pから出て行ったブロックは戻ってくることはないので、最後に2個残るように考えます。
(1回目のさいころの目,2回目のさいころの目)で表すとすると、(2,4)と(4,2)の2通りということになります。
さいころのすべての目の組は36通りですので、その確率は$${\dfrac{2}{36}=\bm{\dfrac{1}{18}}}$$と求めることができます。
(イ)
「3か所のうち,少なくとも1か所のブロックの個数が0個になる」ということは、「場所Pのブロックが0個」か「場所Qのブロックが0個」か「場所Rのブロックが0個」のいずれかです。
(1)場所Pのブロックが0個、ということは・・・
大きいさいころでも小さいさいころでもどちらかで6の目が出れば、Pから6の目より上のブロックが動かされて、場所Pのブロックが0個になります。(表の△印)
(2)場所Qのブロックが0個、ということは・・・
【操作1】で場所Qには何個か移動してきますので、それが全部【操作2】で場所Rに移動されればOKです。ということは、大きいさいころで出る目と小さいさいころで出る目が同じになる、ということです。(図の☆印)
(3)場所Qのブロックが0個、ということは・・・
場所Rには【操作2】で何個か移動してきますので、場所Rが0個になるということはあり得ません。
というわけで、すべての場合の数は16通り。その確率は$${\dfrac{16}{36}=\bm{\dfrac{4}{9}}}$$です。
答
問題を解いた後に・・・
これはさすがに表をかいて、36通りに対して一つ一つ確かめに行く、というやり方ではつらいでしょう。そういう意味では、難易度が高い問題、と分類できます。
【研究】「少なくとも1」ってあるけれど
(イ)の問題は「3か所のうち,少なくとも1か所のブロックの個数が0個になる」というのが条件でしたね。あ、「少なくとも1」の場合、じゃない方を考えるサインというのが、解き方のポイントでしたね。
ところが、「3か所のうち,少なくとも1か所のブロックの個数が0個になる」じゃない、ということを考えると、「3か所すべてに少なくとも1つのブロックがある」ということになります。
あれ?やっぱり「少なくとも1」が出てきてしまいます。
この問題では「じゃない方」も少なくとも1が出てきてしまいます。どちらが楽か、というと、結局ブロックの個数が0の条件で処理をした方が楽だと思います。
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