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栃木県|公立高校入試確率問題2024

 袋の中に,1から5までの数字が1つずつ書かれた5個の玉が入っている。
 このとき,次の(1),(2)の問いに答えなさい。
(1) Aさんが玉を1個取り出し,取り出した玉を袋の中に戻さずに,続けてBさんが玉を1個取り出す。2人の玉の取り出し方は全部で何通りか。
(2) Aさんが玉を1個取り出し,取り出した玉を袋の中に戻した後,Bさんが玉を1個取り出す。2人が取り出した玉に書かれた数字の和が7以下となる確率を求めなさい。

分類:13 取り出して、戻してもう1回

(1)は戻さない

 (1)と(2)で玉の取り出し方が異なることに注意しましょう。(1)では,Aさんが取り出した玉は戻しませんので,たとえばAさんが③の玉を取り出したら,Bさんは③の玉を取り出すことはできません。
 また,[Aさんが④の玉を取り出してBさんが①の玉を取り出すこと]と[Aさんが①の玉を取り出してBさんが④の玉を取り出すこと]は,ことなるできごとですので,区別をして場合の数を数えます。
 表を活用すると,次のようになります。

 2人の玉の取り出し方は,表のそれぞれのマス目に対応しますから,その数を数えて,(1)の答えは20通りということです。

(2)は戻す

 一方(2)では,Aさんが取り出した玉は戻してしまいますので,たとえばAさんが③の玉を取り出し,Bさんが③の玉を取り出す,ということは可能です。(2)では起こり得るすべての場合は25通りです。(1)とごっちゃにしないように,気をつけてください。

 条件は「和が7以下」でしたので,表を(たてでも横でも)順番に埋めていくと,7のところになったらそこから右下の方は8以上になりますので計算しなくてもよいですね。

 当てはまる場合は19通りありますので,その確率は$${\dfrac{19}{25}}$$です。

(1) 20通り   (2) $${\bm{\dfrac{19}{25}}}$$


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