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静岡県|公立高校入試確率問題2024

 2つの袋A,Bがある。袋Aには,赤王3個,青玉2個,白玉1個の合計6個の玉が人っている。袋Bには,赤王1個,青玉2個の合計3個の玉が入っている。2つの袋A,Bから,それぞれ1個の玉を取り出すとき,袋Aから取り出した玉の色と,袋Bから取り出した玉の色が異なる確率を求めなさい。ただし,袋Aから玉を取り出すとき,どの玉が取り出されることも同様に確からしいものとする。また,袋Bについても同じように考えるものとする。

分類:20 見た目同じことが起こる偶然-色玉

同じ確率で起こることがらは何か?

 中学校での確率の問題の根本にあるのは「同じ確率で起こる場合」を並べることです。
 この問題の袋Aの中から玉を1個取り出したとき,同様に確からしいことがら,つまり「同じ確率で起こる場合」は
   × 赤玉を取り出すこと
   × 青玉を取り出すこと
   × 白玉を取り出すこと
ではありません。袋Aの赤玉3個に赤1・赤2・赤3,青玉2個に青1・青2,と番号を振っておきます。すると,袋Aから1個取り出したときに
   ○ 赤1を取り出すこと
   ○ 赤2を取り出すこと
   ○ 赤3を取り出すこと
   ○ 青1を取り出すこと
   ○ 青2を取り出すこと
   ○ 白を取り出すこと
が,それぞれに同じ確率で起こることがらです。同じように,袋Bの赤球に赤①,青玉2個に青①・青②と番号を振ると,袋Bから1個取り出したときに
   ○ 赤①を取り出すこと
   ○ 青①を取り出すこと
   ○ 青②を取り出すこと
が,それぞれ同じ確率で起こることがらになります。これらをもとに,「2つの袋A,Bから,それぞれ1個の玉を取り出すとき」を考えます。

 表の縦に,袋Aで「同じ確率で起こる場合」を,表の横に,袋Bで「同じ確率で起こる場合」をそれぞれ並べます。二つの袋からそれぞれ別々に取り出しますので,これ以上表をいじる必要はありません。

 起こりうる場合は表の中のマスに対応しますので,すべての場合は18通りだということがわかります。そのうち「袋Aから取り出した玉の色と,袋Bから取り出した玉の色が異なる」場合は,

表の印をつけたマスの11通りですから,求める確率は$${\dfrac{11}{18}}$$となります。

$${\bm{\dfrac{11}{18}}}$$



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