見出し画像

融合問題編《C2》座標・関数-2直線の交点

 右の図のように,箱Aには1から3,箱Bには1から6の数字が書かれたカードが1枚ずつ入っている。箱Aからカードを1枚取り出し,そのカードの数字を$${a}$$,箱Bからカードを1枚取り出し,そのカードの数字を$${b}$$とする。この$${a}$$,$${b}$$を使って,2つの方程式$${y=ax+a}$$と$${y=b}$$のグラフをかき,その2直線の交点の座標を考える。
 このとき,次の問いに答えよ。ただし,箱Aからのカードの取り出し方は,同様に確からしいとする。また,箱Bからのカードの取り出し方も,同様に確からしいとする。
(1) 箱Aから3,箱Bから2のカードを取り出したときの交点の座標を求めよ。
(2) 交点の$${x}$$座標,$${y}$$座標が両方とも整数となる確率を求めよ。

福井県2018
画像1

(1)

 問題の意味が分かっているかどうか、たしかめる問題といえるでしょう。$${y=ax+a}$$と$${y=b}$$に、$${a=3,b=2}$$を代入して、連立方程式
$${y=3x+3,y=2}$$を解くと、
$${x=-\dfrac {1}{3},y=2}$$
 答えは$${\left( -\dfrac {1}{3},2 \right)}$$

(2)

 表の書き方は→基礎編17

$${y}$$座標は整数なので、$${x}$$が整数であればよい。

分母は3×6=18、分子が上の色を塗った11通りなので、
答え$${\dfrac{11}{18} }$$

問題を解いたあとに・・・

$${y=ax+a}$$に$${y=b}$$を代入して、$${b=ax+a}$$を変形すると、
$${ax = -a+b}$$
$${x = -1+\dfrac{b}{a} }$$
なので、$${\dfrac{b}{a} }$$が整数、つまりbがaの倍数であるところ、ということになります。

類題

福井県2018 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?