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大分県|公立高校入試確率問題2018

 右の図のような五角形OABCDがあり,最初に点Pは頂点Oの位置にある。
 大小2つのさいころを同時に1回投げて出た目の積の数だけ,五角形OABCDの頂点上を時計回りに点Pは移動する。
 このとき,点Pが頂点Aの位置に到達するか,または通りすぎた回数を得点とする。
 例えば,大小2つのさいころを同時に1回投げて出た目が1と3のとき積は3になり,点Pは頂点Oから頂点A→頂点B→頂点Cと移動し,頂点Aの位置を1回通りすぎたので得点は1点になる。
 次の①.②の問いに答えなさい。
① もっとも大きい得点を求めなさい。
② 得点が2点になる確率を求めなさい。
 ただし,大小2つのさいころのそれぞれについて,1から6までのどの目が出ることも,同様に確からしいものとする。

分類:応用〈2〉 動かす② 循環型

①は,積が最大になるときは?

 積の最大は、2つのサイコロが両方6が出て、36のときです。点Pを動かしはじめて見ると、1番目,6番目,11番目,16番目,21番目,26番目,31番目,36番目のときにそれぞれAを通り、得点が入ります。8回点数が入りますので、8点です。

②を満たす積の範囲は?

 2点ということは、Aを通るのが2回,ということですから、積が6から10の間であればよい、ということです。

 積を計算して、6から10の間にあるところを数えると9通り。ですから、その確率は$${\dfrac{9}{36}=\bm{\dfrac{1}{4}}}$$

① 8点  ② $${\bm{\dfrac{1}{4}}}$$

問題を解いたあとに

もうちょっと「自動的に」計算ができる方法ない?

 「ズルをする」というと聞こえが悪いですが,工夫をすることは、数学の力を伸ばすことにつながります。
 この場合は、1の時に1点、6の時にもう1点・・・と5飛で点数が入ります。この5をうまく考えると、積から1をひいた数を5でわった商の整数部分に1をたした数が点数、という関係を見つけることができます。




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