見出し画像

大学入学共通テスト 2021 追試|大学入試問題なのに中学確率で解ける問題

 二つの袋A,Bと一つの箱がある.Aの袋には赤球2個と白球1個が入っており,Bの袋には赤球3個と白球1個が入っている.また,箱には何も入っていない.A,Bの袋から球をそれそれ1個ずつ同時に取り出し,球の色を調べすに箱に入れる.箱の中の2個の球のうち少なくとも1個が赤球である確率は[  ]である.

大学入学共通テスト 2021 追試 第3問(1)(i)

分類:20 「見た目同じことが起こる偶然②」色玉
   28  【研究】少なくとも1つ起こる確率

赤玉を区別して表を

 2つの袋には、それぞれ赤玉が複数ありますので、袋Aにある2つを[1]・[2]、袋Bの3つを[ア]・[イ]・[ウ]としておきましょう。

 お互い影響のない2つの偶然が起こりますので、表にして考えます。

 すべての場合は12通りで、条件に当てはまるのは11通りですので、確率は$${\bm{\dfrac{11}{12}}}$$です。

「少なくとも1」で見ると

 「少なくとも1」は、じゃない方に注目するサインでした。「少なくとも1個が赤球」じゃないというのは、「2つとも白玉」です。1通りしかありませんね。$${1-\dfrac{1}{12}=\bm{\dfrac{11}{12}}}$$

$${\bm{\dfrac{11}{12}}}$$(2点)

でも大学入試なんだからかけ算して求めるよね。

 「2つとも白玉」の確率を高校的に求めると、袋Aで白玉を取り出す確率は$${\dfrac{1}{3}}$$、袋Bで白玉を取り出す確率は$${\dfrac{1}{4}}$$、袋Aから取り出す試行と袋Bから取り出す試行は独立だから、その確率は$${\dfrac{1}{3}×\dfrac{1}{4}=\bm{\dfrac{1}{12}}}$$。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?