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福井県B|公立高校入試確率問題2023

 右の図は,1辺の長さが1cmの正方形ABCDである。点Pは最初,頂点Aにあり,1枚の硬貨を1回投げるごとに,正方形の辺上を,次の【規則】にしたがって動く。

【規則】
〇1回目に硬貨を投げるとき
・出た面が表のときは反時計回りに1cm,裏のときは時計回りに2cm動く。
〇2回目,3回目に硬貨を投げるとき
・直前に投げた硬貨と同じ面が出た場合は,動かない。
・直前に投げた硬貨と違う面が出た場合は,出た面が表のときは反時計回りに1cm,裏のときは時計回りに2cm動く。
(例) 硬貨を3回投げ,表,表,裏の順に出たとき,点Pは頂点Dにある。

 このとき,次の問いに答えよ。ただし,硬貨の表と裏の出かたは同様に確からしいとする。
(1) 硬貨を2回投げるとき,点Pが頂点Cにある確率を求めよ。
(2) 硬貨を3回投げるとき,点Pがどの頂点にある確率がもっとも大きくなるか,その頂点を書き,そのときの確率を求めよ。

分類:応用❷(他のものを動かす、循環型)

(1)は表でもコインでも

 偶然2回なので表で考えてもいいですし,コインなので樹形図でもいいですね。

 問題文を読むと,1回目に硬貨を投げるときと2回目以降硬貨を投げるときの点Pの動き方が異なりますね。まず,1回目です。表が出たら反時計回りに1cm動くので点B,裏が出たら時計回りに2cm動くのでDを通ってCまで動きます。表や図に書いておきましょう。

 2回目,まず表→表のときは,直前に投げた硬貨と同じ面ですので,動かずそのままB。表→裏のときは,Bから時計回りに→A→Dと動きますので,Dで止まります。
 裏→表のときはCから反時計回りにDに移動します。裏→裏のときは,動かないのでCのままですね。
 表や図にまとめましょう。

 起こりうるすべての場合は4通りで,そのうち点Pが頂点Cにある場合は1通りですので,確率は$${\dfrac{1}{4}}$$ですね。

(2)偶然3回は樹形図で

 偶然が3回なので,樹形図ですね。さっき樹形図をかいて考えた人は,3回目を付け加えればいいですね。

 Aにある確率は$${\dfrac{1}{8}}$$ Bにある確率は$${\dfrac{2}{8}}$$
 
 Cにある確率は$${\dfrac{1}{8}}$$ Dにある確率は$${\dfrac{4}{8}}$$
 
 になります。確率が最も大きいのは頂点Dにあるときで,$${\dfrac{4}{8}=\dfrac{1}{2}}$$です。

(1)$${\bm{\dfrac{1}{4}}}$$ (2) 頂点 $${\bm{\dfrac{1}{2}}}$$


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