宮崎県|公立高校入試確率問題2023
分類:32 【研究】並べて2けたの数をつくって3の倍数
(1) 偶然2つなので表をかきましょう
まずは表をかいて考えることにします。
起こりうるすべての場合は25通り。そのうち,最初に取り出したカードに書かれた数字と,次に取り出したカードに書かれた数字が同じであるのは
表から5通り。したがって,求める確率は$${\dfrac{5}{25}=\dfrac{1}{5}}$$ですね。(後で【研究】あり)
(2) 4の倍数と6の倍数
まずは,2回取り出した後にできる2けたの数を表に書きこみましょう。
このうち4の倍数になるのは,
チェック印をつけた7つの場合。ですからアが起こる確率は$${\dfrac{7}{25}}$$。ちなみに40以上の数が4の倍数であるかどうかを見るには,40や80(や60)をひいた数が4の倍数(4の段にある)かどうかを見ると,判断しやすいですね。
次に,6の倍数になるのは
△印の5つの場合。60以上の数の場合は60をひいた数で判断してもいいですし,偶数のうち3の倍数である数,という考え方をしてもいいですね。3の倍数の判定は大丈夫ですか?
イである確率は$${\dfrac{5}{25}=\dfrac{1}{5}}$$ということになります。アの方が確率が大きいですね。
答
【研究】(1)は実は2回目だけ考えればよい
実は(1)は,1回目の結果をスルーして2回目のことだけ考えて(つまり偶然1回として)確率を求めることができる問題です。
それは,1回目に何の目が出ていようと,2回目では[1回目に出た目]が1通り,[1回目に出ていない目]が4通りあります。
このように2回目におこる「同様に確からしいことがら」だけを見て,全部で5通りのうち[1回目に出た目]1通りが出る確率として$${\dfrac{1}{5}}$$と答えてもよいです。(高校では,この考え方重要かも)
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