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宮崎県|公立高校入試確率問題2023

 右の図のような,1,2,4,6,9の数字が書かれたカードがそれぞれ1枚ずつはいっている箱がある。最初に箱からカードを1枚取り出し数字を確認した後,箱の中にもどす。次に箱の中のカードをよくかき混ぜて,もう一度の中からカードを1枚取り出し数字を確認する。
 このとき,次の(1),(2)の問いに答えなさい。
 ただしどのカードが取り出されることも同様に確からしいとする。
(1) 最初に取り出したカードに書かれた数字と,次に取り出したカードに書かれた数字が同じである確率を求めなさい。
(2) 最初に取り出したカードに書かれた数字を十の位,次に取り出したカードに書かれた数字を一の位とし,2けたの整数をつくる。
 このとき,次のでは,どちらの方が起こりやすいといえるか,確率を使って説明しなさい。
   2けたの整数が,4の倍数になる
   2けたの整数が、6の倍数になる

分類:32 【研究】並べて2けたの数をつくって3の倍数

(1) 偶然2つなので表をかきましょう

まずは表をかいて考えることにします。 

 起こりうるすべての場合は25通り。そのうち,最初に取り出したカードに書かれた数字と,次に取り出したカードに書かれた数字が同じであるのは

表から5通り。したがって,求める確率は$${\dfrac{5}{25}=\dfrac{1}{5}}$$ですね。(後で【研究】あり)

(2) 4の倍数と6の倍数

 まずは,2回取り出した後にできる2けたの数を表に書きこみましょう。

 このうち4の倍数になるのは,

チェック印をつけた7つの場合。ですからアが起こる確率は$${\dfrac{7}{25}}$$。ちなみに40以上の数が4の倍数であるかどうかを見るには,40や80(や60)をひいた数が4の倍数(4の段にある)かどうかを見ると,判断しやすいですね。
 次に,6の倍数になるのは

△印の5つの場合。60以上の数の場合は60をひいた数で判断してもいいですし,偶数のうち3の倍数である数,という考え方をしてもいいですね。3の倍数の判定は大丈夫ですか?

 イである確率は$${\dfrac{5}{25}=\dfrac{1}{5}}$$ということになります。の方が確率が大きいですね。

(1) $${\bm{\dfrac{1}{5}}}$$
(2) である確率・である確率を求めると,それぞれ$${\dfrac{7}{25}}$$と$${\dfrac{1}{5}}$$で,確率はの方が大きいので,の方が起こりやすいといえる。

【研究】(1)は実は2回目だけ考えればよい

 実は(1)は,1回目の結果をスルーして2回目のことだけ考えて(つまり偶然1回として)確率を求めることができる問題です。
 それは,1回目に何の目が出ていようと,2回目では[1回目に出た目]が1通り,[1回目に出ていない目]が4通りあります。
 このように2回目におこる「同様に確からしいことがら」だけを見て,全部で5通りのうち[1回目に出た目]1通りが出る確率として$${\dfrac{1}{5}}$$と答えてもよいです。(高校では,この考え方重要かも)


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