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宮城県|公立高校入試確率問題2023

 数学の授業で,生徒たちが,直線$${y=x}$$のと三角形を素材にした応用問題を考えることになりました。
 次の問いに答えなさい。(改題:確率に関係ない部分を削除)

 京子さんと和真さんは,確率を求める問題をつくろうとしています。2人は,図Ⅰのような,1,2,3,4の数字が1つずつ書かれた4枚のカードが入った袋を使い,次の【操作】をすることを考え,それをもとに,□の会話をしています。
 あとの(1),(2)の問いに答えなさい。

【操作】
・袋の中のカードをよくかき混ぜて,カードを1枚取り出し,カードに書かれた数を確認してからもとにもどす。この作業を2回行う。
・1回目に取り出したカードに書かれた数を$${a}$$として,直線$${y=x}$$の上に($${a,a}$$)となる点Pをとる。
・2回目に取り出したカードに書かれた数を$${b}$$として,$${x}$$軸上に($${b}$$,0)となる点Qをとる。
・原点O,点P,点Qをそれぞれ結んで,△OPQをつくる。

京子さん:この【操作】をすると,取り出すカードによって,さまざまな形の△OPQができるね。
和真さん:たとえば,取り出したカードに書かれた数が,1回目が2で,2回目が3のときの△OPQは図Ⅱのようになるよ。他の場合もやってみよう。
京子さん:すべての場合をかいたけれど,この中に,合同な三角形の組はないようだね。つまり,【操作】にしたがって△OPQをつくるとき,△OPQは全部で[ ① ]通りあるね。
和真さん:△OPQが直角三角形になる場合があったよ。この確率を求める問題にしよう。

(1)[ ① ]にあてはまる正しい数を答えなさい。

(2)【操作】にしたがって△OPQをつくるとき,△OPQが直角三角形になる確率を求めなさい。

分類 融合《D3》座標平面上の図形-角度

①は・・・?

 京子さんの「すべての場合をかいたけれど,この中に,合同な三角形の組はない」というのはちゃんと注目してよいと思います。つまり、考えられる組はすべて数えてよい、ということです。
 とりあえず表をかいてみましょう。カードは元に戻しますので、表はいじらないX型。

 全部で16通りということです。

②も表?

 京子さんのようにすべての場合、16通りの△OPQをかいてみましょう。

 △OPQについて、直角が右下に来るパターンと、いちばん上に来るパターンの2種類があるのに気をつけます。6通りあるので、$${\dfrac{6}{16}=\bm{\dfrac{3}{8}}}$$
 どういうときに直角三角形になるのかから、どの組が成り立つのか、という「迎えに行く」考え方をしてもよいですが、ぐちゃぐちゃ考えているより16通り全部をかき出したほうが早いような気がします。(これがさいころ2つで36通りだったら、条件から考えた方がいいと思います)

(1) 16(通り) (2) $${\bm{\dfrac{3}{8}}}$$


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