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落語初心者がこの人を聞いて腰を抜かした話。

YouTubeで色々落語をそんなに広くなく、深くなく聞くが、そんな僕の感覚から言って、志ん朝という落語家は稀に見る天才だと思う。

今聞いても全く古さを感じさせないのは艶やかな声に、当時としては考えられないスピード、ご機嫌な雰囲気、そしてギリシャの彫刻のように全く無駄がない語りっぷり。

フェノロサが奈良の薬師寺の塔を凍れる音楽と表現したが、この人の落語はある意味音楽のようだ。
そのリズム、音程、全てが完璧なおんがくのような落語なのだ。
全くよどみがない。

落語に興味を持ち始めた最近、NHKBSのアナザーストーリーという番組で、志ん朝のエピソードを放送していて、録画したが今でも消せないで取ってある。

入門五年目で真打に昇進し、その昇進公演で演じた明烏の音源がニッポン放送に残っているらしい。

明烏のテンポに驚く。そしてこういう肝心な録音を残しているニッポン放送ってさすがだよね、と思う。

TBSのアナウンサー(川戸さんという)もそばにいるんだけど、何も音が残ってないのもいかにもTBS。

この志ん朝の真打昇進の後、
三遊亭圓楽
春風亭柳朝
立川談志
橘家圓喬
が次々真打に昇進し、落語界は春を迎えることになるんだよね。

柳朝の弟子一朝さん、そしてその弟子一之輔さんが活躍してるほど時が流れている割には、恐ろしく現代的な身長さんの語り口。

リアルタイムでは高級ふりかけ錦松梅のCMでしか見たことない人だけど、ネ申だわ。CD全集とか欲しいよね。

さて、志ん朝さん、お父さんはこちらも名人の呼び声高い志ん生さん。志ん朝さんの実力の前には、世襲なんて非難する人はいない。
実力は誰もが認めるところ。古典の世界でありながら全く新しい古典落語を作ったと思う。

一方小泉純一郎さんの息子は世襲だが実力は?

訳の分からないことを話すただの世襲。世襲でも実力あればまだ認められるんだろうけど。残念!

まぁ今や政治家もなり手がいない世の中なんだよね。

どんどん世襲議員が増えて、ほとんど世襲になるのは必至だね。

あーしんど。

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