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ベンジャミン・ギシャール(スイス)の跳馬/2019年欧州選手権種目別決勝の跳躍

スイスの団体メンバーの1人、ベンジャミン・ギシャールです。
ゆかと跳馬が得意で、前回のリオ五輪にも出場し、種目別ゆかと跳馬であと少しのところで決勝進出を逃しています。

4月にスイスで行われた欧州選手権では種目別ゆかで銀メダルを獲得。東京オリンピックに向けて自信をつける大会となりました。

スイスは近年団体で力を付けている国。
平行棒と鉄棒が特に強い国ではありますが、ギシャールが入ることでゆかと跳馬の得点源になります。
そんな彼の跳馬を見てみましょう。

ギシャールが跳んでいるのは【ドリッグス】【ローチェ】という技です。
今回はこの2つの跳躍を覚えましょう。

前回の跳馬についての記事では【アカピアン】という技を紹介しました。
こちらは「側転とびの2回ひねり」だと説明しましたね。

ギシャールの跳んでいる【ドリッグス】は【アカピアン】に半ひねりを加えた技、つまり「側転とび2回半ひねり」になります。
跳馬側を向いて着地する【アカピアン】より半分ひねっているので跳馬に背を向けて着地することになりますね。

そしてもう一つが【ローチェ】という技。
この技は【アカピアン】や【ドリッグス】と違って、前転とびという種類の跳び方になります。
跳び方の種類については 【体操競技】男子各種目の覚えておいた方がいいこと という記事の跳馬の項目で書いているのでそれを見てください。

前向きにロイター板を踏み切ってから、ひねりを加えることなくハンドスプリングのように着手する前転とびから、抱え込み姿勢で前方に2回宙返りをして着地する技が【ローチェ】です。

跳馬における2回宙返り系の技は様々ありますが、その中で最も使用率が高いのがこの【ローチェ】という技。
ひねり技よりも単純に高さが必要なので、迫力も華もあってカッコいいです。

このギシャールの動画では、1本目に【ドリッグス】、2本目に【ローチェ】をやっています。
どちらも着地を止めてはいないものの、小さく1歩にまとめています。

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ローチェに限りませんが、跳馬の2回宙返り系で着地を止めたらそれはそれは盛り上がりますよ。
日本選手は跳馬で2回宙返り系を跳ぶ選手が少ないので、海外選手の集まるオリンピック、特に種目別跳馬では2回宙返り系の技がたくさん見られるのも楽しみの一つですね。


スイスの国旗というのは世界的にも珍しい正方形をしています。
国内で使用する際は正方形の旗を使いますが、国連やオリンピックで掲揚する際には縦横比を他国のものに合わせているそうです。
東京オリンピックでは扉絵のような長方形の国旗が使われるのだと思います。

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