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TRPG制作日記(183) 基本ルール16

プレイヤーにとって、TRPGの楽しみというのは自分がなってみたいキャタクターを演じることです。これまでTRPGを即興演劇と呼んでいたのは、この演じる楽しみこそがTRPGの基本であるからだと考えているからであり、また開発中のTRPGは演じる楽しみを重視しています。

演じる楽しみを実現するために、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは既製キャタクターシートを採用しています。

このシステムにより、TRPGプレイヤーは演劇の台本を読むようにキャタクターシートを読み、演劇を楽しむようにTRPGを楽しむことができます。


いっぽう、TRPGには多様な楽しみがあり、その楽しみの一つはキャタクターを演じることではなくてキャタクターを創作することです。

普通、TRPGはキャタクターシートを自分で制作します。そして、自分が制作したキャタクターで物語を楽しむのです。

また、TRPGにはキャタクターシートだけではなくて、自分の力でシナリオを書く楽しみもあります。


さて、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは基本的には既製キャタクターを利用することを想定していますが、長期的には、そしてプレイヤーが望むのであればプレイヤーがキャタクターシートを自作することを悪いことだとは考えていません。

以前、キャタクターシートの制作のルールは削除すると書きましたがそれを撤回して、基本ルールの最後として、キャタクターやシナリオを制作するときのルールを導入しましょう。


試作ルール『

■ルール18 ゲームマスターが許したときにはプレイヤーは自分が担当するプレイヤーキャラクターを改造したり自作したりすることが許される。【改造】とは既存のキャラクターシートの名前やキャラクター設定、デッキの一部などを部分的に変えることだが、シナリオ攻略が不可能になるか、あるいはプレイが成り立たなくなるほど容易になる場合を除いて奨励される。

』試作ルール

以上のルールを、以下のように書き換えます。


■ルール32(キャタクター創作) ゲームマスターの許可があれば、プレイヤーは自分が担当するカードプレイヤーを改造及び制作できる。このときにはプレイが開始される前にゲームマスターに制作したキャタクターシートを見せて使用許可を得なくてはならない。カードプレイヤーの改造及び制作を行うときには創作基本ルールを参考にすることが好ましい。


ルール32の位置はキャタクターシートのルールの後ろにある方が良いかもしれません。そうすれば、プレイヤーはキャタクターシートを改造したり制作したりできることにすぐに気がつきます。

キャタクターシートのルールはルール8とルール9なので、このキャタクター創作のルールはルール10にしましょう。


また、ルール33としてシナリオ制作に関係するルールを加えましょう。

■ルール33(シナリオ制作) このTRPGは物語の創造を楽しむことを目的としている。キャタクターやオリジナルイラスト、シナリオ制作、及び様々な創作活動は奨励される。シナリオを制作するときには創作基本ルールを参考にすることが好ましい。また、オリジナルアマテラスカードを制作するときにはルールブックの指示に従う。


基本ルールを読み直して気がついたのですが、ゲームマスターにプレイヤーが質問できるタイミングに関するルールがありません。質問権に関しては基本ルールに明記しておきましょう。

場所としては、キャタクターシート配布時点と、そしてプレイに関係する部分の二点が適切だと思われます。


■ルール6 邪魔の入らない静かな場所を確保して集まり、ゲームマスターが概要と目的、注意事項をプレイヤー全員に説明する。参加者全員による話し合いでカードプレイヤーの担当を決めると、プレイヤー全員に該当するキャラクターシートを配布する。プレイヤーはキャラクターシートを読み内容を把握する。プレイヤーはゲームマスターに自由に質問できる。シナリオの注意事項に従わなくてはならない。


ルール11とルール12は以下に分かれていましたが、ルール12は他のルールとの関係で不要であると判断できます。よって、削除します。

基本ルール『

■ルール11 すべてのカードプレイヤーと案内役の自己紹介が終わったら、ゲームマスターはプレイ開始を宣言する。そして、シナリオに準備されているプロローグを読む(そのまま読む必要はない)。プロローグが終了すると状況を説明及び描写して探索プレイを開始する。

■ルール12 プレイには探索プレイ、対戦プレイ、特殊プレイがある。探索プレイと対戦プレイはゲームマスターとプレイヤーによる会話と、六面ダイスを振ることにより進行する。特殊プレイはシナリオに記述されたルールにより進行する。


』基本ルール

以下のように書き直します。

■ルール12 カードプレイヤーと案内役の自己紹介が終わったら、ゲームマスターはプレイ開始を宣言する。そして、シナリオに準備されているプロローグを読む(そのまま読む必要はない)。プロローグが終了すると状況を説明及び描写して探索プレイを開始する。プレイヤーはいつでもプレイを中断してゲームマスターに説明を求めることができる。

プレイヤーは質問があるときにはプレイの中断が許されます。これをプレイヤーが知っておくことは重要です。


今日の成果をまとめておきましょう。

基本ルール『

■ルール6 邪魔の入らない静かな場所を確保して集まり、ゲームマスターが概要と目的、注意事項をプレイヤー全員に説明する。参加者全員による話し合いでカードプレイヤーの担当を決めると、プレイヤー全員に該当するキャラクターシートを配布する。プレイヤーはキャラクターシートを読み内容を把握する。プレイヤーはゲームマスターに自由に質問できる。シナリオの注意事項に従わなくてはならない。

■ルール10(キャタクター創作) ゲームマスターの許可があれば、プレイヤーは自分が担当するカードプレイヤーを改造及び制作できる。このときにはプレイが開始される前にゲームマスターに制作したキャタクターシートを見せて使用許可を得なくてはならない。カードプレイヤーの改造及び制作を行うときには創作基本ルールを参考にすることが好ましい。

■ルール12(プレイ開始) カードプレイヤーと案内役の自己紹介が終わったら、ゲームマスターはプレイ開始を宣言する。そして、シナリオに準備されているプロローグを読む(そのまま読む必要はない)。プロローグが終了すると状況を説明及び描写して探索プレイを開始する。プレイヤーはいつでもプレイを中断してゲームマスターに説明を求めることができる。

■ルール32(シナリオ制作) このTRPGは物語の創造を楽しむことを目的としている。キャタクターやオリジナルイラスト、シナリオ制作、及び様々な創作活動は奨励される。シナリオを制作するときには創作基本ルールを参考にすることが好ましい。また、オリジナルアマテラスカードを制作するときにはルールブックの指示に従う。

』基本ルール


とうとう、これで試作ルールで想定されていた基本ルールはすべて新しい基本ルールとして記述できたと思われます。

全部で32ルール。万歳です。

次回は、完成した基本ルールの全体を公開します。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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