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Summer Split開幕直前!春の王者DFMにインタビュー(前編)

はじめに

今回はLJL 2020 Spring Split優勝を飾った、DetonatioN Gaming(DNG)のLeague of Legends部門 DetonatioN FocusMe(DFM)所属のCeros選手とYutapon選手にオンラインインタビューをさせていただきました!

この前編ではOnAir監督やアナリストのGismoさん加入による環境の変化や、Spring Splitの振り返り、Sengoku Gaming(以下SG)を始めとするライバルチームの話などをお聞きしています。
追って公開します後編ではオフシーズン中の過ごし方などプライベートな話と夏のシーズンに向けての意気込みなどをお聞きしました。そちらもお楽しみに!

本編

C=Ceros選手
Y=Yutapon選手

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■4連覇について

2018年夏からの4連覇おめでとうございます!今のお気持ちは?
C:連覇はそんなに意識していないですね。ひよってもないし、次も連覇目指そう!みたいに気合を入れすぎてもないです。そういうのにとらわれず、目の前の大会を頑張っています。
Y:僕は勝った時の記憶より負けてる時の記憶の方が印象が残っているので、「勝ち続けてる」という実感は薄いですね。

――プレイオフRound 2での敗北が大きかったのでしょうか?
Y:そこはまったく関係ないですね。というより4連覇の前に何度も負けてたのが記憶に残っています。

――シーズン中に勝っててもRampageやPENTAGRAMに決勝で負けてしまっていた記憶から、決勝が特別プレッシャーだったということでしょうか?
Y:間違いないですね。逆に、調子にのったりせず絶対に気を抜かなくなりました。「シーズン勝ってるから大丈夫だろう」みたいな雰囲気はないです。
C:今思うと、当初は練習や本番への臨み方が不十分だったのかなと思いますね。でも僕は当時のこと思い出してプレッシャーになったりとかはないですね。
Y:調子こいてるな~(笑)

■新しい環境は?

OnAir監督を新たに迎え、Gismoさんがアナリストとして加入するなど環境が新しくなったと思うのですが、練習内容やチーム全体での変化はありましたか?
C:長年LCKで経験を積んだ方が監督として入ったのは大きくて、戦術の幅が増えました。監督にとっては基礎的な知識や動きでも僕らは知らない状態だったので、振り返ると半年前の僕らのプレーイングは今では考えられない内容だったりします。それぐらい成長をしていますね。

Y:今までと大きく違うのは「1から10までちゃんと教えてくれる人(監督)」ができたことですね。もちろん、意見の相違があったりとかはしますけど、しっかり意識のすり合わせをしていって、今は良い感じにまとまってきていると思います。

――海外のプロシーンなどを見ていると、厳しい(恐い)監督やコーチもいると思いますが、OnAir監督はどんな方でしょうか?
C:めちゃくちゃ優しいですよ!
Y:優しすぎる(笑)
C:LCKでも「優しい監督」で良く知られている方で本当にその通りです。

――何か監督の優しさを感じたエピソードはありますか?
Y:エピソードではないですけど、韓国って凄い年功序列の文化で年上の意見が絶対じゃないですか。でも僕らは「それ、どうなんですかね~」みたいに遠慮なく発言してて、それでも「こういうのもあるんじゃないかな」みたいに優しく返してくれるので、大変なんだろうなと思っています。

C:本当にどんなことでも話をよく聞いてくれますね。LoL自体が正解が1つじゃないことが多いので、正解というよりはその状況に合った選択肢や考え方を教えてもらっています。

――かなりフラットな関係を築いているんですね。
Y:そうですね。というよりかそうさせていただいてる感じですね(笑)

――アナリストのGismoさんはどんな方でしょうか?
Y:ちょっと変わってる人ですね(笑)
C:でも、アナリストとしての仕事はキチンとこなしてもらってます。若いし経験豊富っていうわけではないですけど、同じ目線でLoLの話ができる存在なので凄く貴重ですね。遠慮なく話してくれるのでDFMのスタイルに凄く合ってると思いますね。
Y:そう!うちに合ってて、それはすごくいいことだと思う。遠慮なく意見を言い合える環境にはピッタリだと思います。

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■LJLの変化やゲームスタイル

SGのPirean選手を始め、多数の海外選手がLJLに参戦。Gango選手もLJLに戻ってきて、全体のレベルが上がっていると思いますが、お二人はどう感じていますか?
C:
やっぱりBlankとPireanは強いですね。MidとJungleのコンビとしては今までLJLで対戦した中で一番強いと思ってます。彼らは本当にチームゲームの経験が豊富で、いままでレート(ランク)が高くてフィジカルが強いプレイヤーとは何度も戦ってきたんですけど、チーム全体に影響を及ぼせるようなプレイヤーと戦うのはLJLでは初めてでしたね。

このゲームって誰が指示を出してて誰がその指示に従って動いているかがなんとなくわかるんですよ。良くあるのが、Midが日本人選手でJungleが韓国人選手だと「あ、この人(Mid)今Jungleに呼ばれて動いてるんだな」と分かります。でも、Pireanは自分で考えて行動してるし、Midから発信してチームを動かしているのが伝わってきたので、手ごわい選手だなと認識しました。

お互いチームゲームを意識しているMidレーナーだと思うので、じゃんけんで言うなら”あいこ”をぶつけ合ってる感じですね。なので、フィジカルで勝負してくるMidレーナーに比べると対応しづらいです。

――Botレーンは今シーズン韓国人選手も例年より増えて、また違った環境だったとおもいますが、どうでしたか?
Y:そうですね。僕の視点だとSGの韓国人選手2人よりもV3 Esports(以下V3)の韓国人選手(Bugi、Archer)の方が脅威に感じましたね。彼らはどちらかというと力で押してくるタイプで、チームゲームタイプがあまりしない奇策を仕掛けて来たりするので、読みづらくて相手にしづらかったです。

逆にチームゲームに慣れてる選手たちはある程度固定化した動きをするので、僕としてはそっちの方が読みやすくてやりやすいですね。

――ちなみに先ほどCeros選手が「Pirean選手はMidから発信してチームを動かすタイプ」だとおっしゃってましたが、ご自身はどっちのタイプだと思いますか?
C:うーん、難しいですね。DFM自体がサイドレーンの声が結構大きいので、僕がひっこむことが多かったんですけど、最近は自分からStealを呼ぶこともかなり増えたので、だんだん発信するタイプになってきたと思います。

――サイドレーンの声が大きいという話でしたがYutapon選手はどう思いますか?
Y:いや、サイドレーンの声が大きいんじゃなくて、吉田くん(Ceros選手)の声が小さいだけだと思います。サイドは言うべきことを申し上げているだけだと思いますねぇ(一同笑)

――一昨年や昨年のDFMのスタイルを見ていると、TopかBotレーン中心に試合を動かしている印象がありましたが、今年はMidとJungleの連携から試合を作っていくシーンが増えたと思います。やはりCeros選手のそのスタイルの変化が起因しているのでしょうか?
C:そうですね。もう試合見て一目瞭然なくらいそこは変わっていると思います。
Y:特にOnAir監督が来てからなんですけど、そこ(Mid、Jungle)で勝負しないと、もっと上のチーム(国際試合など)に勝てないので、監督もそこのコミュニケーションについてフィードバックをしてくれます。なので自然と僕たちも意識するようになりましたね。
C:確かに。監督のおかげというのはありますね。
Y:僕らも薄々チームの改善すべき点に気づいていたりはしますが、実際に変えるための行動に移すには監督などから客観的な意見が必要だと思うので、ありがたいですね。

■ライバルチームの存在

今シーズンSGというライバルチームと言える存在が現れましたが率直にどう感じていますか?
C:プレイオフのRound 2で負けるまではライバル意識はあまりなくて、負けてから意識し始めました。「負けた」という事実よりも、単純に相手の方が「LoLが上手かった」と感じて、SGって強いんだなと認識しましたね。

Y:僕はSGよりもV3の方を危険視してましたね。確かにプレイオフのRound 2でSGに負けた時はライバルだと思えましたが、そこから1ヶ月練習を重ねるごとに「これV3にも勝てればSGにも勝てるな」という認識に変わりました。特にArcherさんにはパワーを感じいて、Aceさんもソロランクのレートを上げてきていたので「これは負けられない」という気持ちがありました。

C:ゲーム面や精神面での反省点も多く見つかったので、プレイオフのRound 2で負けたのは良かったことだと思ってます。負ける可能性がある相手がいると、危機感を持つので練習にも身が入りますし、対策を立てることでより上手くなります。なので、そういう相手がいることは成長する上で良いことだと思いますね。
でも、精神的には楽に勝ちたいので(笑)やだなぁっていう気持ちは正直ありますね。

Y:僕も成長するためにそういう相手がいるのは大事なことだと思います。国内リーグで全然苦労せずに国際大会に出場してしまうと、それまで相手とは違い過ぎて、意味もわからずに負けてしまう試合とかやっぱりあるんですよね。
なので、単純にリーグ全体のレベルが上がれば普段やってることで世界にも通用するようになってくると思うので、その点を考えるとリーグのレベルが上がるのは凄く良いことだと思います。でも、僕も精神的には楽に勝ちたいです(笑)

最後に

前編はここまでです。
今回は練習などでお忙しい中、Ceros選手とYutapon選手にお時間をいただきました。チームスタッフの皆様もご協力いただきありがとうございました。

是非、応援メッセージや聞いてみたい質問がある方はコメント欄に書き込んでみてください。後編もお楽しみに!

また、LJL 2020 Summer Splitは、6/13(土)より開幕です。
DFMが初の5連覇を成し遂げるのか、止めるチームが現れるのか。
こちらもお見逃しなく!


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