見出し画像

【舞台芸術のツボ】「障がいは贈り物」Mr.Handy,森裕生さんとの出会い

5歳のときから舞台芸術をこよなく愛する19歳、中尾たいようです。舞台芸術にハマるきっかけとなった出来事や、楽しかったツボをお伝えしていきます。

今日ご紹介するのは、マジシャンのMr.Handyさん。なんとぼくと同じ病気を持ちながら、プロのマジシャン、そして起業家として活躍するすごい方だ。

校長先生が教えてくれたMr.Handyさん

ぼくには大切な宝物がある。マジシャンや芸人さんと一緒に撮った写真のアルバムだ。実際に観に行った時は、せっかくだからと写真を撮ってもらっていた。

小学4年生のとき、校長先生がぼくのアルバムを見てくれたことがあった。

校長先生はアルバムを見ながら、マジシャンや芸人さんについて「どんな方なの?」 と尋ねてくれた。ぼくは一枚一枚写真を見ながら、そのときのエピソードやステージを観た感想を話していく。

すると、校長先生がこんなことを教えてくれた。

「中尾くん、Mr.Handyさんって知ってる⁇ 中尾くんと同じ病気の方で、マジックをするんだよ!」

「え‼︎ どんなマジックをするんですか?」ぼくは驚きながら尋ねた。

「大きなトランプを使ったりしていたよ。 体が不自由だけど彼なりに頑張っているマジックだったよ。」

体が不自由なのに、どうやってマジックをするのだろう?Mr.Handyさんのマジックを観てみたいな、会ってみたいな。そう強く思ったことを覚えている。

Mr.Handyさんの本と出会う

それから4年後の2016年のこと。

マジックを通してお世話になっている方からMr.Handyさんの半生が書かれた本 「まるはだか―脳性まひプロマジシャンMr.Handy 誕生の日―」を頂いた。

この本によると、Mr.Handyこと森裕生さんは、出産時に仮死状態で生まれ、そのため脳性まひによる四肢体幹機能障がいを持つようになったという。

障がいがあるにもかかわらず、支援学校へは通わず一般の学校で学び、プロマジシャンとなり、そして起業家となった半生を綴っている。

森裕生さんの言葉で、とても印象に残っているものがある。

​もし生まれ変わるとしても、同じ障がいを持ち、今の両親の元に生まれ変わりたい。 なぜなら、私にとって障がいとは「才能」であり「誇り」でもあり、神様からの贈り物だから…

それはつまり、障がいを「不幸なこと」「ハンディキャップ」と捉えず、自分にしかない「個性」として受け入れるということだ。

生み育ててくれた両親への感謝を忘れず、明るく前向きに生きる森さんの姿は、ぼくだけでなく障がいを持つすべての人を勇気づけてくれる。

人生を前向きに生きるMr.Handy、森裕生さんに会えた日

森さんについにお会いできるときが来た。
なんと、森さん主催のクリスマスパーティーに参加できたのだ。

しかも、そのときの様子を森さんのYouTubeチャンネル「はんでいぎゃっぷちゃんねる」で紹介してくれた。ありがとうございます!

最初は緊張したが、皆気さくに話しかけてくれて、すぐに打ち解けることができた。お土産のバターサンドを渡したらとても喜んでいただいた。

そして森さんからは「一生楽笑」という直筆の言葉が書かれた色紙をいただいた。

「何事も楽しんで笑って生きていく」という意味だ。まさに森さんの生き方そのものを表していると思う。

ぼくも「一生楽笑」という言葉を胸に刻んで、これからも楽しく笑って生きていこうと思う。

『はんでいぎゃっぷちゃんねる』
福岡を拠点に講演家、プロマジシャン、舞台俳優などさまざまなスタイルで活動している脳性マヒ舞台パフォーマー森裕生(もりゆうき)さんが体を張ってさまざまな企画にチャレンジされています!ぜひご覧ください♪
https://youtu.be/3Y8BCDvJRGA

***
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

Twitterでも舞台芸術についてつぶやいています😊
フォローよろしくお願いします。
https://twitter.com/butaigeijyutu


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?