日本の育休について思う事。


今日読んだ松井さんのNote。ご主人が1か月半の育休を取った後、会社に戻ると風当たりが強くなってた、という相談だった。
松井さんの回答は有料部分なのでここでは触れないが、
私が最初に思ったのは「風当たりが強くなったのはもちろんすごく大変なんだけど、1か月半も男性が育休とれるなんて羨ましい」だった。

台湾の場合、日本でいう「育休」はなくて、基本的に産休しかない。
男性は、奥さんの出産前後に1週間?だったか産休がとれる。
奥さんは基本2カ月(8週間)の産休のみ。会社と相談して延長は出来るけど、8週間以降は基本無給。
台湾は共働きが基本なので、8週間の産休の後、すぐに仕事に復帰する人が多い。

私の場合、上の子を出産後、8週間の産休+無給で1か月間延長させてもらって3か月後に仕事に復帰した。
復帰した翌月、4日間日本に出張、その後も2カ月に1回のペースで日本へ出張、プラス、アメリカへの出張もあった。
正直身体はきつかった。産後ずーっと腰痛が続いてて、1年間くらいは腰痛に悩まされたと記憶してる。
昼間は義母が赤ちゃんの面倒を見てくれたので、なんとか仕事を続けられた。
その後、会社ですったもんだがあり、子供が1歳半の時に別の会社に買収され、台湾オフィス解散、全員リストラ、で無職になった。

捨てる神あれば拾う神あり、とはよく言ったもんで、無職になったことで娘とたくさん時間が過ごせるようになったし、体も回復して、なんと第2子・第3子の双子も授かることもできた。
二人目が欲しいね、って不妊治療を再開していたが、正直仕事を続けてる状態だったら妊娠できなかったんじゃないかと思う。
私が仕事してない分の収入減で金銭面では不安だったが、双子出産後、紆余曲折をへて、なんとか今の会社に再就職することができた。
再就職に関しては、私の場合は本当にラッキーだったと思う。
転職が多い台湾でも、私のような40オーバーの転職は難しい。
だから、産休の後、赤ちゃんを預けてすぐに仕事復帰し、以前のようにバリバリ働くって人が多い。
これって、根っからのバリキャリの人はいいんだけど、そうじゃない人には結構過酷な世界だ。

もちろん、24時間赤ちゃんのお世話をする方が100倍大変なので、仕事している方が楽、っていうのはあると思う。
ただ、1年とか2年とか育休がとれて、その後復帰できる場所があるっていう制度はうらやましいな、と正直思う。復帰後会社に居づらくなった、とか個々の問題はあるとしても「制度」としてある程度「保障」されてるのはうらやましい。
台湾は全体的にセーフティーネットが薄いので、なんというか、毎日戦わなくっちゃって感じることがある。

男性の育休の話からはちょっと逸れちゃったけど、以上、雑記でした。



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