見出し画像

【読書感想】#1『ひと』小野寺史宜

はじめましての方も、そうでない方も、こんにちは!

今日は2022年9月1日

小説を読み始めたので、どうせならアウトプットしてみようと思い、感想を書き始めることにしました。

ひとってそのときの感情ってなかなか思い出せないからね。
だから、そのときの自分がなにを持って読み、なにをその本から感じたのか、「忘れないため」に、いつでも思い出せるように、、、。そのために始めました。

といっても全然たいそうな気持ちでなく、軽い気持ちではじめて、気が向いたら書こ~!てきなスタンスでやっていこうとおもいます。(笑)


さてさて、本日ご紹介する本はこちら!

小野寺史宜さんの『ひと』


かんたんなあらすじはというと、
両親を失くしてしまった20歳の青年 ”柏木聖輔” が、
惣菜屋で働く日常を通して、
同僚の「ひとたち」との関係性のなかで、
徐々に「じぶん」を見出していくおはなしです。


だいぶざっくりと書きましたが(笑)

この本で作者が書きたかったことは、
タイトルにもある通り、「小さな社会、大きな社会」なんだとおもいます。

どういうことか?(笑)

主人公は20歳で突如社会にぽっと出されたまだまだ未熟な青年。
高校生のころに父親を亡くし、大学に入るとつぎは母親をなくしてしまいました。

ネタばれになりそうなので、あまり詳しくは書けませんが、、、
この主人公はひょんなきっかけで惣菜屋と出会い、そこでアルバイトを始め、さまざまな「人」と出会います。よく遅刻する同僚や、時に厳しく時に優しい店主、高校の幼馴染、陰湿な親戚・・・etc.

そのひとたちとの会話や助け合い、時に戦うことで主人公は「じぶん」という存在に気づき、じぶんを、そしてまわりのひとを大切にしようと決めます。

そんなおはなし。



あたりまえの日常を描いた作品ですが、ひとと触れ合うことが何よりも愛おしいんだということを改めて感じさせてくれる作品だとおもいます。

ですので、特にこれといった事件が起きたりするわけではありません。

「あたりまえの日常」のひとくくりで「一日」を捉えることもできるけど、
そんな一日、24時間の時間の中で、ひとはだれかと出会い、好きになり、なにかで失敗し、酸いも甘いも知り、そして生まれ変わって成長していく。
その成長の過程にはぜったい「だれか」と関わっているのです。
人間、誰しも独りでは生きていけません。

そんなことを言いたいわけです。伝わりましたか(笑)

ぼくはよく小学校や中学校で、進級してクラスが変わるたびに、自然と周りにいる友達が変わっていきました。じぶんで選んでいるというわけではないけれど、毎回別の誰かと友達になり、年が変わるとその友達とは疎遠になってしまう。

いまは22歳ですが、そのときの友達とは連絡すら取らなくなってしまいました。

社会人になると仕事で忙しく、大学時代の友人とすら連絡を取らなくなるとはいいますが、今の自分があるのはその時いた友人とのかかわりの中で育んで作り上げたものがあるからです。一言で言い表すのは至極難しいけれど、人間関係、ご縁。これから大事にしていかなければならないものの一つです。

と、コロッケを食べつつ思う今日この頃。



というわけで、第一回はここらへんでおしまいにしたいと思います!
ここまで僕の拙い文章を読んでくださりありがとうございました!
回を重ねるごとに文章をブラッシュアップさせていきたいと思いますのでこうご期待!(笑)


サポートしていただけたらとても励みになります!