本の装丁が好きな話
最近プロフィールの記載を「ごはんと引越しが好き」から「ごはんと本の装丁が好き」に書き変えました。
本の装丁が好きになるきっかけがこの本。
正確には右の「JR上野駅公園口」の英語版。
たまたまポートランドの雑貨屋さんで見つけて「可愛い本だな」と思いパケ買いしそうになったのですが、
タイトルと著者名でどうも日本の本っぽいぞ、と気づき。
興味本位で日本語版を調べてみると、
まあ見た目の印象が全然違う。
これも一例。色がぜんぜん違う。
内容は同じはずなのに、それぞれどうしてこうなったのかとても気になる。
ので、日本に帰ったら読みたい、と思ってはいる。
そんなこんなで、日英のギャップに驚いてから、
本屋さんを訪ねては表紙を以前よりじっくり見るようになりました。
改めてしっかり本の表紙を見てみると、
どれもおしゃれで可愛くて、見ているだけでも楽しい。
考えてみれば本ってインテリアとしても飾られてるくらいだし。
デザイン性も高いし、捉え方によってはアートです。
もはや画集とかはそもそもアートが表紙になっているし。
とにかく、美術鑑賞と同じくらい満たされていました。
元々、本そのものは割と好きで
日本でも、出版社が違うと表紙が違うんだな〜くらいには見ていたものの、
ここまでなんというか、表紙自体にときめく感覚はなくて。
突如目覚めた要因として思い当たるのは、
まあ単純にかわいい表紙に出会う率がめちゃくちゃ高くなったということなんですが。
それは多分、タイトルを書く際に日本語に比較して英語の方がフォントの選択肢が多いのと、
全体的にサイズが大きい(基本ハードカバーサイズ)ということが起因しているのかな、と。
本の表紙って、ほとんどのケースで文字が必要なのでね。
タイトルを伝えるという役割を担っている以上、文字メインみたいなところもあるし。
そう、この表紙特有の、
本の大きさに合わせた限られたスペースの中で
タイトルや作者などの必要情報に、
イラストや写真などの素材と、
フォントや文字サイズなどなど、、のデザイン要素が組み合わされて表現されている、
+おしゃれ / かわいい
という性質。
これがとても面白くて好き。
あと、いくら綺麗とはいえ、表紙の役割自体は問題解決の「デザイン」寄り(本の内容を想像させて手に取ってもらう)だと思うんですが、
一方で、それを纏っている「本」自体は創作物なのでアート寄り(ものによるけど)
という「本の表紙」特有の
デザインとアートが交わっている感じも惹かれるポイント。
それと、めちゃくちゃ単純に「装丁」って言葉の響きもなんかスキ。
という好きポイントが積もり積もって、本の装丁が好き。って言うようになりました。
装丁が好きと言ってますが
装丁だけじゃなく広義の「ブックデザイン」も好き。
昔から活版印刷とかの手触りのあるものには目がないので
外・中問わず手触りのあるものが入ってたりすると、ちょっとときめきます。
活版印刷以外だと、写真や絵の部分だけ質感違うとか。
紙の触り心地が良いとか、逆にちょっと引っかかるとか。
そんなのも、良い。。。
ちなみに最近面白いなと思ったのは切りっぱなしの断面(小口)。
綺麗に切り揃えられたものしか見たことがなかったのですが、
ぼさぼさの切りっぱなしの断面に出会いまして。
この手触りのクラフト感が面白かったです。
こういうのがあると本の感じ方も違うような違わないような。
いずれにしてもkindleで読むのとは全然インパクトが違うのは確か。
本ってもちろんその内容がメインではあるけど、
視覚でも触覚でも伝えられる、楽しめるって
改めて、とても娯楽としてポテンシャルが高いよなーと思いました。
という本の装丁/ブックデザインが好きな話でした。
だから私は紙の本が好き。
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