大正大学表現学部 朗読団体【fukiya】

朗読技術の向上を目的として、主に太宰作品の朗読を行っています! 普段は東京の巣鴨にある…

大正大学表現学部 朗読団体【fukiya】

朗読技術の向上を目的として、主に太宰作品の朗読を行っています! 普段は東京の巣鴨にある大正大学表現学部の教授・学生です。 「ふーきや」と読むとちょっと通っぽいのがポイント。

最近の記事

【後編】『火の鳥』と女性の強さ

▼2023年の山梨桜桃忌の告知動画です。ぜひご覧ください!▼ 太宰の描く芯が強い女髙瀨 女の強さってなんぞ?って思ってネットで調べたら、「芯が強い人」っていうのが出てきたの。さちよめっちゃ芯強くない? 小嶋 めっちゃ図太い。 バーで会ったばっかの人と心中しようと思わないかもじゃん。 ビビビときたら猪突猛進! 高瀬 太宰が書く女の人はみんな芯が強いよね。 小嶋 そういう人が好きなのかもね… 髙瀨 「女が肉体だけのものなんて」ってことは表面だけだからさ、芯も何もないわけ

    • 【前編】『火の鳥』と女性の強さ

      今年も【fukiya】は山梨桜桃忌に参加します。 ▼素敵なCMをぜひご覧ください▼ しかし! 我々、朗読団体fukiyaのメンバー髙瀨と小嶋は参加することができません…。 というわけで、今回は桜桃忌で取り上げる『火の鳥』について私たちふたりで話した様子を前編、後編にわけてお送りします。 *この記事を書いた人* 髙瀨 「桜桃忌は魂だけ参加します。」 小嶋 「太宰治を偲んで、良い書を仕上げます。」 小嶋 『火の鳥』難しかったんだよな〜。何回か読まないとわからなかった。

      • 【後編】太宰初心者の我々が考える、太宰に対する偏見

        「いつでも死んでやる!」みたいな。小嶋 太宰の作品の中のノンフィクションの部分と、フィクションの部分を詳しく知りたいな。 結局女の人は何人いたんだろう。 髙瀨 調べてみましょうか。 ……女性関係、5人みたいだね。 小嶋 姦通罪っていうのがあったんだね。 入院中に不倫されちゃったんだ。奥さんに。1936年。 髙瀨 人間失格は1948年だ。 人間失格とグッドバイはそんなに時期違わないね。 小嶋 自分の人生総まとめしたって感じなのかな。 もう死ぬ気でいたのかね。 髙瀨

        • 【前編】太宰初心者の我々が考える、太宰に対する偏見

          髙瀨 ゆるっとやっていきましょう。 小嶋 やっちゃいましょう。 消しゴムカバーの下に芥川の名前書いてそう髙瀨 初心者とはいえね、多少知識はある。学校で読んだりね。 小嶋 でも、そこから読むことはなかったな。 結構私たちは昔の作品とか読むことが多いけれど、太宰さんをあえて読んでこなかった理由はなんかある? 髙瀨 闇が深いからかな。 小嶋 それは、文豪の人たち意外とみんなそうよね。 でも、特別闇深そう。 髙瀨 あとは旧仮名遣いで読みにくいってところかな。 小嶋 私は

        【後編】『火の鳥』と女性の強さ

          『葉桜と魔笛』と朗読と私

          ご覧いただきありがとうございます! 大正大学 朗読団体「fukiya」の、小倉と申します。 先日、私が朗読した『葉桜と魔笛』が、山梨桜桃忌のYouTubeチャンネルにアップされました。 今回は、公開に至るまでの稽古・収録・編集についての感想を中心に書いていこうと思います。 ▼音源もぜひご覧ください▼ 今回私が朗読した、太宰治の『葉桜と魔笛』は、1939年初出の短編小説です。 老夫人が、35年前の葉桜のころに体験した不思議な出来事を語るところから始まります。 女性独白体で

          『待つ』と朗読とわたし

           今回の記事を担当させていただきますのは、3年の園田です。  先日公開された記事では、桜桃忌で我々【fukiya】が天下茶屋にて「富嶽百景」を朗読させて頂いたことをご紹介いたしましたが…。私は授業の関係で参加することができませんでした!    というわけで、今回は個人作品として今年の春に私が朗読・収録をした、太宰治の「待つ」という作品について少しお話させていただきます。 「待つ」とわたし  太宰治の「待つ」。駅前で何かを待ち続けている少女の心情を描いた、女性独白体の作品

          太宰のゆかりの土地で朗読。『富嶽百景』音源公開!

          こんにちは! 大正大学の朗読団体【fukiya】です。 フリーアナウンサーとしての顔も持つ外川教授と、大正大学表現学部で学ぶ有志学生で、朗読の練習や収録を行なっています。 猛暑の日々も過ぎ、夏休みもそろそろおしまいです。 【fukiya】も秋学期から、活動を本格的に再開いたします。   太宰治と天下茶屋さて、本日は9月22日です。最近大きな台風が来て大変でしたね。 大学のある巣鴨でも、風雨が激しかったです。 1938年の9月18日、太宰は後の妻である石原美知子とお見

          太宰のゆかりの土地で朗読。『富嶽百景』音源公開!

          ついに山梨桜桃忌当日です! メンバーは朝から現地入りをし、富士や山梨の様子を見てイメージを膨らませているようです。 朗読や、桜桃忌の様子は後日配信致します! 楽しみにお待ちください☺️

          ついに山梨桜桃忌当日です! メンバーは朝から現地入りをし、富士や山梨の様子を見てイメージを膨らませているようです。 朗読や、桜桃忌の様子は後日配信致します! 楽しみにお待ちください☺️

          学生たちと「朗読」はじめました。

          天下茶屋という名の生家 私は大学卒業後、放送局のアナウンサーとして社会にでて、いまもナレーターやMCの仕事を続けながら大正大学の教員をしている。 私の生家は御坂峠天下茶屋で、太宰治が逗留していたことで知られている。 こうした関係で、太宰治をしのぶ山梨桜桃忌の会を天下茶屋の店主である父が主宰し、演出家の夫が太宰治作品を演出して私が朗読、披露するという取り組みをしている。 実は、私がこの活動に参加したのはここ数年のことである。実家がそれなりに知られた場所であることから

          学生たちと「朗読」はじめました。

          桜桃忌の会に向けて、初収録。

          はじめまして。朗読団体【fukiya】です。 フリーアナウンサーとしての顔も持つ外川教授と、大正大学表現学部で学ぶ有志学生5名で、朗読の練習や収録を行なっています。 現在は、6月18日に開催される山梨桜桃忌の会に向けて、太宰作品の朗読に取り組んでいます。 5月某日、山梨桜桃忌の会のコマーシャルに利用する音源を録音しました。 収録は大学内で行いました。 実は、大正大学には本格的な収録スタジオがあるんです。 日頃の授業から、学生の活動まで多岐にわたって活用されています。

          桜桃忌の会に向けて、初収録。