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クリスマスの下北沢で、ド直球の恋愛モノを見た
下北沢で #こわっぱちゃん家 『余白の色彩』を見ました。
— 尾崎 太祐|ロボット劇作家🤖 (@ozata92) December 25, 2020
この時期に恋愛モノなんて自虐的だと思ってたけど、飛び込みでも劇場行けてよかった!
この劇団の群像劇は、あちこち細かく見られて面白いし、飾らない言葉でもかっこいいのです。今作はテーマがド直球の一本勝負。今までで一番好き、でした! pic.twitter.com/nUq5QNL7ey
この140文字にすべてを込めることができなかったので、もう少しだけ。
演劇の街・下北沢で、こわっぱちゃん家『余白の色彩』を見てきました。
(以下、作中のセリフの引用を含みますので、これから鑑賞される方はご注意を!)
🌟12月本公演情報公開!🌟
— こわっぱちゃん家 (@cowappachan) November 1, 2020
「余白の色彩」
12/24(木)〜29(火) 全9ステージ
@シアター711
チケット予約開始は11/8(日)!
10ヶ月ぶりの本公演!!
今年最後を締めくくるお話は、恋愛!
最高のボリュームでお届けいたします!よろしくお願いいたします! pic.twitter.com/EyYNSI6YSi
ド直球の恋愛群像劇
この時期、クリスマスや年の瀬ならではの作品かもしれません。
独身男性にはなんとも勇気のいる観劇だったのですが、それを差し引いても劇場で直接見られてよかったです。
先述のとおり、テーマは"恋愛"一本。とてもシンプル。飲み込みやすい。
それでも群像劇なので、いろんな恋愛の形、色合いが見られます。
恋愛をあまり知らない男女、同棲している幸せカップル、結婚してから時間の経った夫婦……さまざま。
登場人物の誰かと、観客自身の恋愛経験が結びつきやすいのも、群像劇ならでは。とてものめり込める作品だなと思いました。
セリフが正しいかわかりませんが、個人的に共感したのは……
「彼氏じゃなくて、俺を見てくれよ」って言葉かなあ。
いや、「向き合うんじゃなくて、一緒に前を見たい」って告白もよかったな。
「熱されればキタイが上昇し、冷めればコタイ(コタエ)が凝り固まる」って表現も面白かった。
……選べません。
好きだとか、付き合うとか、彼氏彼女とか。
恋愛ってシンプルだけど、答えが一つじゃない分、難しいですね。
キョロキョロする楽しさ
思い切って劇場で見ました。群像劇は視点変えながら没入できる楽しさがあるから、カメラ越しより目の前で見たほうがいいかもなあ、という個人的な感想。配信もありがたいけれど、できれば直接! https://t.co/slqZJTx43M
— 尾崎 太祐|ロボット劇作家🤖 (@ozata92) December 25, 2020
直接見られてよかったと思う理由のひとつに、「とても細かい群像劇だから」というのがあるかもしれません。
今作にはオンライン配信も用意されていますが、個人的には劇場で直接見る価値がとても大きい作品だと思います。
お芝居は大きく二分された舞台で展開され、同時多発で会話が進みます。
照明の当たっていない暗がりで、静かに会話する様子に注目するのも面白かったり。
本筋の会話を耳で聞きながら、影になっているやりとりを見てたり。
オンライン配信、カメラ越しだとまた違う見え方になる気がしますが、どうなんでしょう?
こんな時代にこそ、原始的に
今作は、こんな時代・こんな時期だからこそ見られてよかったなとも思っています。
作中の時代がいつなのかは明言されませんが、登場人物は全員マスクかマウスシールドをしており(作中で描かれるのが飲食店だから)、現代、それも今からそんなに遠くないということがわかります。
恋愛の形とか、大切な人との距離感とか……
難しい現代なんだけれど、「恋愛」という原始的なテーマに迫った作品だったなあ。人を描くってこういうことですよね。
ひとりの観客としても、劇作の観点でも、大変勉強になりました。
以上、こわっぱちゃん家『余白の色彩』の観劇録でした!
こわっぱちゃん家の作品を見るのは、何作目でしょうか。
2016年の作品、YouTuberをモチーフにした『次回作!』からで、個人的に小劇場をまったく知らない頃に見たのでした。
そんなきっかけをくれた劇団のひとつ。最新作は特に"好き"な作品でした!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました! これからも応援いただけたらうれしいです。 (いただいたサポートは、作品制作のために活用いたします!)