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ユニクロ柳井会長の「経営者になるためのノート」から新卒1年目に活かせる5つのこと

こんにちは、村田泰祐です。この土日でファーストリテイリング(ユニクロ)の代表取締役会長の柳井正さんの「経営者になるためのノート」を読みました。

「経営者になるためのノート」はユニクロ幹部社員が使う門外不出のノートを書籍化したもの。メモを書くための空白があり、読みながら自分が考えたこと、気づいたことを書き足していくことで世界に1つだけの経営者になるためのノートが完成します。

この「経営者になるためのノート」は経営者を目指す人にとって必読書のようなものですが、新卒1年目からでも仕事に活かせる内容が多数あったので紹介させて頂きます!

基準を高く持ち、妥協とあきらめをしないで追及する

本を読むと、柳井さんは仕事の基準が「お客様」に向いていることが分かります。お客様は厳しく、商品を売る自分たちよりもお客様の方が詳しい、求める基準が高い。

経営者として成功するためには大切なことに「質に対する意識」というものがあり、その基準が「お客様にとって本当によい」と思えるラインを追求するように、と書かれています。

基準を高く持つ、と言った時、勘違いしてはいけないのは、「自分なりの基準」ではないということです。(中略)お客様が本当に喜んでくださる基準でできていないといけないわけです。そして、この基準というのが、非常に厳しくなっているので、念頭に置いて欲しいのは、「世界で一番」の質の高さを目指し、それを自分たちの基準にするということです。

基準というのは自分ではなく、あくまでもお客様が決めるものであり、そのためには世界で一番であることを掲げなくてはならない。自分の仕事が世界で一番のレベルを目指せるものか自問自答して、あくまでもお客様が認めてくれるものかどうかという判断軸で向き合いたいと思います。

自分に力をつけて、本物の情報が入るようにする

今はインターネットで様々な情報が入ってくる時代ですが、本物の情報というのはやはりその第一線で活躍している人が持っているものです。柳井さんは、そいういう人たちに早く行きあたるかといったことを考えて仕事をしなくてはいけないと言っています。

新卒1年目というのは良くも悪くも何もない状態なので、教えを乞うという立場で社内でも上のポジションの人に会いやすいと思います。その立場を上手く利用して、第一線で働いている人に情報を聞きに行くというのは今からでもするべきだと思いました。

そして、柳井さんはそういった人たちに会った時のために勉強することが必要だと説いています。

最も重要なことは、そういう人たちに行きあたった時に、しっかりと対話ができる力を自分が身につけておかなくてはいけないということです。自分がその人に与えるものの量が少ないと、本当の対話になりません。(中略)相手に与えられるものとか、相手が反対に自分に聞けるようなものを、自分にいかに蓄積するか、といったことがないといけないというこです。

第一線で活躍している人に会った時のために、常に貪欲に情報を取って勉強することが本物の情報を手に入れることに繋がる。柳井さんも若い頃から30年以上、本や業界紙を読んで勉強していました。

本業をしっかり頑張って実績を出し、話を聞いてくれる場を作り、そこでの時間を有意義にするためにインプットにも常日頃から精を出すということが重要だと思います。

捨てる勇気。集中するための時間

新卒だとタスクの優先度をつけられないことが多々あります。やはり、このタスクを後回しにする、とかそもそもやらないタスクを決めるということは不安になります。

そういった時のコツを柳井さんはこう紹介しています。

「これをやらなかったらどうなるのか」と自問自答してみることです。(中略)やらなかったら致命的なことになる、あるいは競争相手に圧倒的に負ける、あるいは会社が飛躍するチャンスを失うかもしれないということだったら、それは絶対にやるということです。

この本は経営者向けの本なので少しレイヤーが上の話ですが、新卒でもそのタスクが事業を飛躍させるレバーになり得るのか否かを自問自答することで、やるべきタスクとそうでないタスクの見極めができると思います。

準備する。しかし固執するのは計画でなく、成果である

これは持論ですが、人間というのは基本的に怠惰な生き物であり、怠け癖があると思います。だからこそ、計画をしっかりと立てて、それを日単位で落とし込んでこなしていけば、それだけで突き抜けられると思っています。

しかし、どのように計画を作るのかは悩みどころ。柳井さんは計画を立てるのにはイメージが大切だと言います。

計画を作る時に、最も大切なことは成功のイメージ化です。(中略)イメージをビジュアル的にしっかり持てている状態というのは、計画が通り一遍の数値や予定の羅列ではなく、物語性を帯びたストーリーになるところまで考えるということです。

イチローもイメージトレーニングを欠かさないということは有名ですが、成果を出す人はそこまでのストーリーがしっかりできている状態を作っているようです。

しかし、柳井さんは作った計画に固執してしまうことには注意勧告を出しています。

「ものごとを進めていくための計画は重要だ、しかし、計画に固執してはいけない」。(中略)固執すべきものは最終成果、ただそれだけなのです。

計画を中心にするのではなく、あくまでも計画は最終成果のためのもの。状況が変われば、計画というのは修正するものであり、ためらいなく捨てないといけない。

計画を立てるときにはイメージできるように落とし込み、あくまでも最終成果に結びつくように変更するものであると認識することは大切。

目標はしつこく繰り返し伝えてはじめて共有できるもの

少し個人的な話ですが、配属されたアドテク本部で同期でブログ発信することの運営を務めています

正直なところ全員のモチベーション、熱量が同じかというとそうではありません。やはり新卒は目の前の業務が忙しく、発信することが大切であっても遠回しになってしまうからです。どうすればメンバーが積極的に関わってくれるのか、ということに悩んでいました。

柳井さんは繰り返し目標を共有することが大切だと言っています。

目標の共有は、本当にメンバーが分かるまで、何度も同じことをしつこく繰り返し伝えないと成り立ちません。

本の中にもありますが、GEの最高経営責任者を務めた「伝説の経営者」と言われるジャック・ウェルチもメンバーに繰り返し伝えることが毎日の仕事で疲れたことがあるそうです。伝説の経営者であれど、それぐらい繰り返し伝えないとやはり目標とは共有されないもののようです。

今回は5つだけ引用しましたが、本の内容全ては金言でした。経営者になるためのノート、なのでまだまだかみ砕けていない部分がありますが、はやく理解できるようにできるところから精進したいと思います。

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