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[初心者向け]採用広報で読まれるインタビュー記事をつくる3つのポイント



こんにちは、採用コピーライターのたいすくです。
【たぶん世界一やさしい採用広報の授業】、今回は「採用広報で読まれるインタビュー記事をつくる3つのポイント」について、お話しします。

採用広報インタビュー記事における現状

原稿用紙

Wantedly、note、オウンドメディアなど、さまざまなところでインタビュー記事がアップされていると思います。インタビュー記事は、求職者が気にしている「どんな社員が在籍しているか」という疑問に答えるコンテンツということもあり、PVも高いです。

ただし、「PVが高い」=「読まれている」「好評だ」「問題ない」と考えるのは早計だと僕は思います。

なぜなら、選考や面接にのぞむ上で求職者は社員インタビュー記事をゼッタイに読むモノだからです。例え、読みにくかろうか、書かれている内容が物足りなくても、とりあえず読まれるコンテンツなんですね。ゆえに、本当に好評かどうかが数字上では分かりにくいコンテンツでもあります。

採用広報のマイナス面をお話しすると、発信されている情報がイケてないと企業イメージを低下させるリスクも、選考の離脱が発生する可能性もあります。採用広報において重要なコンテンツといえるでしょう。

その一方で、採用担当者がこの重要性を理解していないことは多いです。見よう見まねで作成したインタビュー記事に、ある程度のPVが得られているので安心していませんか。

逆に言えば、絶対に読まれるインタビュー記事のクオリティを上げることは、求職者の心象を良くするとともに、採用支援効果に確実に反映される可能性が高いということです。

今回は、読まれるインタビュー記事の3つのポイントについて、解説をしていきます。
 

【1】読者が「聞きたい」と思っていることが書かれてある

社長賞受賞

そのためには、記事のターゲットをきちんと設定して意識しなければなりません。多くの採用広報ノウハウでは「ペルソナを設定しろ」と書かれていますが、特に重要なのは、その想定ターゲットが、「今どういう状況に置かれていて、どんなことを考えているか」というインサイトです。

採用広報活動がうまく採用支援に直結するコツは、「求職者が欲しがっている情報が、分かりやすいところに、満足される分量で用意されている」。この原理原則に則って考えると、インタビュー記事において、ターゲットインサイトの重要性がお分かりいただけると思います。

例えば、エンジニアを例に挙げてみると。すべてのエンジニアが同じことを考えて転職活動をしているわけではありません。スキルアップしたいけど自分の今のスキルレベルに自信がない人。仕事内容よりもどんな人たちと仕事をするのかのほうを重視している人。いろんな人たちがいます。求めている答えがないインタビュー記事を読まされるのはストレス。ゆえに、ターゲットが求めている答えを意識して、その答えを持っている人を選ぶ、もしくはその答えが分かりやすい記事構成を作ることが、読まれるインタビュー記事では大切なのです。

例えば、この記事をここまで熱心に読んでくださった方は、「採用広報のインタビュー記事づくりのコツを知りたいと思っている人」だと思います。この記事の想定ターゲットです。

で、この章をここまで読んで、「なんだよ、正論ばかり書いていて、つまりどうすればいいのか、具体的な方法が全然書かれてないじゃないか」と思っていると僕は予想しています。はい、あえて書きませんでした。知りたい答えがなかなか出てこない記事はストレスですよね。ターゲットが考えていること、知りたいことを知るための方法は、

ターゲットに近い社内の人に聞く

…が、一番手っ取り早くて確実です。

ターゲットに近い社内の人に、「入社前に何を考えていたか」「入社前にどんな情報が欲しかったか」を聞きましょう。なるべく社歴が浅い人(入社してから時間が経っていない人)の意見が参考になりますよ。
 

【2】読者が想定していない面白いことが書いてある

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採用広報のインタビュー記事は、書かれていることが大体決まっています。「これまでの経歴」「入社理由」「今やっている仕事」といった質問がよくあるパターンです。

「読者が想定していない面白いこと」とは、質問の深掘りによって発掘されます。インタビュー記事で忘れてはいけないのは、「聞きにくいことが一番聞きたいこと」。分かりやすく言うと、もっと踏み込んだ質問しよう、ということです。

もちろん、取材対象者の触れられたくないこと・話したくないことを聞くのはNGです。そのあたりは、取材者と取材対象者の信頼関係に関わることなので注意してください。

では、どう聞ければいいのか。何を聞けばいいのか。

「エピソード」を意識してみてください。

この仕事に就くことになった原点といえるエピソードとか。仕事の中でやりがいや意義を感じたエピソードとか。質問の回答にリンクするエピソードがあると、インタビュー記事のメッセージ性の深みが増すとともに面白さも付いてきます。ぜひ、お試しください。
 

【3】それらが1つのストーリーになっている(流れがいい)

女性がOK

これは、記事の編集部分の話になります。インタビュー記事における段落の切り替えタイミングは離脱リスクを孕んでいるもの。読むのを辞めるにはちょうどいいタイミングなんですね。なので、あえてそのスキを作らないために、まだまだ続く感を出して各段落をまとめたほうがいいと思います。

僕がよくやるテクニックは、段落の最後に、取材対象者に気になるフレーズを言わせるというやつです。

「あのプロジェクトをやり遂げたというのは僕の中で大きな自信になりましたね。もっとも、その自信は次のプロジェクトでとんでもないトラブルが起きて、5000万円の損失とともにすぐに打ち砕かれてしまったのですが…」

こんな感じ(↑)です。

「おいおい、どういうことだよ!」と続きが気になる記事の構成を、意図的に作ってみてください。大げさにやりすぎると、途端にウソくさくなってしまうので、自然にやるのがコツです。
 

インタビュー記事の【見本】と【解説】

先日、こんなインタビュー記事(↑)を書きました。
記事の目的とターゲット、考えたこと、気をつけたことについて、カンタンに解説していきます。

【目的】
経営パーソナルトレーナーという弊社の職種紹介

【ターゲット】
(1)現在、転職を考えており、経営者に関わるコンサル領域でのキャリアステップを考えている人
(2)二代目三代目後継者本人、もしくは先代経営者

採用広報記事ではあるのですが、インタビューしている山﨑自身の営業活動での自己紹介に使うことが決まっていたため、ダブルターゲットとなっています。

【1. 読者が聞きたいと思っていること】
「経営パーソナルトレーナー」という職種が弊社オリジナルのものなので、どういう仕事なのかという疑問に、「後継経営者版のライザップのトレーナー」という例えで分かりやすく解説しています。

【2. 読者が想定していない面白いこと】
山﨑には後継経営者の兄がいること。父親からの「兄の支えになってくれ」という願いを受け止め、その力をつけるためにこの仕事で頑張っていること。このあたりのエピソードを入れることで、インプットの多い仕事なので、これくらい背負っているものがないと務まらない仕事であることを伝えています。

【3. 1つのストーリーになっている】
▼仕事についての解説
▼山﨑の生い立ち
▼仕事の面白さと厳しさ
▼仕事人として大切にしていること

読者が知らないことを明らかにして、本人のエピソードを入れて、取材対象者の言葉に深みと重みを加えた構成になっています。
 

さいごに

長々と書いてしまったため、難しそうに思われてしまったかもしれませんが、ポイントは3つです。これらを意識するだけで、インタビュー記事は劇的に良くなると思います。最初はちょっと時間がかかってしまうかもしれませんが、がんばってください。
 

参考記事

▼読みやすい文章を書くときのコツ▼

▼インタビュー記事を書く時の準備段階からのコツ▼

本日は以上になります。

この記事で紹介しているのは、数ある採用広報論の1つにすぎません。ですので、「こういう考え方もある」という感じで受け取っていただければと思います。m(_ _)m

▼このマガジンも参考にしてね▼

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