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上記文抜粋 ・・・・・・・・・
2024年7月18日木曜日 上海協力機構(SCO)は西側十字軍に対する軍事防衛組織 以前 一度触れたことがあるセルゲイ・カラガノフ(Sergey Karaganov)ーーロシアの外交防衛政策評議会(the Council on Foreign and Defense Policy)会長ーーは「十字軍」にまで遡って現在の世界の対立を思考しているようだ。
◾️All Of Our Wealth Has Been Coming From You by MICHAEL HUDSON
NIMA ROSTAMI ALKHORSHID interview July 12 2024
ニマ:この上海協力機構(SCO)サミットは...より大きなユーラシアのパートナーシップというコンセプトをもっており...この計画のイデオロギーは、あなたが私に言ったように、2018年にロシアの歴史家セルゲイ・カラガノフによって練られたようです。 マイケル・ハドソン:それは実に興味深いことです。 カラガノフは最近、戦略の全容を明らかにしたことで話題になりました。 カラガノフが為したのは、今日私たちが目にしているNATOとユーラシア大陸との文明間の闘争を長期的な視点で捉えることです。 そして、彼はそれを1000年前の十字軍にまで遡った。 12世紀から13世紀にかけて始まった十字軍は、基本的にローマがキリスト教を支配し、逆転させようとする試みだった。 NIMA ROSTAMI ALKHORSHID: this SCO summit…with the concept of greater Eurasian partnerships…it seems the ideology of this plan was elaborated by Russian historian Sergei Karaganov in 2018, as you mentioned to me. MICHAEL HUDSON: Well, that's really very interesting. Karaganov has just sort of been in the news recently spelling out a whole strategy. And what Karaganov has done is put this civilizational struggle that we're seeing today between NATO and Eurasia in the long term perspective. And he's quite rightly traced it all the way back to the 1000 years to the Crusades. And the Crusades, starting in the 12th and the 13th century, were basically an attempt by Rome to take over and reverse Christianity. 〔・・・〕 カラガノフは、これは経済的な断絶、脱ドル化だけでなく、かつ宗教の対立だけでなく、文明と文明のルール、そしてまっとうな世界秩序とは何かということについての対立だと指摘している。 Karaganov has pointed [out that this] is not only an economic break, not only de-dollarization away from the dollar, it's really not only a conflict of religion, it's a whole conflict of what civilization and the rules of civilization and a decent world order are all about. ・・・
昨年の12月、「抑圧された十字軍の回帰? 」という投稿をしたことがあるがーーなかばジョークでーーおそらくあれは冗談ではないんだろうよ。
カラガノフには、「核兵器を使用することで、ロシアは人類を世界規模の大惨事から救うことができる」Sergey Karaganov: By using its nuclear weapons, Russia could save humanity from a global catastrophe, 14 Jun, 2023 、などと名付けられた論文もあるのだが、マイケル・ハドソンは先の同じインタビューで次のように言っている。
マイケル・ハドソン)そう、カラガノフは、プーチン大統領とラブロフ外相があまりに礼儀正しすぎてはっきり言えないことを、誰よりも言っています。カラガノフはこう言っている、ロシアには多くの越えてはならない一線がある。アメリカとNATOは、そのすべての越えてはならない一線を通り過ぎてきた。そして彼らは、ああ、ロシアは反応しない、ロシアは我々を恐れているのだ、と本気で思っているのだ、と。 Well, Karaganov, more than anyone else, has said what I think President Putin and Lavrov are too polite to say explicitly. Karaganov has said, look, Russia has had many red lines. Every set of red lines, America and NATO have just gone right by. And they really think, oh, Russia is not going to respond. It's afraid of us.
SCO(上海協力機構)についてはニュースになることがいまだ少ないがーー《SCOは今のところBRICSのイデオロギー的支部[the SCO really is just the ideological arm of the BRICS so far]》ーー、ハドソン曰くの《長期的視野で見たSCO対NATOの戦い[fight of the SCO versus NATO in the long perspective]》は西側十字軍に対する軍事防衛組織ということになるのだろう、ーー《上海協力機構はアンチテロ軍事組織[The Shanghai Cooperation Organization is an anti-terrorist military organization]》。
ハドソン=カラガノフの思考のもとではーーここではあくまで「仮に全面的に」肯定的に受け入れて言うがーー、NATOは世界史の低次元での回復、他方でSCOは世界史の高次元での回復という意味での「抑圧されたものの回帰」としうるかもしれない、➡︎「柄谷行人における「低次元での回復」と「高次元での回復」 」。
最晩年フロイトの抑圧されたものの回帰[Wiederkehr des Verdrängten]の定義のひとつは、《過去の回復[Wiederherstellungen des Vergangenen]》(フロイト『モーセと一神教』3.1.4 Anwendung、1939年)である。
そして『快原理の彼岸』の段階において、この「回復」がフロイトの欲動の定義である、《以前の状態を回復しようとするのが、事実上、欲動の普遍的性質である[Wenn es wirklich ein so allgemeiner Charakter der Triebe ist, daß sie einen früheren Zustand wiederherstellen wollen, ]》(フロイト『快原理の彼岸』第7章、1920年)
なお英語の"repression"、日本語の"抑圧"は事実上、誤訳であることは以前見た[参照 ]。
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※附記
SCO が求めていることの 1 つは、国連の代表権の変更です。しかし同時に、カラガノフは、米国の拒否権により、米国、国連は実際には改革できないと指摘している。米国はすでに、国連の主要な機関の多くを掌握している。 たとえば、プーチン大統領をテロリストと非難し、国連に出席できないように逮捕状を発行した「吊し上げ」国際裁判所がその一例です。国連の軍縮機関である OSC は、米国が管理しています。 そして、ロシアには間違いなくこの認識があり、SCO にもそれが広がったと思う。つまり、国連はそのまま残しておくにしても、実際には積極的に関与することはないということです。国連が当初約束したが実行しなかった原則を実行するために、独自の「影の国連」を創設する必要がある。したがって、独自の裁判所を持つ必要がある。 Well, one of the things the SCO has called for is for a change in the representation of the United Nations. But at the same time, Karaganov has pointed out that the United States, the United Nations really cannot be reformed because of the U.S. veto. And the U.S. has already captured many of the key United Nations institutions. The International Kangaroo Court, for instance, that accused Putin of being a terrorist and issued an arrest warrant so that he can't attend the United Nations is an example. The OSC, the disarmament agent of the UN,controlled by the United States. And there's a recognition, I think, certainly by Russia,and I think that spread to the SCO, that, well, we're going to leave the United Nations intact, but we're not going to be really an active part of it. We have to create our own shadow United Nations to do what the principles that the United Nations originally promised to do, but didn't do. So we're going to have to have our own court. ーーAll Of Our Wealth Has Been Coming From You by MICHAEL HUDSON NIMA ROSTAMI ALKHORSHID interview July 12 2024
昨日、ラブロフ やFU Cong 傅聪が国連安全保障理事会会議で主張している内容の裏にはおそらくこのSCOの共通認識がある。
ところで習近平の脳卒中の噂はどうなったんだろ?もしホントなら中国は荒れるだろうよ、ひどい権力争いで。
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習近平は、体調不良だけど、脳血栓ではなさそう。
習近平に健康問題か?