叱って教育してたので、成長できず滅びます。by日本。

より

上記文抜粋
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【BOOK】『「叱れば人は育つ」は幻想』

『「叱れば人は育つ」は幻想』
村中 直人 (著)
PHP研究所 (2024/7/17)

この本は、読んで良かったです。
もっとも印象的だったのは、オリンピックに3回連続出場した男性オリンピック・メダリストの「小中高校ぐらいまでだったら叱る指導で勝てちゃうだろうけど、叱る指導を受けていた選手の中からオリンピックで金メダルを獲る選手は出てこないだろう」という言葉です。

ちょうど空手の世界チャンピオン2人の対談で、「僕たちが子どもの頃、小学校とか中学校でボクシングの亀田兄弟みたいな親子がいっぱい居て、小学校日本一とか中学校日本一とかなった選手が何人もおったやん。あいつら全員、空手を途中でやめてる。いま、空手の世界にいなくなっている。小学校とか中学校で優勝したり日本一になるけど、優勝したら区切りになって燃え尽きたり、ケガして空手から離れてる。あれって全部、親が無理やりやらせて、途中で空手が嫌いになってた。僕たちは、そいつらが空手をやめたあとで空手が好きになって高校や大学で強くなった」と言っているのを聞いたばかりでした。その2人の空手の世界チャンピオンは、2人とも高校や大学で空手が好きになり、遅咲きで目標を定め、自分で考えた練習法とオリジナルのスタイルで世界チャンピオンになりました。

『「叱れば人は育つ」は幻想』でも書かれていますが、親がそのスポーツで優秀な選手だったら、大人の世界の技術をマニュアル的に反復練習で子どもに注入したら、地域の子どもチャンピオンやジュニア・チャンピオンに簡単になれるそうです。言わば「薬を使わないエリート教育によるドーピング」です。

しかし、それは成長の先取りをしているだけです。そういった選手は、途中でケガをしたり、燃え尽き症候群になります。私たちは1人の成功者にのみ注目し、その後ろにいる何千人・何万人の燃え尽きた子どもの姿から目をそむけているだけのようです。

心理学者である村中直人によると、叱られると人を含め動物は闘争・逃走反応の状態になります。人間の脳は、知性や理性の重要部位である前頭前野の活動が低下します。危機的な状況では知性や理性を停止して、動物として反射的な動きになります。

叱るのは親や指導者などの権力をもった側であり、弱い立場の子どもは、その場を取り繕うために「判断を停止して相手の言うことを聞く」「謝罪の言葉を述べる」などの逃走反応を反射的に選択します。つまり、その場をとりつくろっただけなので、学びや成長はありません。それで同じことを繰り返すわけです。

これを読んで、非行少年や犯罪者の更生に関わった立命館大学社会学教授、岡本茂樹の名著『反省させると犯罪者になります』を思い出しました。非行少年や犯罪者に反省文を書かせると、書かせた人が気に入るように表面的な反省文を書くようになり、ウソをついてその場をごまかすことを学習し、そのテクニックが上達していきます。

逆に、反省させずに、カウンセラーが彼らの人生を傾聴し、どのような経緯で犯罪を犯したのかという背景を理解して彼らに抑圧された感情を吐き出させると、その後、初めて本心から反省をはじめます。そこから人間的成長がはじまります。

岡本茂樹、『反省させると犯罪者になります』、新潮新書

村中直人は「人間が成長するには冒険モードが必要になる」と言います。心理的安全性があってはじめて人は冒険モードになれます。冒険モードは「欲しい」「やりたい」「こうなりたい」という気持ちをベースに試行錯誤する状態です。その過程がうまくいけば、報酬系回路が活性化されていきます。冒険モードには「自分で決めた」という感覚、すなわち自己決定感が必須です。本書は、人間にとって成長とは何かを考えさせられる良い本でした。

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抜粋終わり

心理学者である村中直人によると、叱られると人を含め動物は闘争・逃走反応の状態になります。人間の脳は、知性や理性の重要部位である前頭前野の活動が低下します。危機的な状況では知性や理性を停止して、動物として反射的な動きになります。

これは・・・

より

上記文抜粋
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 この問題を「女性蔑視」と考えるべきではないだろう。支配と服従の問題である。JOCの臨時評議員会に出てくるような男性は権力に服従しているということだろうが、性別の問題ではない。服従を拒否する男性もいるが、支配システムの枠組みの中で成功することは困難であり、もし、そうした人が出てきても排除される。ところが、今ところ、女性は排除しにくい。

・・・・・・・中略・・・・

 かつて、世界的に人気のある球技では日本人の弱点として瞬時の判断力が足りないとされていたが、その原因は日頃、絶対服従を要求されていることにあるだろう。自分で考える能力が鍛えられていない。子どもの頃から暴力で行動をコントロールされていた人は、周囲に暴力で抑えられる人がいなくなると暴走しがちだ。

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抜粋終わり

これも一緒。

日本は、「子供・日本人を奴隷化する」ために「学校教育」があるのです。



まさに

心理学者である村中直人によると、叱られると人を含め動物は闘争・逃走反応の状態になります。人間の脳は、知性や理性の重要部位である前頭前野の活動が低下します。危機的な状況では知性や理性を停止して、動物として反射的な動きになります。

その原因は日頃、絶対服従を要求されていることにあるだろう。自分で考える能力が鍛えられていない。子どもの頃から暴力で行動をコントロールされていた人は、周囲に暴力で抑えられる人がいなくなると暴走しがちだ。

だ。

これが150年・・・いや戦後の70年以上それが強化され延々と続いていたのだ。

要するに「大きな幼児」ばかりに日本人を作るのが「日本の学校教育」だったのだ。

天皇の無い 蒼い空を取り戻す

慈悲と憐みの富む社会になりますように。

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