深刻な「本覚思想」と「密教」の影響が、日本にはある。

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000345372


これを、図書館で借りて読んでいる。


いや~面白い。


「本覚思想」と「密教」

の影響で、

あの「写実」のようなものが生まれた らしい。


この本は「運慶=天才説」を否定的には書いている。


いや~天才ですは。

でも、それは「突拍子もなく発生したもの」

でもなく

「あの時代からすでに隔絶した存在」

でもなかった。

のは確かで、然りと思う。


例えば、東大寺の「重源上人」像は、「運慶作」とか言われてるが、重源の弟子の快慶の可能性の方が高いと、私は思う。

また、叡尊・興正菩薩の寿像が、西大寺にあるけど、重源上人像に匹敵する、傑作と私は思う。って素人の私の感想だけど。


あと、本覚思想・密教は、かなり社会への影響も大きい。

仏像の中に、勧進した人の名前や納入品を容れるのは、「すべての人に仏性がある~悟りの可能性が有る聖なる存在」ってこともあって、そうなった。

仏師の名前も「相手にされなかった」のだが、それも「本覚思想・密教」の影響で、「記銘」されるようになった。



それは「天皇」にも影響があって「天皇」も「間違える存在」として、「容認」されもし、同時に他の人たちの「存在の価値」も上がった。


「天皇」も「大日如来の顕現」で、神も、庶民も、同じく「大日如来の顕現」ともいえるようになった「本覚思想・密教」


当然「天皇教」を掲げる「平田神道」や、それをなお魔改造した「国家神道」「統一教会」らが、仏道を目の敵にするのは、当然の話で。


ともわれ、面白いです。

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