見出し画像

ベジタリアンはなぜ糖尿病が多いのか?

 かつて糖尿病は、王様がなるような「贅沢病」だと言われていました。
 ところが現在は、特に贅沢な生活をしていない庶民にも増えています。
 そして、ベジタリアンの人たちに糖尿病が多いのです。

インドは糖尿病大国

 ヨガやアーユルヴェーダによって健康的なイメージが強く、菜食の人が国民の3分の1を占めているインドですが、実は糖尿病患者数が世界第2位という糖尿病大国なのです。2020年のデータでは、糖尿病患者数は8800万人にもなっています。
 ちなみに世界第1位は中国で、10人に1人(約1億4,000万人)が糖尿病と診断されています。
 インドはヨガやアーユルヴェーダの影響で菜食の人が多いのに、なぜ糖尿病がこれほど多いのでしょうか?
 実は、菜食の人のほうが糖尿病になりやすいのです。なぜでしょうか?
 それは、栄養が足りないことによって『筋肉が減るから』です。
ブドウ糖の大半を消費しているのは、筋肉です。
 筋肉は身体を動かすだけでなく、寝ている間も休むことなく『体温を産生』しています。そのおかげで体温が維持されているのです。寒いところではより多く体温がつくられますから、ブドウ糖もより多く消費されます。
 ところが筋肉が減ってしまうと、体温を十分につくれなくなります。そのため冷え症になり、寒さに弱くなります。すると風邪を引きやすくなり、体力も低下します。そしてブドウ糖の消費量が減るので、高血糖になりやすくなります。
 <筋肉量減少→低体温→ブドウ糖の消費量減少→高血糖>となるのです。
 高血糖になると「糖質を制限しよう」と考えがちです。しかし、糖質の摂取量を減らすと、さらに筋肉が減少していくので、ますます虚弱になっていきます。
 その結果、糖尿病にもなりやすくなるのです。
 実際に、長年にわたってベジタリアンやヴィーガンといった食生活をしてきて、さらに糖質制限も加えた人が、ミイラのようにガリガリに痩せこけて、ほとんど骨と皮しかない身体になっています。これでは、身体を動かすことさえ辛くなります。
 このように、『菜食+糖質制限』は最悪の結果を招くのです。

ヴィーガンで男児を死亡させた母親が終身刑に!

 2019年にアメリカ・フロリダ州で、生後18ヶ月の男児に生野菜と果物しか与えず、栄養失調で死なせた完全菜食主義者(ヴィーガン)の母親が、2022年6月に第一級殺人罪で有罪判決を受け、終身刑が言い渡されました。
 母親のシェイラ・オリアリーさんは夫共に完全菜食主義者で、息子にも母乳以外は自分たちと同じ完全菜食主義の食事しか与えず、亡くなったときの体重はわずか7.7キロ(生後7ヶ月相当)しかなかったといいます。検視の結果、死亡原因は『脱水を含む栄養失調による合併症』で、肝機能が低下し、四肢はむくんで腫れあがっていたといいます。
 また、救急隊員が駆けつけたときにはすでに呼吸が停止しており、3歳と5歳の兄弟も極度の栄養失調で痩せ細っていて、顔は青ざめていて黄疸も出ていたといいます。
 このようにヴィーガンは決して健康食などではなく、『栄養失調になる思想』といえます。
 そもそもヴィーガンは、大本教の出口王仁三郎が広めた「悪魔崇拝思想」であることが明らかになっています。
 またマクロビオティックも、医学や栄養学とはまったく関係ない「易(陰陽)の思想」にすぎません。
 100歳の長寿者も珍しくなくなった今日でも、菜食で100歳まで生きた人はいません。概して、菜食の人は短命です。
 マクロビオティックの創始者である桜沢如一氏も、73歳で亡くなっています。
 沖ヨガの沖正弘氏も50代で、心不全で亡くなっています。
 野口整体の野口春哉氏も、65歳で亡くなっています。
 ヨガと野口整体を組み合わせた岡島瑞徳氏も61歳で、大腸ガンで亡くなっています。
 菜食者が多いインドの平均寿命も、69歳です。
 このように、菜食の人たちはおおむね短命なのです。
マクロビオティックもヴィーガンも決して健康食ではなく、人々を栄養失調に導く思想にすぎないのです。

野菜をたくさん食べても、糖尿病は防げない!

 菜食の人が国民の3分の一を占めるインドでは、野菜や果物が大量に消費されています。そして、世界第2位の糖尿病大国になっています。
 つまり、野菜や果物を食べても、糖尿病は防げないということです。
 「野菜で食物繊維を多く摂取すれば、腸内フローラが良くなって糖尿病が防げる」という説もよく言われていますが、実際そんなことはないのです。腸内フローラの権威である藤田紘一郎博士(東京医科歯科大学名誉教授)も、ご自身が50代から糖尿病になっていて、日本人男性の平均寿命(81歳)で亡くなりました。腸内細菌の権威ですら糖尿病になっているのですから、腸内細菌で糖尿病を防げるわけではないのです。

 では、一体何を食べれば糖尿病リスクを減らせるのでしょうか?
糖尿病を防ぐ秘訣は、『筋肉量を増やす』ことにあります。
 筋肉を増やすには、まずご飯をしっかり食べることが重要です。
 いくら肉や魚や卵を食べてタンパク質を摂取しても、インスリンがないとタンパク質が筋肉に変わりません。インスリンには、筋肉を合成する作用もあるのです。インスリンを十分に分泌するには、ご飯をしっかり食べる必要があるのです。
 もちろん、筋肉の材料となるタンパク質も必要です。
タンパク質は、体重1kgにつき最低1~1.2gを毎日摂取する必要があります。
 例えば体重60kgであれば、60~72gのタンパク質を毎日摂取する必要があります。
 タンパク質は過剰な分は尿から排泄されてしまうので、「食いだめ」はできません。ですから毎日、必要量を摂取する必要があるのです。
60~72gのタンパク質を摂取するには、肉や魚や卵などといった食品を毎日240~300gは食べる必要があります。肉や魚に含まれるタンパク質は20~25%で、卵は17%くらいしか含まれていないからです。
 つまり、体重に応じたタンパク質の必要量の4~5倍も肉や魚や卵などを、毎日食べる必要があるのです。
 そして、肉や魚や卵のおよそ2倍の重量のご飯を食べれば、筋肉がもっとも増える黄金バランスになります。
 筋肉量が増えて足腰を丈夫に保てれば、毎日6000~8000歩、歩けます。
 また体温が上がって冷えにくくなり、ブドウ糖の消費量も増やせますから、高血糖になりにくくなります。

▶「胃腸を健全にして筋肉が増える食事」を解説した『大豆毒が病気をつくる』(知道出版)『自律神経を整える食事』(鳥影社)はこちら。

▶マグネシウムを補給する『ロイヤルアメイジング・ローション』の購入はこちら。

▶「桜ヶ丘整体院」へのお問合せはこちら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?