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【タンザニア】キリマンジャロの麓モシ - ナイロビからバス移動

ナイロビを後にして、次は南のタンザニアに向かう。

基本的にはここは通過点。タンザニアとザンビアをつなぐタンザン鉄道という電車が走っており、旅人の間ではそれに乗って2泊3日過ごすのが定番となっているらしい。

ゆったりと電車内で過ごす時間、食堂車の安飯、たまに飲むビールなど、これは是非私も乗ってみたいと思いその起点となる街ダルエスサラームに行こうとした。

でも、ナイロビからダルエスサラームへは少し距離が遠いということで、中間地点にあるキリマンジャロの麓町モシをまずは訪れることにした。


ナイロビからモシへバス移動

ナイロビからタンザニア方面へは、まずモシかアルーシャという街に行くのが定番ルートらしい。

バスはダールエクスプレスというのを使っている人が多かったので窓口で聞いてみたら、夜出発のバスしか走ってないという。

はて、ケニアもタンザニアも夜のバス走行は法律で禁止されているはず。これは途中で止まることになるのでは…と思い別のバス会社を探す。

ゲストハウスのオーナーに教えてもらったtahmeed というバス会社は朝の4時にナイロビ中心部発モシ行き(最終的にはダルエスサラームまで行くらしい)のバスがあったので、それを2500シリングで購入。

宿もナイロビ中心部に移しておいたので、当日はそこから徒歩でバス会社まで向かう。凶悪都市と名高いナイロビの暗がりを歩くのは少し不安があったが、短い距離だったのでとりあえず何事もなく到着。

早朝のナイロビ

バスもほぼ定刻で出発して、2時間ほどで国境へ。窓口で50ドルを支払いビザ購入。アフリカ旅はビザ代が高くて困る。

国境から見える名も知らぬ山

その後は特にこれということもなくモシの街まで到着。宿まで1kmほどだったのでそこからは徒歩で宿に向かう。

すると群がり来るは観光ツアーの勧誘。ここはキリマンジャロ登山の起点だったりサファリが近いことであったりで、観光客を目当てにした客引きが究極的に多い。そしてしつこい。

宿のレセプションまで着いてくる始末である。街中を歩きたくない街としては割と上位にランクインした。

タンザン鉄道運休中のお知らせ

ドミトリーの同室が韓国人の女性の方で、ダルエスサラームからモシに来たらしい。

もしかしたらと思いタンザン鉄道乗りました?と聞いたら乗ったとのこと。彼女が乗った時は、ザンビア側は今止まっているが、タンザニア側は動いていたとのことだった。

タンザニア側だけでもまぁ良いかと思いながら、さらに詳しいリアル情報をTwitterで検索してみると、4日前のツイートで「豪雨の影響でタンザン鉄道が運休になって、1ヶ月は復旧にかかると窓口で聞いた」とのツイートを見つけた。

なんと… 実は私も別ルートでタンザン鉄道のオフィスらしきメールアドレスに、チケットを予約できるか聞いていたのだが、「予約は難しい。復旧に全力て当たっている」と理由なしの返答があって悩んでいたのだが、これで話がつながった。
豪雨で運休→復旧作業中→予約は難しいという流れなのだろう。

一気にタンザニアに来た目的が無くなってしまった。
韓国人の彼女とも、ビザ代50ドルもしたんだから何かしなきゃねーとか言い合っていたが、キリマンジャロを眺めるだけになってしまった。

山頂が見えるキリマンジャロ

コーヒーツアーに参加してみる

代替ルートの検討に時間をあてつつ、モシに来たからこそは何かをしようと思っていた。
ということで、割と定番であるキリマンジャロコーヒーのツアーがあるみたいなのでそれに参加してみようと思い立つ。

街にあるおしゃれカフェ「ユニオンコーヒー」でツアーの斡旋もしているらしいので、コーヒー飲みついでに話を聞いてみる。

おされ
フレンチプレス式のフィルターコーヒーをいただく

コーヒーツアーと滝を見る送迎付きコミコミで50USドル、公共交通での移動なら40ドル、公共交通コーヒーのみなら30ドルらしい。
ちょっと高いな…

ということで、実際に近くまで行ってみることにした。そんなブログ記事も見かけたし。

まずはバスターミナルに行き、ミニバス乗り場でコーヒーツアーの場所であるmateruni に行きたいと言い乗るバスを教えてもらう。満員になるまで1時間ほど待ってバスは出発。
出発する直前にどこからともなく訪れた男が「俺はコーヒーツアーのガイドなんだ。あとで会おう」とか言ってきた。

ミニバスは山道を突き進み、materuniの事務所らしき場所で降りる。すると先ほどコーヒーツアーのガイドだと言う男が現れて、色々と説明をし始めた。

「もうガイドし始めてんの?ガイド頼んでないし、払うお金無いよ?」と言うと、「コーヒーツアーの代金として20000シリングは村長に払わなきゃいけない。お金よりもせっかくきてくれた人に楽しんで欲しいから、それ以上のガイド料はいらないよ」と言われた。
これでガイド料何も払わなくても良いと言う言質はとったので、あとでチップ5000シリングくらいあげれば良いかと思いそのままツアーに参加することにした。

実際に自力で行った人のブログ情報では、15000でツアー参加+後からチップ5000取られた=合計20000シリングと書いてあったので、それより少し高いが誤差の範囲かと思っての判断だった。

ただ正直このツアーくそつまらなかった。(ちゃんとしたツアーに参加したら楽しいかもしれません) 

よく整備されてない森に少し生えているコーヒーの木の説明をされ、

なに自身有りげな顔しているんだサミュエル

そのあと原始的な方法でコーヒーの抽出(これは正規ツアー通りかな)

そしてコーヒーツアーガイドなる男サミュエルの友達らしきやつが現れて、全くいらない彼が作ったアート作品の押し売り営業。「いらない」と言うと、「今日どうやって食べれば良いんだ?」とか言われる。自分で考えろ。

バックパッカー的に不必要

なんの説明もなく村という名の野山を散策させられる。

ただの野山の散歩

最終的には、サミュエルからはチップとして30000シリング要求される。(例の如く途中からチップ欲しさを匂わせていたから予想はしていた)

もともと払わなくて良いと言われていたところ5000シリングもチップで渡してあげたので、自分としてはむしろよっぽど還元している。しかし、彼はファックユーと言って去っていった。

ファックユー5秒前のサミュエル

全体としては10ドル程度で済んだことになるが、実の無い10ドルだった。

あとがき

毎日宿の屋上からキリマンジャロを眺めていたが、なかなかその全貌を拝むことはできなかった。
タンザニアの唯一の目的となってしまっただけに残念。


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