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消防士がやるべきこと

大規模な災害が起こったとき、現場活動することは消防士にとって当然の仕事で皆さんもイメージするところだと思います。
では、平常時に防災について消防士ができることって何があるでしょうか。

地域の方との会話から

先日、地域の方々に地震について話をさせていただく機会がありました。

私は恥ずかしながら、これまで地震について掘り下げて勉強したことがありませんでした。
防災に関わる立場でありながら情けないことですね。

今回のことがきっかけとなり、地震について勉強しました。その結果、本番の講演も地域の方と一緒に学んでいくスタイルで行い、充実した時間を過ごすことができました。

地域の方からも好評で大変良い機会を与えて頂けたと思います。

ここで本題ですが、講演終了後、地域の方からこんなことを言われました。

「あれぐらい簡単に説明してくれるといいなあ。」「大学の先生の話は難しくてよおわからん。」

この一言を受けて、私達消防士がやるべきことが見えた気がしました。

消防士は防災を伝えるプロ

世間的に消防士は防災のプロだとか専門家といった認識があるかもしれません。
しかし、実際は組織レベルで防災についての教養を身に着けたり、研究したりってことはできていないのが現状です。

つまり、私達は「防災の専門家」ではないということです。しかし、「防災を伝えるプロ」である必要はあります。

私は今回の話をするにあたり、大学教授が書いた地震に関する書籍を読みまくりました。
そして、自分なりに難しい話を咀嚼してシンプルに伝わるように工夫しました。

防災における私達消防士の役割って、分かりやすく伝えることではないでしょうか。

私達は大学教授のような専門家ではない。しかし、それを学びとり分かりやすく市民に伝える必要はある。
消防士は防災を伝えるプロであるべきだと思います。

これからの消防士がやるべきこと


消防士のやるべきこととして、災害対応はもちろんですが、地域の防災力を上げるために力を発揮していくべきだと私は考えています。

そのために、必要な力は【伝える力】です。
防災について分かりやすく伝える。
こうすることで、市民の方は防災について知ることができます。

大学教授や専門家の方々のお話が分かりにくいというわけではありませんが、まだ市民にとって近しい存在ではないといえます。

そこで、私達消防士がこうした専門家の考えを学び取り、分かりやすく市民目線で伝えること。
これが今後防災において消防士がやるべきことの一つではないでしょうか。

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