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フリーランスのプロダクトデザイナーの2021年を振り返ってみる

2021年も大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2022年も地場産業や伝統工芸により一層のめりこんでいければと思っております。noteでもデザイン・ものづくり、販売などについて書いていきますので、これからも暖かい目で読んで頂けたら嬉しいです。

それでは今回は2021年について振り返ってみたいと思います。


①全体を振り返ってみる

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2020年に引き続き、2021年前半はものづくり業界もコロナの影響を受けて、縮小・自粛という日々が続いておりました。

オンラインミーティングが基本となり、出張はほとんどできない状態で仕事をするのが当たり前になっていたと感じます。2021年10月ごろからは、また出張ができるようになり、対面ミーティングも再開でき、そこで実際に会って話す重要性を改めて認識しました。

この環境下での商品開発に慣れてきたこともあって、2021年は10商品を発表することができました。伝統工芸や町工場の職人さんとオンラインをメインに様々な商品を開発し、販売に繋げてきました。

また2021年からは板橋の事務所に加えて、八王子のシェア工房での2拠点で活動することになりました。実際に試作やモノづくりできる場があることで、デザインも進めやすくなったと感じます。

2021年はこの自粛という環境下でどう変化するのかを問われ続けれていたと思います。2020年早くから対応していた方は既にこの状況でのものづくりや販売で大きな成果を上げており、今までと同じやり方を続けている方にとっては苦しい状況が今後が続くかもしれないと感じます。



②地域を振り返ってみる

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2020年以前、2021年で仕事として関わってきた地域や現在関わっている地域を図にまとめてみました。※2020年以前(緑)、2021年(桃)

現在は日本全国を飛び回り、伝統工芸から町工場まで地場産業を活かしたモノづくりをしています。2021年後半から対面とオンラインを組み合わせて進めていくことが多くなりました。10月ごろからは出張のペースは週1以上となり。、コロナ以前と変わらないほどになりました。

今年も以前からお付き合いのある地域やクライアントさんと引き続き仕事をすることが多かったですが、それでも半分は新規のクライアントさんと商品開発を進めていました。

全体の傾向として関東・北陸・東海・関西地域での仕事に多く関わらせていただき、今年は初めて北海道の伝統工芸と町工場の商品開発に携わることができました。今まで関わったことのない地域での仕事はその地域性や人柄を肌で感じることができ、刺激を大きく受けました。

来年以降も、今現在関わりのある地域との縁を大切に、他の地域との関わりも増やしていければ嬉しいです。


③ものづくりを振り返ってみる

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今年、発表したのはこの10作品。

・組紐マスクバンド(龍工房)
・BOSAIBAKO(波多巌木工所)
・BATFUMI(波多巌木工所)
・BATAP(波多巌木工所)
・トコノマハニカム(谷元フスマ工飾株式会社)
・WANWAN-SHOJI(谷元フスマ工飾株式会社)
・AINUPERA(貝澤守)
・FOOLIN(株式会社トリパス)
・RANMA CASE(木下らんま店)
・SOROBAN MOBILE(株式会社ダイイチ)

この状況下で数多くの発表が出来たことに強く感謝します。昨年も10商品を発表することができ、今年も同じく10商品を発表できました。(伝統工芸のプロダクトが4商品、町工場のプロダクトが6商品。)

発表する数はあまり重要なことではありませんが、様々なプロジェクトに関わることができたことが嬉しく感じます。商品開発にはどれも半年から1年かかっているので、今後も数はあまり意識せず無理せず良いものを作っていけるように精進していきたいと思います。


④作家として振り返ってみる

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2019年頃から陶芸と木工を始めていまして、今年で約2年ほど続けています。特に陶芸に関しては今年から去年の2倍以上陶芸する時間が増やしました。そのおかげもあって、小さいものから大きいものまで、自分が作りたいものは大体作れるようになってきました。

なので、今後は自分が陶器をデザインし、自分が実際に作陶したものを販売していきたいと思っております。大量量産でもなく、一点物でもなく、欲しい人だけに行きわたるような、ちょうどよい数を生産していく予定です。

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また木工に関しても八王子の家具教室に通って、鉋や鑿といった大工道具の仕立てから勉強しています。こちらもまず自分の作りたいものを作れるようになってから、作家として家具や椅子などを実際に作り販売していきたいと思っています。

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⑤来年に向けて

2021年はこの自粛という環境下でどう変化するのかを問われ続けれていたと思います。早く柔軟に変化することで、このピンチをチャンスに変えることができると思っています。2022年も良いものづくりができるように自分自身も精進していきます。

良いお年をお過ごしください。来年も宜しくお願いします。




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