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デザインコンペで、入賞率を高める5つの方法

皆さん、こんにちは。
プロダクトデザイナーの三島です。

大層なタイトルになっていますが、自分がやっている方法をシェアするだけで、必ず入賞できるわけではないのであしからず。(自分も、めっちゃ頑張って入賞率は5割ぐらいですので。)


① 量が質を生む。

そもそもですが、量が質を生むという考え方があります。この原理は様々な分野にも応用でき、英語のスピーキングも、野球の練習も、数をこなすことによって質(技術)が向上するということがあります。つまりは失敗を早めに繰り返すことで、学びのサイクルを沢山回すことができます。

普段から自分はこの考え方を用いており、デザインにおいても応用しています。試作をたくさん作ったり、アイデア出しを何度もして、量が質を生むようにしています。

もちろん、この考え方はデザインコンペの応募へも応用できると思います。まずは1つのデザインコンペに、とりあえずアイデアをたくさん考え、応募を多く出す。そして、色々のデザインコンペに複数の作品を応募してみるのも入賞率を高める方法だと思います。

なぜならデザインコンペの審査は、自分の良いと思う作品が必ず通るわけではなく、主催の方向性、テーマ、審査員の「気持ち」や「好み」に左右されることがあるからです。

② 角度を付ける。

一般的に有効なのは、角度を付ける、尖らせることです。他の人が思いつかないようなアイデアでないと、審査に通るのは難しいということです。実際に1000を超えるコンペでは同じようなアイデアが沢山出て、被ります。そして、同じアイデアがある場合は全て落選とすることもあります。

角度を付ける方法は、たくさんアイデアを出すことにあります。とりあえず100個ぐらい考えてみて、徐々に絞っていくのも良いかと思います。つまりは、量が質を生む理論です。アイデアを生む方法は、掛け合わせてみたり、視点を変えてみたり、普段から観察を心がけたりと様々あります。

一人では判断できなかったり、数を出すのも大変という方は、チームを組むんで応募するのも有効です。実際に、近年ではユニットやチームで応募する方が増え、入賞する割合も増えています。

③ 見た目のインパクトと中身の濃さ。

大規模なコンペでは、1作品にかける時間は7秒と言われています。そこで目に留まったものが、文章まで精査されます。

一般的には、どんなに大きなデザインコンペでも、最終審査の前の一次審査で100案から50案まで絞られます。そしてそこから更に協議をし、最終審査のために10案ほどが通過します。

つまり、そのためには目に留まるようなデザイン画のインパクト、中身、文章を両立することで入賞する確率を高められます。

④ 傾向と対策を考える

通年あるデザインコンペでは、傾向と対策を考えることが入賞率を上げる方法にもなります。昨年までの受賞作品とは言ってしまえば、「答え」です。つまり、このデザインコンペで求めているのは過去のグランプリが非常に近いものになります。

そして過去の受賞作品を参考にしたり、審査員も同じであれば審査員の癖や志向性を読み取ったり、主催企業の方向性や課題、過去のテーマを参考に考えます。そこから傾向と対策を考えていくのがこれからの記事になります。

⑤ 一次審査から最終審査への進化。

これは一次審査通過後の話になりますが、最終審査で入賞するにはブラッシュアップが必要になってきます。つまり、最終審査では実物の提出や震災の前でプレゼンを行うことがあります。

その時に有効なのが一次審査から最終審査への振れ幅を大きく見せるのは有効です。一次審査ではアイデアを全面に見せ、最終審査のために試作の精度を高めたり、プレゼンをわかりやすくに見せるなど発展すると入賞する確率を高められます。

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