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3メートル浸水も。大阪・中之島の地震・津波リスクについて知っておこう

中之島の地震・津波リスクについて知っておこう

中之島は大阪市の中心部に位置し、歴史や文化、ビジネスなど様々な魅力があるエリアですが、同時に自然災害に対しても注意が必要な場所です。

中之島は、地盤が比較的軟弱であることから、地震や津波による被害が発生しやすい場所です。また、中之島は、大阪市の中心部に位置しているため、多くの人々が集まる場所でもあります。

南海トラフの巨大地震

南海トラフの巨大地震とは、南海トラフが、フィリピン海プレートとユーラシアプレートが接触する場所に位置しており、南海トラフ沿いで発生する地震を指します。

南海トラフで発生する地震は、100年から200年の間隔で発生しており、その規模はM8.0以上とされています。
南海トラフの巨大地震が発生した場合、中之島はどのような被害を受ける可能性があるのでしょうか?

それでは、見ていきましょう。

中之島の地盤と液状化現象

まず、中之島の地盤についてです。

中之島は堂島川と土佐堀川に挟まれた中洲で、沖積粘土層が厚く堆積しています。

このような地盤は、地震で液状化する恐れがあります。

「液状化現象」とは

「液状化現象」とは、地震などの振動によって、含水状態の砂質土が一時的に液体状態になる現象のことを指します。

液状化現象によって、地盤が液体のようになり、建物や道路などが沈下することがあります。

液状化現象が起きると、建物の基礎が沈下したり、道路や下水道などのインフラが破損したりする危険性があります。

実際に、1995年の阪神・淡路大震災では、大阪市内でも液状化現象が多く発生しました。

特に中之島では、堂島川沿いや土佐堀川沿いなどで液状化現象が顕著でした。

また、2018年の北海道胆振東部地震では、札幌市内でも液状化現象が広範囲に発生しました。

このように、液状化現象は都市部でも起こり得る現象であり、その影響は甚大です。

中之島の地震・津波対策

次に、中之島の津波についてです。

大阪市役所は中之島の東端に位置し、津波の影響を受けるが恐れがあります。

南海トラフの巨大地震による津波が発生した場合、約1時間50分後に大阪市の沿岸部に到達し、最大で約3メートルの浸水深が想定されています。

大阪市役所は地上13階建てで、高さは約50メートルです。

したがって、津波によって完全に水没することはありませんが、1階や2階などの低層階は浸水する可能性が高いです。

また、防潮堤の沈下や道路の冠水などにより、周辺からの脱出や救助が困難になる恐れもあります。

実際に、2011年の東日本大震災では、津波によって多くの建物が浸水し、人命や財産に大きな被害が出ました。

特に、高層ビルや公共施設などは、津波の避難場所として利用されることが多いですが、その場合でも、浸水や停電などにより安全が確保されない可能性があります。

また、防潮堤の沈下や道路の冠水などにより、周辺からの脱出や救助が困難になる恐れもあります。

実際に、2011年の東日本大震災では、津波によって多くの建物が浸水し、人命や財産に大きな被害が出ました。

特に、高層ビルや公共施設などは、津波の避難場所として利用されることが多いですが、その場合でも、浸水や停電などにより安全が確保されない可能性があります。

以上のことから、中之島の地盤は地震や津波に対して脆弱であると言えます。

日頃から水害ハザードマップを確認し、避難場所や避難方法を把握しておくことが重要です。

また、地震や津波の発生を知らせる緊急地震速報や南海トラフ地震臨時情報などの情報発信システムを利用して、適切な行動を取ることも必要です。

中之島は大阪市のシンボルであり、私たちの暮らしに欠かせない場所です。

しかし、その一方で、自然災害に対するリスクも高い場所です。

私たちは、そのリスクを正しく認識し、予防や対策を行うことで、中之島を守ることができます。

中之島の地震・津波リスクについて、ぜひ皆さんも知っておいてください。

参考文献

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