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看護計画テーマ「失語症のある患者の標準看護計画」

割引あり

実習に勉強にお疲れ様です。
今回のテーマは失語症になります。
発症の原因は様々なものがありますが、脳血管障害がトリガーになるものが最も多いです。

高度は看護を必要としまうので、しっかりまとめていきましょう。


失語症のある患者の標準看護計画
 
失語症とは
 発語に関する筋肉や末梢神経には異常がなく、意識障害もなく、知能や聴力の障害もないのに言語による表現や理解ができないものをいう。言葉を聞く、話す、読む、書く、の四つの側面が多少の差はあれ同時に障害されてる場合が多く、特異な言語症状を呈する。失語は大脳の優位半球の大脳皮質にある言語中枢とそれに関係する領域の障害によって生じるものである。障害の存在する部分、範囲によって違った形の失語が呈する。
 失語は、原因としては脳血管疾患が最も多く、その他、頭部外傷、脳腫瘍などがあげられる。
 
アセスメントの視点
 失語を呈する患者の多くは、随伴する片麻痺などの症状のために言語のコミュニケーションだけでなく、非言語的コミュニケーションも障害されている場合も少なくない。このような患者の精神的ストレスは非常に強いものであり、回復への障害となる場合もある。したがって失語を呈する患者と接するにあたっては、失語という症状に対する知識を持ち、患者の声なき意思をくみ取り、回復を促す努力を払わなければならない。
 
症状
 大脳の優位半球には、前頭葉のブローカ領域と側頭葉のウェルニッケ領域と呼ばれる二つの言語中枢が存在し、それぞれ違った言語機能をもっている。ブローカ領域は、意思を言葉として発する運動性の言語中枢、ウェルニッケ領域は見たり触ったり、その他あらゆる認識したものを言語として理解する感覚性の言語中枢である。
 
 症状の種類
 1)運動性失語症(ブローカ失語)
 言語の理解はおおむね良くできるが、自発的言語は非流暢で発語量が少なくぎこちなく、復唱障害がある。表出面の障害が理解面の障害より高度に障害されている。書字障害の程度はさまざま、仮名文字の障害が漢字より目立つ。
 
 2)感覚性失語症(ウェルニッケ失語)
 自発言語は非常に流暢で発語量は多いが、情報量は少なく、言語の了解が極めて悪く、意味不明の言葉を喋り続ける。語音、語義理解の障害が顕著、話し言葉では音性  、語性錯語がみられる。書字障害も顕著である。
 
 3)全失語症
 上記1)2)の障害をもつ。
 
 4)伝導性失語症
 言語了解は非常に保たれ、会話は可能なことが多いが、復唱障害が著明でアンバランスである。
 
言語症状の評価
 1.自発言語
 患者との自然の会話の中で、発語の全体量はどうか、発語に努力を要しているか、構 音は明瞭か、プロソディは正常か、錯語はないか、患者の言おうとしていることが私た ちにわかるかどうかを評価する
 

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