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傷つき、を肯定すること

タイトルで使った「肯定」に、もっとこの場合ぴたっとはまる言葉がありそうなんだけどなぁと思いつつも、でも私の解釈で「肯定」は間違ってはいないなと思ってこのまま書き進めます。

私たちは生きていく中で、色々な物事の考え方や態度を身に付けていって、それは自分を守るために必要なものなのだけど、それが時に悪さをして自分を生きづらくしてしまうことがあります。

何かのきっかけで「不安で仕方ない」とか「あれは●●に違いない」と思ったり、自分のストライクゾーンから離れた意見を目や耳にすると怒りや焦りの感情が生まれたり。

この反応が出ること自体は悪いことでもなんでもなくて、自分を守るために心(脳)の反応として出てくるものです。でも、この反応のことを自分で認知できていなかったり、対処法が分からないと、自分のこの感情に振り回されて自己肯定感が下がったり、人との関係が上手く築けなかったり、自分の可能性を狭めたり。

だいたいこういう時は考えが極端になっていて、「自分は全然だめだ~~」とか「何で分かってもらえないの!」とか0か100,白か黒な考え方になってしまっていると思います。

その時の感情は、感情が呼んだ感情みたいになっていて、不安とか怒り、焦り、悲しさ、すごいツラいと消えたい気持ちにもなってしまったりして。

パワーがないのに100パーセント以上気持ちが縮こまって頑張ってしまっている状態ともいえるかもしれません。

こんな気持ちの状態の時に、色んな対処法があると思うのですが、「あー、今私って傷ついてるんだなぁ~~~」「怒りの気持ちが出てくるくらい●●のことを本当は大切にしたかったんだなぁ」とか、自分が傷ついていることを認めてあげると、すごくすごく楽になった、という経験があります。

自分が傷つかないために発動する自分の思考回路の癖も、強すぎたりコントロールが効かなくなってしまうと、日々を過ごす中で、生きづらさに繋がってしまうんですよね。

自分が傷ついた、傷ついてしまったことを認める、肯定するなんて元々の傷の深さによっては難しいことや時間がかかること、他者の助けが必要なこともたくさんあると思います。

でもふと、自分の気持ちや脅かすものと戦うことを辞めたら、肩の力が抜けて、少しほっとするし、周囲にある弱いものもよく見えるようになります。

人の弱さや至らなさも気にならなくなったり、逆にサポートができるようになったりとか。

弱さを持ちながら生きることを肯定することは自分も他者もラクにできること。vulnerabilityのおはなしでした。

TED 傷つく心の力




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