たった一言が火種になる話
人間関係の悩みの多くは、意思疎通に関することではないでしょうか。
今ではSNS等で、会ったことのない人とも気軽に繋がれる分、ちょっとした言い回しや受け取り方の違いで問題になることも多いですよね。
特にオンライン、文字だけのやり取りは、よりその伝え方や言葉選びが難しいと思います。
でも、そんな揉め事の多くは、「余計な一言」から始まっている気がするのです。
最近SNSで気になったのは、読者が作者に「中古で買った!」宣言と共に感想を送る行為の是非について。
私はこれこそ、余計な一言の最たるものだと思うのですが。
CDでもよくある話ですよね。
もちろん廃盤のものは中古でしか手に入らないし、地域によっては正規ルートでは入手困難なこともあります。
中古で買うことやレンタルすること自体を否定はしません。
私もぶっちゃけ中古買いますし。
ただ、どこで買ったか?借りたか?なんてことをわざわざ言う必要はないはず。
読みました!聴きました!と感想だけなら素直に喜べるのに、たった一言、入手方法を入れたばかりに、作者を不快にさせたり、複雑な気持ちにさせたりする可能性は格段に上がります。
特に、その作品に好意を持ったのであれば、それはそのまま、良い印象だけを伝えたいはず。
余計な一言で気分を害してしまうのはもったいないですよね。
もう一つは、某DJさんのセクハラ問題での投稿。
あのイベントは大阪であったのですが、それだけで「やっぱり大阪人野蛮」だの、「大阪だから仕方ない」だのという書き込みを結構見かけたんですよね。
私が大阪人ということもあり、まぁ腹たちますよ。
たしかに大阪は人との接し方の距離感が近い部分はあるでしょうし、他府県の方からそう思われるのは仕方ないところもあります。
が、わざわざ言う必要無くないですか?
少なくとも、(見知らぬ)大阪人も多く見ているであろうSNS上で。
同じように思っている人からは共感が得られるのかも?しれませんが、私のように不快に思う人も居るわけです。
無駄に敵を作るわけですよ。
(そんなのにいちいち不快感持ってる私も小さいですが…)
そして結局あの事件、(今のところ)自首も含め検挙された3人のうち、(現住所が)大阪人は一人だったじゃないですか?
決めつけも甚だしいですよね。
イベントの開催地が大阪というだけで、来場者は色んなところから来てるのは容易に想像できるはず。
思うのは勝手ですが、発信する内容と場所はちょっと考えた方がいいんじゃないですかね。
と、近頃のSNSを見る度思うのです。
大抵、余計な一言から言い争いが起きてる気がして。
もちろんこの余計な一言というのはリアルの会話も然り。
不特定多数が見るSNSじゃなきゃ大丈夫ということではありません。
迂闊に嫌いなものや苦手な人を言ったりして、話してるメンバーの中にそれが好きな人が居たり。
自虐ネタで言ったつもりのことが、他の人にも当てはまることで気まずくなったり。
結構この「言わなくて良い一言」によって場の空気や、時には人間関係すら壊してしまうことも。
言葉は時に愛となり、時に凶器にもなると言われます。
人が信用を失うのは、気の利いた一言が言えない(愛を与えれない)ことよりも、余計な一言を言う(凶器を突きつける)ことだと思うのです。
例えそれが無意識(悪気がない)にしても、凶器を突きつけられた側は嫌ですよね。
受け取り方に差はあるかもしれませんが。
言っちゃいけないことはもちろん言わない
わざわざ言わなくて良いことも言わない
この、「言わない」配慮や気遣いができれば、コミュニケーションはもう少し柔らかくできるのではないでしょうか。
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