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Tailor Works事例#4 大田区|大田区の企業のデジタル化を加速!

株式会社テイラーワークスが運営するコミュニティプラットフォーム「Tailor Works」。地域ビジネスユーザーのネットワークを広げ、地域サステナビリティの実現を目指しています。

このマガジンでは、すでにご活用いただいているコミュニティオーナーへ、導入のきっかけや使ってみた感想などについてお話を伺います。

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プロジェクトメンバー一部

大田区産業振興協会、大田区職員のプロジェクトメンバー
2020年、羽田空港に近接する天空橋駅に「羽田イノベーションシティ(HICity)」という新産業創造・発信拠点がつくられました。多様な主体を集め、交流を生み、イノベーションを促進していくことをコンセプトに掲げています。
このHICityで生まれるビジネスやプロジェクトに大田区内外の企業が参画し、企業同士がコミュニティを継続するためには、大田区企業のデジタル化が重要になります。そこで、デジタル化を促進することで、リアルの交流だけでなく、デジタルプラットフォーム上でいつでもやり取りできる仕組みをつくるべく、Tailor Worksをご利用いただくこととなりました。

──大田区のコミュニティについて教えてください。

協会職員:私たちが所属している大田区産業振興協会は公益財団法人なので、ほかの商工会議所のように会員制のコミュニティを持っているわけではありません。

そこで、Tailor Works上に新たにコミュニティを開設し、約4,200所の区内製造業をはじめ日々連携している区内外の企業が交流できる場を用意することで、今まで以上にシナジーが生まれると良いなと思い開設しました。

区内企業のデジタル化と、知的財産活用を実現したい

──オンライン上でコミュニティを開設する前は、具体的にどのような課題を抱えていましたか?

協会職員:大きく2つの課題がありました。

1つ目は、大田区企業のデジタル社会への適応に関する課題です。大田区企業の高度な技術力や先進的な製品をPRすることにも関わってくるのですが、今後、デジタル化に対応できないと企業の訴求力が弱まると考えています。多角的にサプライチェインに加わるためには、大田区企業がデジタル化に対応することが必須です。

ただ、いきなりデジタル化と言ってもどこから始めれば良いのか分からないと思うので、まずはTailor Worksのようなデジタルプラットフォーム上でデジタルに慣れてもらおうと考えました。デジタルプラットフォームを活用するなかで、さまざまなプレイヤーが動くことによってコラボレーションが生まれたり、より良い連携が生まれたりしたら良いなと思っています。

2つ目は、知的財産の保護や戦略的な活用に関する課題です。知的財産に係る企業活動において、本来のポテンシャルを生かせずに、限られた付加価値しか創出できていないケースが見受けられます。

例えば、もう少し攻めの知財戦略を取ることで、大田区企業の経営状態がより良くなったり、反対に、守りの戦略により他社へ渡すべきではない知的財産が漏洩するケースも減るはずです。知的財産のオープン・クローズ戦略をうまくマネージする必要があるように感じています。

Tailor Works上で、区内企業のPRや企業間連携、知的財産の戦略を上手に行うことで、この2つの課題を解決していきたいと思っています。

導入の決め手はスタートアップ企業との連携機能

──Tailor Worksの導入を決めたポイントについてお聞かせください。

協会職員:スタートアップ企業とさまざまな連携ができる点がとても大きいと思っています。

私たちだけでは時間がかかりますが、Tailor Worksがスタートアップ企業とのハブの役割を担ってくれることが期待しているところでもあり、導入の決め手のひとつです。

ほかのコミュニティプラットフォームと比較検討をしましたが、Tailor Worksが最も強みを持ち、替えが利かないサービスのひとつだと評価しています。

大田区職員:お打ち合わせをした際に、Tailor Worksはシステムエンジニア起点というよりは、リアルの現場で課題解決をされていた方を中心につくられたプラットフォームだと聞きました。

現場の内情を反映したデジタルプラットフォームであれば、私たちのニーズにマッチすると思いましたね。また、テイラーワークスの社員の方々もとてもすてきだったので導入を決めました。

──スタートアップ企業との連携について、もう少し詳しくお聞かせいただけますか?

協会職員:大田区産業振興協会のメインの仕事のひとつは、区内外の企業から引き合いをいただき、それに対応できる区内企業をご紹介することで、大田区企業が受注できるようにサポートすることです。

実際に、スタートアップを含む区内外の企業から年間1,000件ほどの依頼があり、今後はスタートアップ企業からの依頼比率を増やしたいと思っています。

スタートアップ企業の特性として、細かく図面に落とされていないような開発要素を含み、ロット数の少ない引き合いが多く含まれると考えています。そのため、スタートアップ企業との取引が敬遠される傾向もあります。

しかし、小規模ながら開発力のある大田区企業は開発要素をうまく擦り合わせて受注するのが得意なので、スタートアップ企業と大田区企業はとても相性が良いのです。

この点はスタートアップ企業にとっても魅力的だと思いますし、大田区に分社を置くことになれば、区にとってもうれしいことです。スタートアップ企業、大田区企業、そして大田区の産業全体に良い、三方良しになると思っています。

リアル×デジタルで、大田区全体を盛り上げたい

──今後の展望や、Tailor Worksに期待することを教えてください。

協会職員:一般的なデジタルプラットフォームは、自由に交流できることがメリットとして打ち出されているイメージがあります。しかし、Tailor Worksはコミュニティをつくる際のネットワーキングや共催イベントも含めて、サポートしていただけることがたくさんあるので期待が高いです。

大田区職員:「リアルとデジタルのハイブリッド」とよく言いますが、具体的にどのように取り組めば良いかを多くの方が悩んでいると思うので、一緒に検証していきたいなと思っています。大田区の場合、リアルの場は羽田イノベーションシティ(HICity)と、デジタルの場はTailor Worksで積極的に活動していきたいですね。

──── 最後に、TailorWorksを検討している方へのメッセージをお願いします。

協会職員:一緒にTailor Worksを活用して、双方にとって良い連携をしましょう。大田区にはものづくりが得意な企業が多数存在します。設計や製造などのニーズがあった場合、私たちにメッセージを送っていただければ、そのニーズにマッチする大田区企業をご紹介いたします。逆に、大田区に足りないピースもたくさんあるので、Tailor Works上でコミュニケーションを取り、連携していきたいです。

──ありがとうございました。大田区のコミュニティに興味のある方は、こちらからぜひご参加ください。

※Tailor Works公式サイト内の事例記事を再編集のうえ、掲載しています。