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小心者がベンチャーにジョインすること #入社エントリ


「Riskにダイブする人の絵、浮世絵スタイルで」DALL·E 2

誰?

9月からテイラーにジョインしたnao(https://www.linkedin.com/in/ynaoto/)と申します。Morgan Stanleyでセキュリティエンジニア、Cisco/AppDynamicsでエンジニア兼日本開発組織の立ち上げ、Woven Planetでセキュリティマネージャーを担当していました。

私はリスクをできるだけ取りつつも、最後の一線を超えない小心者スタイルのキャリアを歩んできました。投資銀行であるMorgan Stanleyを最初のキャリアとしたのは、万が一エンジニアとして一人前になれなくても、金融知識があれば、キャリアに困らないだろうと考えたためです。AppDynamicsというCisco傘下の元スタートアップにいたときも、大企業傘下であれば失敗しても次はなんとかなるかな、という楽観がありました。

そんな小心者が、なぜ謎のベンチャー企業であるテイラーに入る決断をしたのか。事業に対する想いや人については既に何人も語っているので、別の視点で記事を書きました。同じような境遇にいる人、特にテイラーへの入社を考えている方への後押しになればと思っています。
(挿絵は全てDALL·E 2で書き出したAI絵となっています)

「臆病な動物が、ほら穴から頭を出して、危険がないか見回している絵」DALL·E 2

キャリア上のリスク

ベンチャーに入社するのはリスクある選択、とよく言われますが、キャリア上で直面するリスクは、大抵以下の3つに集約されると思います。

  1. 会社についてのリスク:会社が縮小・倒産する

  2. 自己スキルについてのリスク:成長する環境がない

  3. 職自体についてのリスク:退職する、させられる

これらのリスクは会社・職種・職位によって様々で、各リスクに対するリターン(給与、得られるスキル・経験、社会的地位)のバランスを考えて自分のキャリアに投資していくのが一般的かと思います。通常の投資と大きく異なるのはリスクとリターンが比例していないことです。

2の自己スキルについては、リターンが高い職種ほど、成長する環境が広く用意されていることが多い傾向にあると考えていて、その場合だとリターンをひたすら追い求めるのが正しい選択となります。

3の職リスクについては、個別の会社・業界状況によるところが大きく、リスク・リターンの大きさにほぼ相関しないと考えています。
よって、キャリア上のリスクをどれだけ取るかの判断に影響するのは、1の会社のリスクについてのみとなります。

「リスクとリターンの絵」DALL·E 2

会社についてのリスク

会社についてのリスクは比較的シンプルで、一般的に大企業であればあるほど低く、リターンもそこまで大きくならない構造があります。

もちろん入るのが難しい有名な会社であるほど、高いスキルも求められるため、ある程度まではスキルに応じたリターンが大きくなるのですが、ある一定の限度があります。応募してくる候補者も多くなるため、ピーキーな年収額・環境を整備する必要がないためです。

大企業のポジションというのは自分のスキルによってリスクを低くできるものの、大きな外れ値になることはありません。逆に、小さな企業では、リターンの振れ幅が大きいです。よって、リスク・リターンのポジショニングは、ざっくりと比例関係にあるものの、個別企業の分析と自己スキルによってかなり変わる、ということになります。

リスク・リターンのポジショニング

以上のようなリスクに関する考えをベースに、今年の6月に実際の自分の状況に合わせてまとめたのが以下の図です。灰色でマスクした部分には実際の会社名等が入ってます。友人などにこの図を見せてフィードバックをもらいつつ、調整していました。
比例する直線が一般的に考えられているリスク・リターンの線で、そこから自らのスキルや経験を合わせて考えると、この線から上振れ・下振れする形で各会社のポジションや自らによるチャレンジが入ってきます。たとえば、スキルが非常に強く求められる職であっても、自らのスキルがそこに追いついていればリスクが低くなる、という形です。

この分析をしてみた結果、テイラーにエンジニアとして入ることは自分にとって相当にリスクが低く、リターンが高いと判断した、ということが決断の大きなサポートになりました。

テイラーに入ることについて

テイラーに入社することが周りが思うより非常に低リスクだと判断した理由は、以下の3つの強さがあると考えたためです。

  1. 事業の強さ: テイラーのHeadless ERP generatorというビジョンが強いと思いました。ERPに対して、大抵の社員が抱くであろうUIやフローへの不満に対して、テイラーメイドのERP Backendを提供する、というストーリーは分かりやすく強力でした。

  2. 創業者二人の強さ:弊社CEO/CTOはどちらも創業・エクジット経験があり、その経験の強さとともに、この事業へダイブしてやり切るという熱意の強さがありました。

  3. Y combinatorの実績とコネクションの強さ: Y Combinatorの投資実績の強さやコネクションの強力さは広く知られています。

実際入社してみての感じとして、どの要素も自分が入社前に思っていたよりさらに強力なものでした。特に3のY combinatorの強さについては一般の印象としてしか知りませんでしたが、実際に中での話を聞いて、コネクションの強さがはるかに想像を超えていました。将来的にUSで売りに行く際にとんでもなく強力な足場が既にできている、というのは本当に大きなメリットだなと思います。

「ベンチャー会社のイメージをステンドグラス風に」DALL·E 2

おわりに

以上、小心者がベンチャーに入社するときに考えたこと、背中を押してくれたことをつらつらを話してみました。

テイラーでは、エンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャー、事業開発、コーポレート系などすべてのポジションで積極的に採用中です。
現在はスタートアップのフェーズで、人によってはリスクと見る人もいると思いますが、本記事で書いたような要素から、テイラーに入社することについては、周囲が思うより非常にリスクが低いと思えるのではないでしょうか。

実際の中の話を聞いてみたいという人は、採用チームへお気軽にどうぞ!情報発信も活発に行っておりますので、TwitterPodcastNoteのフォローをよろしくお願いいたします。


テイラーでは、エンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャー、事業開発、コーポレート系などすべてのポジションで採用を行っております。転職意向のある方は採用チームへのコンタクトをよろしくお願いいたします。

■ 技術スタック
言語、ライブラリー:TypeScript, React, apollojs, Go, gqlgen, ent,Gorm, GraphQL, gRPC
インフラ:Google Cloud Platform, Amazon Web Service
データベース:PostgreSQL(Cloud SQL/RDS), Cloud Spanner
オーケストレーション:Cloud Run
CI:GitHub Actions
コード管理:GitHub
ミドルウェア:Cloud Pub/Sub, NGINX, Cloud Functions, Cloud Tasks, AWS Lambda, Google Identity Platform
監視:Sentry, PagerDuty
環境構築関連:Docker, Docker Compose, Terraform

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