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*太極拳 . 今日の風景

2022年11月1日(火)
月初め。
今日は、大門八幡神社に
太極拳の演武を御奉納に詣ります。

 空一面の 曇天


6:30 起床  

朝も、入浴をすることにした。

晩にも塩を入れて入浴し、
心身を浄めたつもりだった。

ところが、
今朝 起きてみると
相変わらず心は雑念だらけ。

少々ましかな?くらい。

とても神さまの前に立つことができない。

塩、たっぷり入浴。

晩と同じく自分の心を覗く。
穢れは、醜い根っこのイメージで現れた。

その根を引き抜いては焼き払う。
心の隅々まで注意深く見渡し、綺麗に浄める。

よーし!
これで心置きなく神さまにお会いできる!

神棚に四種の御供えをし、
二礼 二拍手 一礼。 

7:30  美味しい朝ご飯をいただきます。

白い演武服の下には、
寒さ対策のカイロを貼り、
ダウンコートに身を包む。

小さな雨がポツポツ降り始めた


8:56 
いつものようにリュックを背負い、出発 。

途中から、小さな雨粒が落ちて来だした。

……少し寒いな。

惣堂神社に手を合わせ…


前を向き、一心に
歩く、歩く。

イチジク畑の向こうに
大鳥居が見える


雨が、少し止んできた。

大門八幡神社   
表参道の しめ縄鳥居


道路際の 表門。

しめ縄鳥居に手を合わせ、
落ち葉の敷き詰められた
表参道を、進む。

大鳥居の下で手を合わせ、
うやうやしくくぐる。


さらに進むと、石段が見えて、
左右に阿吽の狛犬。あうんのこまいぬ
厳しい眼差まなざしで、私の心を判定する。


お前は本当に覚悟して来たのか…
偽物は通さないぞ…  と。


心をのぞかれ、畏れ戦おそれおののく。
謙虚に平伏しただ おそれいって、通らせていただく。

阿吽の狛犬を通過し、
拝殿への石段を踏み締めて登る


石段の最後が一番急勾配きゅうこうばいで、
脚が疲れてなかなか登れない。

 きれいな紅葉が迎えてくれた…


 
9:20 到着。

荒い息が静まるまでしばらく立ち尽くす。  

八幡神社 拝殿

  

リュックをろし、神さまの前に。

五円玉を御賽銭おさいせん

二礼 二拍手。

10月度の懺悔ざんげ

そして改めて。
11月度こそ正しいおこないにてっします。

私の行いにより、
神さまが安らいで、
嬉しく微笑ほほえんでくださいますように。    一礼。

境内広場で御奉納します


9:31   スワィショウ700回を
ささげる。

スワィショウ、108回では少な過ぎる、700回は行うこと。

と、10月度の奉納演武を
ご報告した時、
師範に注意を受けた。

なので 今回から、
言われたように実行します。

100回目. 
200回目. 
300回目. 
…と、目を軽く閉じて
頭で数えつつ行っていると、

眉間みけんの奥に数字があらわれ、
200回までを行っている時は 「2」が、
300回の時は「3」が、
常に浮かび続けてくる。

そして、

700回目を数えだすと…

頭頂とうちょうから真っ直ぐ…

頭上ずじょうの空に向かって…

雲が切れ、はるか天上に…

丸くぽっかりと明るい…

虹色にじいろめいた青空が見えた!


あぁ…、

「700回行うと神さまと通じるのだ」

と、
師範がおっしゃっていたのは、こういうことなのか…

師範の言葉に、

「えぇ〜? 本当ですかぁ?」

と、

ほんの少しでも半信半疑はんしんはんぎの思いのいた自分を

今、心からじた。


神さま。
私の心はまだまだけがれておりました。

明らかになった
この心の穢れを、
今からすぐに善処ぜんしょしよう。

二度と師範の言葉に疑念ぎねん
いだかぬよう、決心しよう。


この決心を、
今 神さまにおちかい申し上げます。

小雨に紅葉が美しく映える



練功十八法、前段。後段。

基本功。

定位太極拳。



パラパラ冷たい雨が
また、降りだした。


定位太極拳をささげる頃には、

ざざぁー…、 ざざぁー…、 

と、激しく降り出し、
ダウンコートの中まで
冷たい雨がみ込んできた。



実は、
スワィショウの終わり頃から手が、かじかんできていた。


しかし、この雨の中でも
お詣りに来られる方が、
ぽつぽついらっしゃる。


信仰心の豊かな人たちなのだろうな…

…尊敬します。

北京24式の曲に合わせて
簡化24式太極拳の、套路。

手がかじかんで、
指に力が入らない。
肩や肘に、
ほとんど力が入らない。


それでも、奉納すささげつづける。



痺れてぶら下がっているだけの手、腕。

寒さで こんなになるとは!

もう、胴体(体幹、丹田)の力と、腕の付け根で動かすしか、動かしようが無くなった。


…当時の中国の人たちも、
かじかみながら套路していたのかな。

はっ!そうか。


当時の方々は、極寒の中、
手先の感覚が無くなったに
違いない。

それで、唯一 力の入れられる
腹の奥(丹田)に
グゥーッと力を込めて

肩、腕、手先と、気を伝わらせて動かしていたのかな。

今日の私のように。

だから、なのかな。

「力を(完全に)抜きなさい」

と、
指導されるのは。

もともと力が入らなくて、
腹部の気で動かしていたからなのだな!と、勝手に憶測おくそくした。

真実ほんとうのところは判らないのだけど。


(自分なりに)に落ちる気付きが、
天から与えられた気がした。


続いて、


42式太極拳。

手がかじかんだことで、
いつもより力が抜けた 
良い套路となっている。


48式太極拳。

雨が小降りになった。
ダウンコートを脱いで、
さらに套路。

32式太極剣。つるぎ

王式右太極扇。わんしき おうぎ

左太極扇。ズォ たいきょくせん


剣は、なんとか持てたが、
かじかんだ手で、
扇を…持てるかなぁ。

でも。

やってみたら
難なく出来た。

しかも、すんなりと。

いつもより良い感じで。


11:06 奉納演武 終了。


感謝のご報告。

神さま、今日は私のけがれを
雨で浄化して頂いた上、 さらに最高の気付きを与えて頂きました。 

本当にありがとうございました。



11:15  おいとま

リュックを背負い、
北参道をテクテク。

降りて行くと、
左手にある社務所広場で声が聞こえた。

男の人が独り言を言いながらゴミ箱のゴミ袋を新しいのに付け替えておられる。

私に気付くと、

「おはようございます。
お邪魔して、悪いことしましたね」

いえいえ とんでもない、
私のほうがお邪魔しました…

ぺこりと会釈。


小雨の降る中でのご奉仕、
本当に頭が下がります。


テクテク降りて行って、
北門を出ます。

しっとりと佇む しめ縄鳥居


拝殿に向かい、頭を下げて。

再び家路を歩きます。


しっとりと濡れた木々の
赤や黄色の葉が、艶々光る。

…雨が止んだなぁ

…晴れてきたよ

あの雨は、
私の為だったのかな…

なんて…



不思議な感動が、
さざ波のように打ち寄せた。



ひとり こっそり 涙して
神さまを、想った。



11:43  家に到着。

早速 着替えて、
お風呂にします ^ ^


11月度。
最高に幸せな出発になりました。



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