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ファンは何に価値を見出すのか:途中なのに書評「ファンベース」

今日も書いていこうと思う。どうにか3日目を迎えたので、明日続ければ三日坊主は脱することができる。

さて、今日は自由記述の日である。何のことかわからない人は昨日のこちらの記事を参照して欲しい。本当は一週間の振返りに使いたかったのだけれど、如何せん思いついたのが昨日のことなので、振り返ろうにもコンテンツがない。

そこで今日は全然読み終わってない本の書評を書こうと思う。なんなら30%くらいしかまだ読んでないが、「ファンベース」という本について感じたことを書く。

ちなみにちゃんとした書評が読みたい人は、僕がこの本を買うきっかけになったこちらのnoteを見ることをおすすめします。もちろんこっちも目は通して欲しいけれど。

この本はマーケティング分野の本で、帯に書いてある通りならば「これからのマーケティング必読の書」らしい。一応マーケティング担当ということもあり読んでみようと思った次第だ。

ファンベースとは、ファンを大切にし、ファンをベースにして(ベースには、土台、支持母体などの意味がある)、中長期的に売上や価値を上げていく考え方だ。

つまり、中小規模のキャンペーン施策を打ってバズを狙うんじゃなく、ファンをベースの収益として長く愛されるような施策を打つべきだという話らしい。

ファンとは「企業やブランド、商品が大切にしている『価値』を支持している人」

ここでいうファンとは、「価値」を支持している人を指すそうだ。ここまで読んでぴんと来ることがあった。

まず一つが僕が大好きなゲーム実況者「三人称」の在り方である。恐らく知らない人も多いだろうから、簡単に紹介する。

どうも皆様。三人称です。
マインクラフトマルチ実況動画やFPS、TPS、格闘ゲーム、サバイバル、シミュレーターなどのゲーム実況動画を上げています。
三人揃って三人称どうぞよろしく

彼らは今ではそれなりに有名なゲーム実況者なのだが、まずそんなにゲームが上手くない。いや、下手なわけではないのだけれど、超絶技巧で魅せるような実況者でない。そして平気で途中でゲームをやめる。きちんとクリアするゲームのほうが少ないかもしれない。

だがそれに対して、「今は気分じゃない」と公言する姿勢が僕は非常に好きなのだ。誰かのためではなく、まず自分たちが楽しいと思えるように活動をする。その一方で、ニコニコにあるチャンネルで毎週行っている雑談やTwitterを通してのファンとのコミュニケーションはとても大切にしている。

その結果、彼らが年に数回開催するトークイベントは、一瞬でチケットが売り切れる。今までは会場側からのオファーで行っていたのが、とうとうこの5月には、イベントを自主開催することになったそうだ。そしてその規模たるや1000人以上。それが一瞬で捌けた。場所は北海道である。

こんな言い方はどうかと思うが、大して知名度のない一般人のゲーム好きが3人集まって、これだけの集客を見込めるのである。それはやはり、彼らの「価値」、この場合は恐らくそのゆるさや面白さからくる何か、を人々が支持しているからに他ならないだろう。

少し余談だが、3人称のうちの1人は小説家である。ちょうど文庫版が出たところでnoteで連載をやっているので、ぜひ読んでみて欲しい。

少し長くなるが、もう一つだけ例を出したい。僕の大学時代の友人にDaiがいる。スケベAIや文字起こしくんを作った彼である。今日は少し虎の威を借りてみる。

彼の考え方は、非常にロックな部分があって、人によって好き嫌いは分かれるかもしれない。だがそれはつまり、その「価値観」を強く支持する人が一定数いるということを意味する。そんな彼が今日クラウドファンディングを始めた。

これである。理由は色々と書いているが、半分くらいはふざけた理由だ。真剣なのかは僕でもわからない。ただこのクラウドファンディング、既に3万円近く集まっている。そしてそこに集まるコメントはこんな感じだ。※実際のコメントとは異なります

いつもDaiさんのTwitter観てます。面白そうなので支援しました!何なら僕の貸します!

世の中はこんなスケベAIなんてものを作る男に、「面白そうだから」お金を出すのだ。つまり彼の「面白いものを作りたい、それで世の中を良くしたい」という価値を支持する母体が既に形成されているのだ。

彼については、正直もっと書きたいことが沢山ある。営業妨害だと怒られない程度に、今後は彼についてももっと書いていきたい。何なら紹介してもらって、威を借りたいところ。

さて、随分長くなった。つまるところ、ファンを獲得できるだけの「価値」を示すことができれば、支持集団は形成されていくということが言いたかった。そしてここで言う「価値」は、多分「何かを提供する」ことではなくて、その人の考え方や在り方に価値を感じるという構図なんじゃないかと漠然と思う。

そして例に漏れず、僕も好きなことになると筆がのることがわかった。やっぱり好きなものや面白いものは誰かに伝えたいのだ。ファンベース、侮れない一冊である。

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