京都大学の理系学部に物理・地学選択で合格し、国立医学部に化学・生物を使って合格した私が解説する地学受験の方法

1. はじめに

この記事では、京都大学の理系学部物理・地学選択で合格し、国立医学部化学・生物を使って合格した私が大学受験における地学選択について記事を書きます。

特に地学を使って受けられる大学・学部地学選択のメリット地学の勉強法について書きます.

特に、以下のような方々の役に立てればと思い書いております。

・大学受験で国公立大学の文系学部を目指している

・大学受験で理系学部を目指している

・東大の理類を受験するつもりである

・地学オリンピックに出るつもりである

・地学は学校で開講されていないが、どうやって独学すればいいかわからない

2. プロフィール

読者の方が私の体験談を読んで役に立つかを判断してもらえるように、まず私自身の簡単なプロフィールについて紹介します。

個人の実績

京都大学 理学部 合格 (物理・地学選択)

東京大学 技術経営戦略学専攻 合格

某旧帝大医学部学士編入試験 筆記試験 合格

某近畿圏医学部編入試験 最終合格

医学部については、具体的な学校名を伏せています。

3. 地学を使って受験できる大学

地学を使って受験できる大学を挙げていきます。

国公立文系の場合

国公立文系学部の場合共通テストで理科基礎を2科目選択する必要がありますが、理科基礎4科目のうちいずれの2科目の組み合わせでも受験ができます。したがって、地学選択にメリットがある場合は地学を選択することが視野に入ります。

国公立理系の場合

国公立理系学部の場合、地学選択で受けられない大学(東京工業大学や大阪大学など)・学部(工学部、医学部など)が存在しますが、以下の大学・学部などでは受験可能です。実際に受験を検討している大学・学部の募集要項を見て確認することをお勧めします。

地学選択で受験できる国公立大学・理系学部の例

・東京大学(理科1, 2, 3類)

東京大学ではすべての理系学部(理類)で地学選択での受験が可能です。特筆すべきこととして、理科三類(医学部)は全国の大学で唯一地学選択で受験ができる医学部です。余談として、筆者は物理・地学の組み合わせが最も得意だったこともあり、本年度の医学部学士編入試験を全落ちした場合は受験する予定でした。

・京都大学(理学部、農学部、教育学部、総合人間学部、経済学部)

京都大学では、工学部、医学部を除く理系学部すべてで地学選択での受験が可能です。二次試験に理科がないため、理系経済学部も受けられます。

・北海道大学、東北大学、九州大学、神戸大学など

理学部、農学部、教育学部などは受験可能です。

4. 地学選択のメリット

地学選択のメリットは

・他の科目に比べて勉強時間がかからない

・他の科目に比べて科目の特性上、問題が難しくなりにくい

・日本は地震・火山大国であり、地学の知識を身に着けておくことは役に立つ

・理系の場合、物理・地学・地理選択にすると各科目にシナジーがあるため、各科目の習得速度が速くなり、知識がつながってぬけにくい

というものがあります。

特に、理系の場合、京都大学を除く大学では理科4科目の中で明らかに難易度が低いです。物理、化学、生物はいずれも入試問題の作問が洗練されている感じがあり知識や思考力を身に着けるだけでは不十分なので、入試問題形式の演習を入念に行う必要がありますが、地学ではそのような練習はあまり必要ありません。

5. 地学の勉強法(文系)

地学基礎の勉強は共通テスト用の教材を進めながら資料集を読むだけで十分です。実際にやってみると、勉強開始10時間ほどで共通テストの問題が解けるのがわかるかと思います。


6. 地学の勉強法(理系)

資料集を読み込みながら、基礎的な問題集を使って演習をしたのち、受験予定の大学の赤本と東京大学の赤本で演習しましょう。東大の地学は標準からやや難の問題がまとまっており、演習すれば自信につながります。某京都の大学の問題(特に地質)は難易度がすさまじいことが多いので、受験しない場合は解かなくても大丈夫です。

教科書

地学に関しては、教科書は資料集よりも情報の密度が低いことが多いので、資料集・問題集を解いていてどうしてもわからない概念が出てきたときに読みましょう。問題集と同じ啓林館のものがおすすめです。




基礎問題集・資料集

センサー地学は入手が難しい場合が多いですが、基礎を固めるのに必要な問題がまとまった良書です。他の問題集がないこともあり、必須の1冊と言えます。資料集を見ながら解き進めていきましょう。


最近だとこの本がいいようです。手に入りやすいですしおすすめの一冊です。

ひとりで学べる地学 最新第4版


問題集・赤本(標準~やや難)

東大、京大、受験予定の学校の赤本と全国大学入試正解集で演習しましょう。あと共通テストは二次とは問われる内容や出願形式が異なるため、しっかりと対策しましょう。

東大理Ⅲ、京大を受験予定の場合は地質の難しめの問題などでmp演習を入念に行う必要があるので、古い赤本や院試の過去問でも演習しましょう。


更なる高みを目指したい方は洋書を読むか大学院入試の問題を解くのがいいと思います



7. まとめ

この記事では、京都大学の理系学部に物理・地学選択で合格し、国立医学部に化学・生物を使って合格した私が大学受験における地学選択について記事を書きました。特に地学を使って受けられる大学・学部、地学選択のメリット、地学の勉強法について書きました。この記事を読んで、地学に興味を持ち学ばれる方が増えると幸いです。

もし、地学の勉強に関して質問されたい方がいらっしゃったら、以下のリンクからご相談ください。

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